保護されたデータベースのプロパティの更新

この項では、Cloud Control (推奨)またはDBMS_RAコマンドライン・インタフェースを使用して、保護されたデータベースのプロパティを更新する方法について説明します。

Cloud Controlを使用して、保護されたデータベースのプロパティを更新するには、次の手順に従います。

次のビジネス要件があると想定します。

  • 保護されたデータベースORCL11の保護ポリシーをGOLDからBRONZEに変更します。

  • 予約済領域を6355GBから7000GBに変更します。

  • この保護されたデータベースに関連付けられているリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントをrauser11からrauser12に変更します。

  1. 「リカバリ・アプライアンス・ホームページへのアクセス」の説明に従って、保護されたデータベース・ページにアクセスします。

  2. 「編集」をクリックします。

    保護されたデータベースの編集ページが表示されます。

  3. 保護されたデータベースの必要な属性を変更して、「OK」をクリックします。

    • 「保護ポリシー」セクションで、BRONZEというポリシーの行を選択します。

      たとえば、「すべて」を選択します。

    • 「予約済領域」フィールドに、この保護されたデータベースに予約するディスク領域の新しい最小量を入力します。

      たとえば、7000と入力して、単位にGBを選択します。

    • 「リカバリ・アプライアンス・ユーザー」セクションに、データベース・ユーザーrauser12の資格証明を入力します。

    新しく更新したデータベースが、保護されたデータベースの表に表示されます。

DBMS_RAを使用して、保護されたデータベースのプロパティを更新するには、次の手順に従います。

次のビジネス要件があると想定します。

  • 保護されたデータベースzdlracの保護ポリシーをsilverからbronzeに変更する必要があります。

  1. SQL*PlusまたはSQL Developerを起動してから、RASYSとして、またはuser_type=adminに設定してdb_userという名前で、メタデータ・データベースにログインします。

  2. 既存の保護ポリシーを問い合せます。

    たとえば、次の問合せを実行します(出力例も示します)。

    COL POLICY_NAME FORMAT a11
    COL DESCRIPTION FORMAT a35
    SELECT POLICY_NAME, DESCRIPTION, 
           TO_CHAR(EXTRACT(DAY FROM RECOVERY_WINDOW_GOAL),'fm00')||':'||
           TO_CHAR(EXTRACT(HOUR FROM RECOVERY_WINDOW_GOAL),'fm00')||':'||
           TO_CHAR(EXTRACT(MINUTE FROM RECOVERY_WINDOW_GOAL),'fm00')||':'||
           TO_CHAR(EXTRACT(SECOND FROM RECOVERY_WINDOW_GOAL),'fm00')
             AS "DD:HH:MM:SS"
    FROM   RA_PROTECTION_POLICY;
     
    POLICY_NAME DESCRIPTION                         DD:HH:MM:SS
    ----------- ----------------------------------- ---------------
    BRONZE      For protected dbs in bronze tier    01:00:00:00
    SILVER      For protected dbs in silver tier    07:00:00:00
    GOLD        For protected dbs in gold tier      14:00:00:00
    
  3. どの保護されたデータベースがどの保護ポリシーに関連付けられているかを特定します。

    たとえば、次の問合せを実行します(出力例も示します)。

    SELECT d.DB_UNIQUE_NAME, d.POLICY_NAME
    FROM   RA_PROTECTION_POLICY p, RA_DATABASE d
    WHERE  p.policy_name=d.policy_name
    ORDER BY d.DB_UNIQUE_NAME;
     
    DB_UNIQUE_NAME                   POLICY_NAME
    -------------------------------- -----------
    ZDLRA                            BRONZE
    ZDLRAC                           SILVER
    .
    .
    .
    
  4. DBMS_RA.UPDATE_DBプロシージャを実行して、データベースを新しいポリシーに関連付けます。

    たとえば、次のPL/SQL無名ブロックを実行して、現在のポリシーがsilverzdlracという名前のデータベースを、bronzeという名前の保護ポリシーに関連付けます。

    BEGIN
     DBMS_RA.UPDATE_DB(
       db_unique_name             => 'zdlrac',
       protection_policy_name     => 'bronze');
    END;
    
  5. オプションで、データベースが正しいポリシーに関連付けられていることを確認します。

    たとえば、次の問合せを実行します(出力例も示します)。

    SELECT d.DB_UNIQUE_NAME, d.POLICY_NAME
    FROM   RA_PROTECTION_POLICY p, RA_DATABASE d
    WHERE  p.POLICY_NAME=d.POLICY_NAME
    ORDER BY d.DB_UNIQUE_NAME;
     
    DB_UNIQUE_NAME                   POLICY_NAME
    -------------------------------- -----------
    ZDLRA                            BRONZE
    ZDLRAC                           BRONZE
    .
    .
    .

関連項目:

「UPDATE_DB」