算術演算の関数

Oracle NoSQL Databaseでサポートされている数学関数について学習します。

数学関数は、入力引数で数学的計算を実行するために使用されます。ここでは、指定された引数は数値に解決される式です。

数学関数は、SELECT/WHERE句から呼び出すことができます。また、構文で関数コールが許可されているその他のOracle NoSQL文から呼び出すこともできます。たとえば、「集計関数の使用」の引数として数学関数を指定できます。

Oracle NoSQL Databaseでは、次の関数がサポートされています:

表12-1 数学関数

関数 説明
abs(n) nの絶対値を返します。
acos(n) nのアーク・コサインをラジアンで表現して返します。
asin(n) nのアーク・サインをラジアンで表現して返します。
atan(n) nのアーク・タンジェントをラジアンで表現して返します。
atan2(n1,n2) 引数n1およびn2のアーク・タンジェントをラジアンで表現して返します。
ceil(n) n以上の最小の整数を返します。
cos(n) 指定された角度nのコサインをラジアンで返します。
cot(n) 指定された角度nのコタンジェントをラジアンで返します。
degrees(n) nをラジアンから度に変換します。
e() オイラー数eの値を返します。
exp(n) nの指数値を返します。
floor(n) n以下の最大の整数を返します。
ln(n) nの自然対数(基数e)値を返します。
log(n,b) nの自然基数b値を返します。
log10(n) nの対数基数10の値を返します。
pi() piの値を返します。
power(n2,n1) n1で累乗したn2の値を戻します。
radians(n) nを度からラジアンに変換します。
rand() ゼロから1までの疑似乱数を返します。
round(n [,d]) 小数点の右側がd桁となるようにnを丸めます。
sign(n) nのサインを返します。
sin(n) 指定された角度nのサインをラジアンで返します。
sqrt(n) nの平方根を返します。
tan(n) 指定された角度nのタンジェントをラジアンで返します。
trunc(n [,d]) nの値を小数第d位で切り捨てて返します。

ノート:

  • 数学関数名では、大/小文字が区別されます。
  • すべての数学関数が、引数として数値型(integer、long、float、doubleおよびnumber)を想定しています。次の場合、これらの関数はNULLを返します。ここでは、特に指定されていないかぎり、NULLはSQL NULLを指します。
    • 任意の引数がNULLに解決されます。
    • 任意の引数が、値がNULL (つまり、JSON NULL)であるJSON列内のフィールドです。
    • 任意の引数が、存在しないJSON列のフィールドです。
    • 任意の引数が、存在しないJSONコレクションのフィールドです。
    • いずれの引数も、数値型に解決されません。
  • sin(n)、cos(n)などの三角関数を使用する場合は、入力値をラジアンで指定する必要があります。radians(n)関数を使用すると、角度を度からラジアンに変換できます。同様に、asin(n)、acos(n)などの逆三角関数では、degrees(n)関数を使用して、結果のラジアン値を度に変換できます。

各項の例に従って、「その他の例」の項で説明されているとおりに、表を作成し、データをロードできます。