不変のクラウドの場所の追加

このタスクでは、archive-to-cloud用の不変のクラウド・バケットの場所を構成します。

不変のバケットとは、バックアップのKEEP UNTIL属性で指定された期間、クラウド・ストレージにバックアップを保存するバケットです。不変のクラウドの場所には2つのバケットが必要で、これらはOCIコンソール、ZFSコンソールまたはOCIコマンドライン・インタフェースを使用して事前に作成する必要があります。クラウド・バケットは次のとおりです。

  • 規制コンプライアンス・バケットには、保存ルール・セットがあり、ロックされています。

  • 保存ルールのない一時メタデータ・バケット

保存ルールはバケット全体に適用されます。したがって、Deleteをトリガーする自動ライフサイクル・ルールを使用しないでください。不変のクラウドの場所ごとに1つのデータベースにすることをお薦めします。

  1. リカバリ・アプライアンスを使用してデータベース・クライアントを構成し、クライアント上でバックアップを実行します。
  2. OKVエンドポイントをリカバリ・アプライアンスにインストールします。
  3. OCIコンソールまたはOCI-CLIを使用して、2つの標準バケットを作成します。

    ターゲット・バケットはバックアップの格納に使用されます。2番目のバケットは、バックアップ操作中の一時メタデータに使用されます。

  4. OCIコンソールまたはOCI-CLIを使用して、ターゲット・バケットに保存ルールを作成し、コンテンツを必要な期間、不変にします。

    一時メタデータ・バケットに保存ルールを設定する必要はありません。

  5. RACLIを使用し、次のパラメータを指定することでこれらのバケットを使用してcloud_locationを作成します
    • --immutable

    • --bucket <保存ルールを使用したターゲット・バケット>

    • --temp_metadata_bucket <一時メタデータ・バケット>

    不変バックアップをオブジェクト・ストレージ・アーカイブ層に格納するには、これらのパラメータも使用します。

    • --enable_archive=true

    • --archive_after_backup=1:DAYS

    • --retain_after_restore=24:HOURS

    [root@myComputeNodeX ~]# racli add cloud_location 
    --cloud_user=<CLOUD_USER_NAME> 
    --host=https://<OPC_STORAGE_LOCATION> 
    --bucket=<OCI_BUCKET_NAME> 
    --proxy_port=<HOST_PORT> 
    --proxy_host=<PROXY_URL> 
    --proxy_id=<PROXY_ID>
    --proxy_pass=<PROXY_PASS>
    --streams=<NUM_STREAMS> 
    [--enable_archive=TRUE]
    --archive_after_backup=<number>:[YEARS | DAYS]
    [--retain_after_restore=<number_hours>:HOURS]
    --import_all_trustcert=<X509_CERT_PATH>
    --immutable 
    --temp_metadata_bucket=<metadata_bucket> 
    [--enable_archive=true --archive_after_backup=2:DAYS --retain_after_restore=8:HOURS]
    
  6. クラウドへのアーカイブ用にSBT_JOB_TEMPLATEを作成します。