自動デルタ・プール領域管理

リカバリ・アプライアンスがバックアップを管理する一連の操作は、自動デルタ・プール領域管理と呼ばれます。領域管理では具体的には次の自動タスクが行われます。

  • ディスク・リカバリ・ウィンドウ目標とSBT保存ポリシーに基づいて、不要すなわち期限切れになったバックアップの削除(リカバリ・アプライアンスの記憶域の場所とテープの両方)

    リカバリ・アプライアンスは、ディスクに格納しておく必要がないバックアップを定期的に判別して、ディスク領域を再利用できるようにします。リカバリ・アプライアンスが、デルタ・プールにあるバックアップを不要と判別するとき、通常、そのバックアップを構成する個々のブロックは、不要ではないブロックと一緒に物理ファイルに配置されています。リカバリ・アプライアンスはそれらの物理ファイルを再書込みして、不要ブロックが占有していた領域をデルタ・プールが再利用できるようにします。

  • デルタ・プールを定期的に再編成して、リストア操作のパフォーマンスを改善します

    デルタ・プールの自動トラッキングと再編成は、デルタ・プールの最適化と呼ばれます。古いブロックが削除され、更新されたデータ・ファイルに関する新しい増分バックアップが届くと、バックアップ内のブロックの連続性が低下することがあります。この状態によって、リストア操作のパフォーマンスが低下する可能性があります。リカバリ・アプライアンスは、自動的に仮想完全バックアップ・ブロックを再編成して連続性を維持するバックグラウンド・タスクを実行し、これにより、リストア操作の読取りアクセスを最適化します。