HADRのレプリケーション・モード

レプリケートされたリカバリ・アプライアンスを含む高可用性障害回復シナリオを示します。

図15-1では、2つのデータ・センターが示されており、1つはローカルで1つはリモートです。それぞれのデータ・センターには、レプリケーション・ペア、つまり双方向レプリケーションとして構成されたリカバリ・アプライアンスRA-xとRA-yがあります。

ローカル・データ・センターのデータベースは、通常どおり、バックアップおよびREDOログをRA-xに送信します。次に、RA-xは、バックアップおよびREDOログをリモート・ローカル・データ・センターのRA-yにレプリケートします。ローカルRA-xがオフラインになると、バックアップとREDOはリモートRA-yにリダイレクトされ、両方のデータ・センターへの完全リカバリが可能になります。RA-xがオンラインに戻ると、リモートRA-yはバックアップをローカルRA-xにレプリケートして、現在の状態と同期させます。

この例では、リモート・データ・センターのデータベースからRA-yへのバックアップは、ローカル・データ・センターのRA-xにレプリケートされません。

図15-1 2つのリカバリ・アプライアンスにレプリケートされたバックアップ

図15-1の説明が続きます
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