8 Oracle Secure Backupのアップグレード・インストールの実行
Oracle Secure Backupは、LinuxまたはUNIXおよびWindowsプラットフォームでアップグレードできます。
トピック
アップグレード・インストールの準備
管理ドメイン内のすべてのホストで、Oracle Secure Backupを新しいバージョンにアップグレードできます。
アップグレード・インストールでは、admin
ディレクトリにあるOracle Secure Backupカタログは保持され、管理ドメインの構成情報およびバックアップ・メタデータは維持されます。この管理ドメインの状態の情報(バックアップ・カタログ、ホスト、ユーザーおよびデバイスの構成情報、バックアップ・ジョブのスケジュールなど)は、管理サーバーのOracle Secure Backupホームのadmin
ディレクトリに保存されています。
ノート:
アップグレード・インストールを実行する前に管理サーバーをバックアップすることをお薦めします。
Oracle Secure Backupのアップグレード・インストールの実行中に、次の点を考慮してください:
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プラットフォームが新しいバージョンのOracle Secure Backupをサポートしていることを確認します。サポートされていないプラットフォームでOracle Secure Backupをアップグレードしようとすると、エラーが返されてインストールが終了します。
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管理ドメインをアップグレードする前に、すべてのホストで、Oracle Secure Backupに関連付けられているすべてのドライバおよびバックグラウンド・プロセスを停止します。メディア・サーバーおよびクライアントのサービスが停止されていることを確認します。
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管理サーバーをアップグレードする前に、バックアップ・ドメインがどのホストでもバックアップ操作を実行していないことを確認します。
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最初に管理サーバー・ホストをアップグレードし、次にドメイン内のその他のホストをアップグレードします。
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インストーラでは、アップグレード・プロセス時に各ホストのロールが保存されます。
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アップグレード・プロセス中にOracle Secure Backupポリシーの設定を保持します。
Oracle Secure Backupのアップグレード
Oracle Secure Backup 18.1.0.0、Oracle Secure Backup 18.1.0.1またはOracle Secure Backup 18.1.0.2をOracle Secure Backup 19.1にアップグレードできます。
古いバージョンのOracle Secure Backupからアップグレードする場合は、まずOracle Secure Backup 18.1.0.1にアップグレードしてから、Oracle Secure Backup 19.1にアップグレードする必要があります。
ノート:
すべてのメディア・サーバーをOracle Secure Backup 19.1にアップグレードする必要があります。
Oracle Secure Backup 19.1で導入された新しいコマンドおよびオプションへのアクセスは、以前のバージョンのクライアントからはサポートされていません。新しいコマンドは、Oracle Secure Backup 19.1ホストから、またはOracle Secure Backup Web Tool経由でアクセスする必要があります。18.1より前のOracle Secure Backupからクラウド・ストレージ・デバイスへのデータベース・バックアップはサポートされていません。
obtool
ユーティリティは、クライアントのバージョンが管理サーバーのバージョンと一致する場合に使用できます。たとえば、管理サーバーをOracle Secure Backup 19.1にアップグレードし、クライアントにOracle Secure Backup 18.1.0.2がある場合、それらのクライアントではobtool
を使用できません。クライアントがobtool
機能および新機能を使用するには、管理サーバーと同じバージョン(Oracle Secure Backup 19.1)にアップグレードする必要があります。
ノート:
クライアントは、特定のシナリオで必要であれば、以前のバージョンのOracle Secure Backupにすることができます。たとえば、クライアント上の操作システムが、Oracle Secure Backupの現在のバージョンをサポートしていないなどの場合です。
管理サーバーと同じOracle Secure Backupバージョンにクライアントをアップグレードすると、最高レベルの相互運用性が保証されます。
関連項目:
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クライアントの下位互換性の詳細は、『Oracle Secure Backupインストレーションおよび構成ガイド』の「Oracle Secure Backupクライアントの下位互換性について」を参照してください
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Oracle Secure Backupのアップグレード方法の詳細は、『Oracle Secure Backupインストレーションおよび構成ガイド』の「Oracle Secure Backupのアップグレード」に関する項を参照してください
LinuxまたはUNIXでのアップグレード・インストール
LinuxまたはUNIXプラットフォーム上の管理サーバー、メディア・サーバーおよびクライアントを最新バージョンのOracle Secure Backupにアップグレードするには、設定ユーティリティを実行します。
LinuxまたはUNIXでのアップグレード・インストールのステップ
Windowsでのアップグレード・インストール
Windowsプラットフォーム上の管理サーバー、メディア・サーバーおよびクライアントを最新バージョンのOracle Secure Backupにアップグレードするには、設定ユーティリティを実行します。
Windowsでのアップグレード・インストールのステップ
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既存のOracle Secure Backupをアンインストールして、要求されたら「保存」オプションを選択します。このオプションにより、Oracle Secure Backupソフトウェアの削除中に
admin
ディレクトリが保存されます。 -
新しいバージョンに対してOracle Secure Backup設定ユーティリティを実行します。
メディア・サーバーなどの一部のホストでは、インストーラがホストの再起動を要求することがあります。
新しいインストールを開始する前に、設定ユーティリティによって、システム上の既存のOracle Secure Backupがチェックされます。システムにOracle Secure Backupがインストールされている場合、設定ユーティリティによってアンインストーラ・プログラムが自動的に実行され、既存のOracle Secure Backupがシステムから削除されます。
アンインストーラでは、次のプロンプトが表示されます。
This system was configured as an Oracle Secure Backup Administrative Server. Oracle Secure Backup creates files specific to this administrative domain in the "admin" directory. Would you like to keep these files in case you reinstall Oracle Secure Backup? If you choose "Delete" all files related to Oracle Secure Backup will be removed from this system. If you choose "Keep" the files specific to this administrative domain will be retained.
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アップグレード・インストールを実行するには、「保存」オプションを選択して
admin
ディレクトリを保存する必要があります。 -
「削除」オプションを選択した場合、アップグレード・インストールは成功しません。
管理ディレクトリの削除
次のように、既存のadmin
ディレクトリ・ファイルを削除するオプションがあります:
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インストール・プロセスが実行されている場合は終了します。
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Oracle Secure Backupの既存のバージョンをアンインストールします。
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admin
ディレクトリの削除を求められたら、「削除」オプションを選択します。
既存のOracle Secure Backupをアンインストールした後、設定ユーティリティを実行して、新しいバージョンのOracle Secure Backupを再インストールできます。