事前作成されたOracle Analytics Publisherレポート

リカバリ・アプライアンスには、次の事前作成されたOracle Analytics Publisher (OAP)レポートが用意されています。[Enterprise Manager 13.4以前では、これらのレポートはBI PublisherレポートとしてCloud Control内で使用できました。]

  • 容量計画詳細:このレポートは、容量計画のより詳細な情報を提供します。記憶域容量、ネットワーク・スループット、保護されたデータベース・ホストそれぞれのCPU使用率、一定期間におけるディスクおよびフラッシュ・ストレージのI/Oスループットについての情報を提供します。容量計画サマリーとは異なり、詳細レポートにはメモリーおよびIOPSサマリー情報や詳細な日次データも表示されます。

  • 容量計画サマリー:このレポートではリカバリ・アプライアンスの記憶域使用率と集計されたネットワーク・トラフィックの概要を示し、容量が使い尽くされる時期を予測できるようにします。特に便利なのがサマリー表で、容量を超過するまでの日数のクイック・ビューが示されます。ネットワーク容量計画サマリーでは、様々な期間にわたるネットワーク・トラフィック合計のビューを提供します。このビューには、ネットワーク・サンプルに基づく平均レートと最大レートの両方が表示されます。

  • 保護されたデータベースの最大チャージバック:このレポートは、リカバリ・アプライアンスに登録された保護されたデータベースのチャージバックに使用されます。このモデルを使用すると、ユーザーは、前もって必要なリカバリ・ウィンドウ領域全体に対して支払います。

  • 保護されたデータベースの最小チャージバック:このレポートは、リカバリ・アプライアンスに登録された保護されたデータベースのチャージバックに使用されます。このモデルを使用すると、ユーザーは使用した領域に対してのみ支払います。

  • 保護されたデータベースの詳細: このレポートは、次のサマリーを含む、保護されたデータベースに関する広範な情報を提供します:

  • リカバリ・ウィンドウ・サマリー:このレポートは、リカバリ・ウィンドウ目標を達成していない、または保護されていないウィンドウのしきい値を超えている保護されたデータベースのリストを表示します(「CREATE_PROTECTION_POLICY」unprotected_windowを参照)。このレポートをリカバリ・アプライアンスのリカバリ・ウィンドウおよび保護されていないデータ・ウィンドウに関する問題のクイック・ビューとして使用し、保護されたデータベースの詳細レポートを使用して保護されたデータベースを個別にフォローアップすることができます。

  • システム・アクティビティ:このレポートは、リカバリ・アプライアンス・システムの問題に関する診断に役立つもので、システム上のすべてのアクティビティについて、編成されたビジュアル・レポートを提供します。これには、一般的な状態、記憶域の使用状況、実行中のタスク、発生したインシデント、実行されたAPIコマンドが含まれています。

  • データ転送別上位10の保護されたデータベース: このレポートでは、リカバリ・アプライアンスとの間で転送されたバックアップ・データの量に従って、上位10の保護されたデータベースをランク付けします。このレポートでは、毎時または毎日データを集計します。特に、このレポートでは次の量を測定します。

    • リカバリ・アプライアンスに送信されたバックアップ・データ

    • リカバリ・アプライアンスによって送信されたレプリケーション・データ

    • リカバリ・アプライアンスによって送信されたCopy-to-tapeデータ

    このレポートは、ランク付けされたデータベースのバックアップによって使用されている領域の量と直接は関係ありません。

ノート:

パフォーマンス・データにはV$のSQL問合せおよびリカバリ・カタログ・ビューを介してアクセスできますが、OAPレポートを使用することをお薦めします。リカバリ・アプライアンスのCPUおよびその他のリソースには限りがあるため、頻繁にまたは負荷の高いSQL問合せを実行すると、リカバリ・アプライアンスの全体的なパフォーマンスが低下することがあります。

関連項目: