保護されたデータベース・アクセスの概要
必要な構成を実行して保護されたデータベースがリカバリ・アプライアンスにバックアップを送信できるようにすることを、データベースの登録と呼びます。登録は、リカバリ・アプライアンスを使用するように保護されたデータベースを初めて設定するときに実行すべき、1回かぎりのタスクです。このタスクでは、リカバリ・アプライアンスと保護されたデータベースの両方での構成が必要となります。
基本的な登録ステップは、次のとおりです。
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データベースの追加
データベースをリカバリ・アプライアンスに追加するプロセスでは、データベースのメタデータをリカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースに追加して、このデータベースを指定した保護ポリシーに割り当てます。
DBMS_RA.ADD_DB
を実行すると、保護されていないデータベースのステータスが「保護されたデータベース」になります。 -
データベースへのアクセス権をリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントに付与
メタデータ・データベースで仮想プライベート・カタログ・アカウント(リカバリ・アプライアンス・ユーザー)を作成した後、リカバリ・アプライアンスで
DBMS_RA.GRANT_DB_ACCESS
を実行して、このアカウントを保護されたデータベースに関連付けます。 -
データベースを仮想プライベート・カタログに登録
保護されたデータベース・ホストでOracleウォレットを作成し、仮想プライベート・カタログ・アカウントの資格証明を追加します。RMAN
REGISTER DATABASE
コマンドを使用して、保護されたデータベースをリカバリ・カタログに登録します。ノート:
リアルタイムREDOトランスポートを構成する場合は、保護されたデータベースでいくつかのSQL文を実行する必要があります(『Zero Data Loss Recovery Appliance保護されたデータベースの構成ガイド』を参照)。
図8-1に、保護されたデータベース(CONNECT TARGET
)および仮想プライベート・カタログ(CONNECT CATALOG
)に接続しているRMANクライアントを示します。バックアップ操作とリストア操作を可能にするには、保護されたデータベース・ホストのOracleウォレットに仮想プライベート・カタログ所有者が存在する必要があります。
ファイルをリカバリ・アプライアンスにバックアップしなくても、リカバリ・アプライアンス・カタログにデータベースのメタデータを保存できます。この場合、データベースのステータスは保護されたデータベースではないため、リカバリ・アプライアンスには登録されません。仮想プライベート・カタログ所有者がすでに存在し、作成する必要がないため、こうしたデータベースの将来の登録は簡単になります。