デルタ・プッシュ

このソリューションは、各保護データベースで実行される、永久的増分バックアップ計画リアルタイムREDOトランスポートの2つの操作で構成されます。どちらの操作でも、保護データベースが変更部分をリカバリ・アプライアンスにプッシュします。

永久的増分計画では、各保護ファイルの存続期間でリカバリ・アプライアンスへの増分レベル0バックアップが1つのみ必要です。最初のレベル0バックアップには、コミットされたUNDOブロックおよび現在使用されていない内ブロックは含まれません。

ノート:

コミットされたUNDOブロックおよび現在使用されていないブロックの除外は、リカバリ・アプライアンスまたはOracle Secure BackupへのSBTフル・バックアップに対してのみサポートされています。その他のバックアップ製品へのSBTバックアップでは使用できません。

通常の操作では、リカバリ・アプライアンスは増分レベル1バックアップごとに次のステップを自動的に実行します。

  1. 各保護データベースから、スケジュール設定された増分レベル1バックアップを受け取ります。

  2. 受信したバックアップを検証して、物理ブロック破損からデータを保護します。

  3. 特別なブロックレベル・アルゴリズムを使用してバックアップを圧縮します。

  4. バックアップをリカバリ・アプライアンスの記憶域の場所にあるデルタ・ストアに書き込みます。

永久的増分計画では、バックアップ・ウィンドウとオーバーヘッドが大幅に抑えられます。最初の増分レベル0バックアップの後では完全バックアップが必要ないためです。この計画にリアルタイムREDOトランスポートが含まれる場合、従来のアーカイブ・ログ・バックアップが必要なくなるため、バックアップ・ウィンドウはさらに短縮されます。また、リカバリ・アプライアンスは、検証、重複除外および圧縮の負荷を負担します。

ノート:

表またはハイブリッド列圧縮を使用して圧縮したブロックは、RMANバックアップ内およびリカバリ・アプライアンスの収集フェーズ中圧縮されたままとなります。