B LinuxでのSCSIパラメータの確認

LinuxおよびUNIXプラットフォームで、テープ・デバイスSCSIパラメータが不明な場合は、インストールを開始する前にそれらを確認する必要があります。この付録では、LinuxおよびUNIXでのSCSIデバイス・パラメータを確認する手順について説明します。

LinuxでのSCSIデバイス・パラメータの確認

Linuxでテープ・デバイスの情報を取得するには、catコマンドを使用して/proc/scsi/scsiの内容を表示します。たとえば、次のようになります。

# cat /proc/scsi/scsi

関連項目:

Linuxの接続ポイントの構成の詳細は、Linuxメディア・サーバーのデバイスの構成を参照してください

例B-1は、2つのテープ・デバイスが接続されたstorabck05というホストのサンプル出力を示しています。

リストの1番目のSequential-Accessというタイプのテープ・デバイスは、テープ・ドライブです。リストの2番目のMedium Changerというタイプのテープ・デバイスは、テープ・ライブラリです。

各テープ・デバイスで必要な情報は、次の行に含まれています。

Host: scsi0 Channel: 00 Id: 02 Lun: 00

この出力は、次のように解釈できます。

  • ホスト・バス・アダプタ番号は、scsinという値の数字部分です。たとえば、この出力の2つのテープ・デバイスのホスト・バス・アダプタ番号は0です。

  • SCSIバス・アドレスは、Channelの値です。たとえば、この出力で、SCSIバス・アドレスは0です。

  • ターゲットIDは、Idの値です。たとえば、この出力で、テープ・ドライブのIDは2で、テープ・ライブラリのIDは4です。

  • Lunの値は、SCSI LUNです。たとえば、この出力で、2つのテープ・デバイスのSCSI LUNは0です。

Oracle Secure Backup論理ユニット番号としては、慣例的に、テープ・ライブラリとテープ・ドライブのそれぞれに0を割り当てます。

例B-1の出力に基づいて、表B-1storabck05のテープ・デバイス情報の要約を示します。

表B-1 storabck05デバイス・サマリー

デバイス ホスト・バス・アダプタ SCSIバス・アドレス ターゲットID SCSI LUN

ライブラリ

0

0

2

0

テープ・ドライブ

0

0

4

0

例B-1 /proc/scsi/scsiの内容のサンプル出力

Attached devices:
Host: scsi0 Channel: 00 Id: 02 Lun: 00
  Vendor: IBM      Model: ULTRIUM-TD2      Rev: 4772
  Type:   Sequential-Access                ANSI SCSI revision: 03
Host: scsi0 Channel: 00 Id: 04 Lun: 00
  Vendor: ADIC     Model: Scalar 24        Rev: 237A
  Type:   Medium Changer                   ANSI SCSI revision: 02