MOVE_BACKUP

このプロシージャは、リカバリ・アプライアンスからSBT宛先に1つ以上の長期アーカイブ・バックアップ・ピースを移動します。

指定したタグとformatパラメータおよびtemplate_nameパラメータで指定した場所が一致するバックアップ・ピースがすべてコピーされます。リカバリ・アプライアンスが各バックアップ・ピースを正常にコピーした後、リカバリ・アプライアンスはバックアップ・ピースを元の場所から削除します。

構文

PROCEDURE move_backup (
   tag IN VARCHAR2,
   format IN VARCHAR2,
   template_name IN VARCHAR2,
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-31 MOVE_BACKUPのパラメータ

パラメータ 説明

tag

コピーするバックアップのタグ。リカバリ・アプライアンスは、このタグと一致するバックアップをすべて削除します。

format

作成するバックアップ・ピースのネーミング形式。このパラメータは、RMAN FORMATパラメータと同じルールに従います。

指定しない場合、デフォルトの形式はRA_SBT_%d_%I_<SBT_job_template_key>_%U_<bs_key>です。

template_name

SBTジョブ・ライブラリ・テンプレートの名前。

リカバリ・アプライアンスにより、SBTテンプレート名で参照されるメディア・プールをコピー先として使用して、バックアップ・ピースがテープ(またはクラウド)にコピーされます。

compression_algorithm

圧縮アルゴリズムを指定します

compression_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている圧縮アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の圧縮アルゴリズムを定義します。

BASIC: 優れた圧縮率であり、MEDIUMより低速になる可能性があります。

LOW: 速度に対して最適化されており、BASICより低い圧縮率になる可能性があります。

MEDIUM: ほとんどの環境に適しています。圧縮率と速度の優れた組合せが得られます。

HIGH: 制限要素が最大ネットワーク・スループットである低速なネットワークでの操作に最も適しています。最も高い圧縮レベルになりますが、CPUパフォーマンスに最も悪影響します。

OFF: 圧縮しません。

NULL: (デフォルト) SBTジョブ・テンプレートに定義されているアルゴリズムを使用する必要があることを示します。

encryption_algorithm

暗号化アルゴリズムを指定します

encryption_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている暗号化アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の暗号化アルゴリズムを定義します。

有効な値は、'AES128'、'AES192'、'AES256'、'OFF'、'CLIENT'または定数に相当するENC_OFF、ENC_AES128、ENC_AES192、ENC_AES256、ENC_CLIENTです。

ノート:

CLIENTまたはENC_CLIENTの値では、クライアントが暗号化されたバックアップを生成する必要があります。そうしないと、リカバリ・アプライアンスでクラウド・バックアップ・ジョブが失敗します。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。