増分バックアップとRECOVER COPY
図1-2に示すRMANのアプローチは、増分バックアップを毎日作成し、RECOVER COPY
コマンドを使用して、増分変更をデータベース全体のコピーにマージします。こうすると、ディスク上のデータベース・コピーが毎日「ロール・フォワード」されます。
この方法には次のメリットがあります。
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完全バックアップは最初に1回しか必要ないため、毎週のバックアップ・ウィンドウの合計時間が短縮されます。
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RMAN
SWITCH
コマンドで制御ファイルにデータベース・コピーを指定できます。これにより、コピーが実際のデータベース・ファイルになり、RESTORE
ステップが省かれます。
デメリットは次のとおりです。
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データベース全体のコピーをディスクに保持するために十分なディスク領域と、そのリカバリに必要なアーカイブREDOログ・ファイルが必要です。
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データベースの物理コピーが1つしか存在しません。どのポイント・イン・タイムのコピーを保存するかを選択しますが、リカバリできるのはそれ移行のポイント・イン・タイムです。たとえば、過去1週間の任意のポイント・イン・タイムにリストアするには、物理コピーが
SYSDATE-7
よりも古いことが必要です。デメリットは、次のとおりです:-
データベースのコピーを保存した時点よりも前の時点にはリカバリできません。
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リカバリのポイント・イン・タイムが現在時刻に近くなるほど、リストアしてコピーに適用する必要がある増分バックアップ数が増加します。この方法では、全体のリカバリ時間の目標が延長されます。
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データベース・コピーを圧縮または暗号化できません。