1.2 Oracle Exadata System Softwareの主な機能
この項では、Oracle Exadata System Softwareの主な機能について説明します。
- 信頼性、モジュール方式およびコスト効率
Oracle Exadata Storage Serverでは、コスト効率の高いモジュール方式のストレージ・ハードウェアがスケールアウト・アーキテクチャで採用され、高い可用性と信頼性が実現されます。 - Oracle Databaseとの互換性
最低限必要なバージョンが満たされると、Oracle Exadata System SoftwareではOracle Databaseのすべての機能が完全にサポートされます。 - スマート・フラッシュ・テクノロジ
Oracle Exadata System SoftwareのExadataスマート・フラッシュ・キャッシュ機能は、データベース・オブジェクトをフラッシュ・メモリー内に効率的にキャッシュし、ディスクに対する低速で機械的なI/O操作を非常に高速なフラッシュ・メモリー操作に置き換えます。 - 永続メモリー・アクセラレータおよびRDMA
永続メモリー(PMEM)アクセラレータを使用すると、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用して永続メモリーに直接アクセスできることで、レスポンス時間が速くなり、読取りレイテンシが短縮されます。 - Exadata RDMAメモリー
Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0では、Exadata RDMAメモリー(XRMEM)が導入されています。XRMEMには、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用したストレージ・サーバー・メモリーへの直接アクセスを提供するすべてのExadata機能が組み込まれており、レスポンス時間の短縮と読取りレイテンシの削減を実現します。 - 集中型ストレージ
Oracle Exadataを使用すると、ストレージ要件を、複数のデータベースで使用可能な中央のプールに統合できます。 - I/Oリソース管理(IORM)
I/Oリソース管理(IORM)およびOracle Database Resource Managerでは、複数のデータベースおよびプラガブル・データベース間で同じストレージを共有できるのみならず、様々なデータベースにI/Oリソースを割り当てることができます。 - Exadataハイブリッド列圧縮
Exadataハイブリッド列圧縮では、列編成を使用してデータを格納し、類似した値を近接させることで圧縮率を高めています。 - インメモリー列形式のサポート
Oracle Exadata環境では、データをインメモリー列形式でフラッシュ・キャッシュに格納することでパフォーマンスが向上する場合は、自動的にそうされます。 - データ検索およびデータ取得処理のオフロード
Exadataスマート・スキャンにより、検索および取得の処理をストレージ・サーバーにオフロードします。 - 増分バックアップ処理のオフロード
増分バックアップのパフォーマンスを最適化するために、ブロックのフィルタ処理をデータベースからOracle Exadata Storage Serverにオフロードできます。 - 検疫による障害分離
Oracle Exadata System Softwareには、過去のイベントから学習してエラーを回避する機能があります。 - データ破損の防止
データ破損が起こるのは非常にまれですが、発生した場合は、データベース、さらには業務に壊滅的な影響を与える可能性があります。 - 高速ファイル作成
ファイル作成操作はOracle Exadata Storage Serverにオフロードされます。 - ストレージ索引
Oracle Exadata Storage Serverはディスク上のデータ分散のサマリーを含むストレージ索引を管理します。