5.1.1.2 IORMプラン
Exadata I/Oリソース管理(IORM)は、様々なIORMプランを使用してリソースを管理します。
Oracle Database Resource Managerを使用すると、データベース内のリソースを管理できます。これは、データベース内リソース管理とも呼ばれます。データベース・リソース・プランは、異なるワークロードまたはコンシューマ・グループ間でのリソースの割当て方法を指定します。データベースがOracle Exadata Storage Serverを使用する場合、データベース・リソース・プランはストレージ・サーバーに送信され、IORMによって使用されます。データベースでデータベース・リソース・プランを有効にしていない場合は、データベース内リソース管理が無効になり、データベースのすべてのI/Oリソースが単一のワークロードとして処理されます。
データベース間のリソース管理では、複数のデータベースのリソースを管理できます。データベース間リソース管理は、CellCLIのALTER IORMPLAN
コマンドを使用してデータベース間プラン(dbplan
)を指定することで構成されます。dbplan
には、特定のデータベースのリソース割当てを指定するディレクティブが含まれています。この機能は、Oracle Exadata Storage Serverリソースを共有しているデータベースが複数あり、特定のデータベースへのリソース割当てを制御する場合に使用できます。
ALTER IORMPLAN
コマンドを使用してクラスタ・プラン(clusterplan
)を指定することで構成されます。clusterplan
には、特定のクラスタ内のすべてのデータベースに適用されるリソース割当てを指定するディレクティブが含まれます。
ノート:
クラスタ・プランは、Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0で初めて導入されました。catplan
)を定義します。
ノート:
Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0以降、カテゴリ・プランは非推奨となり、カテゴリ・プランが設定されると警告メッセージが発行されます。各データベース内に構成されているデータベース・リソース・プラン定義とは別に、Exadata IORMプラン(dbplan
やclusterplan
など)は、CellCLI ALTER IORMPLAN
コマンドを使用してすべてのストレージ・サーバーで個別に構成されます。システム全体のパフォーマンスを一貫したものにするには、ストレージ・クラスタ内のすべてのストレージ・サーバーが同じIORM構成設定を使用するようにします。