安全上の注意点およびガイドライン

この項では、機器を取り扱う際の安全上の注意点とガイドラインをリストします。ラックの拡張前に、この情報をよく理解してください。

全般的な安全上の注意点

Recovery Applianceラックで作業を開始する前に、次に示す安全上のガイドラインを読んでください。

InfiniBandケーブルの注意点

InfiniBandケーブルを使用する前に、次のInfiniBandケーブルの注意を確認してください。

  • レーザー・トランシーバを使用する光ファイバInfiniBandケーブルは、クラス1タイプにする必要があります。

  • InfiniBand銅芯ケーブルを127mm(5インチ)以下の半径に曲げないでください。曲げすぎると、ケーブルの内部が損傷する場合があります。

  • InfiniBand光ケーブルを85mm (3.4インチ)未満の半径に曲げないでください。曲げすぎると、ケーブルの内部が損傷する場合があります。

  • ジップ・タイを使用してInfiniBandケーブルを結束したり支えたりしないでください。タイの尖った部分により、ケーブルの内部が損傷する場合があります。フック・アンド・ループ・ストラップを使用してください。

  • InfiniBandケーブルに極端な張力を加えないでください。引っ張ったり、引きずったりしないでください。InfiniBandケーブルを引っ張ると、内部が損傷する場合があります。

  • 巻かれているInfiniBandケーブルを全体にわたって伸ばしてください。

  • InfiniBandケーブル全体の長さの間で、ケーブルが何度もねじれないようにしてください。InfiniBandケーブルをねじると、内部が損傷する場合があります。

  • InfiniBandケーブルが踏みつけられる場所や転動する場所に敷設しないでください。押しつぶされてケーブルの内部が損傷する場合があります。

InfiniBandケーブル結束のガイドライン

InfiniBandケーブルをまとめて結束する場合、フック・アンド・ループ・ストラップを使用してケーブルを整理します。できれば、ケーブルおよび経路を識別できるように色分けされたストラップを使用してください。InfiniBandスプリッタおよび4X銅伝導体ケーブルは、長さに対して幅および重量があります。ケーブルを支える際のフック・アンド・ループ・ストラップの保持強度を考慮してください。できるだけ合理的な数のケーブルを結束してください。8個以下のケーブルを結束することをお薦めします。

InfiniBandケーブルがストラップから外れて落下した場合、床に落下した際の衝撃または突然の張力の変動でケーブル内部が損傷する場合があります。1フィート(0.3m)に1ストラップなど、できるだけフック・アンド・ループ・ストラップを近づけてください。ケーブルがストラップから外れても、別のストラップが支えるのでケーブルの落下が抑えられます。

ケーブル管理アームのガイドライン

ケーブルを配線する前に、次のケーブル管理アーム(CMA)ガイドラインを確認します。

  • 梱包から必要なケーブルをすべて取り出し、可能な場合はケーブルが操作時の温度に慣れるようにするか、操作時の温度まで上げます。このようにすると、ケーブルが扱いやすくなります。

  • 可能な場合は、ANSI/TIA/EIA 606-A規格に準拠したラベルを各ケーブルの両端に貼ります。

  • 順番に設置を開始します。

  • 一度にスライドするサーバーは1台のみにしてください。複数のサーバーをスライドして取り出すとケーブルが落下したり、サーバーをスライドして戻す時に問題が生じる場合があります。

  • 曲げ半径要件が最も厳しくないケーブルを最初に束ねて、分割して設置します。次の曲げ半径要件はEIA/TIA 568-x規格に基づいており、製造業者の要件によって異なることがあります。

    • CAT5e UTP: ケーブルの直径の4倍または最低1インチ/25.4mmの曲げ半径

    • AC電源ケーブル: ケーブルの直径の4倍または最低1インチ/25.4mmの曲げ半径

    • TwinAx: ケーブルの直径の5倍または1.175インチ/33mm

    • Quad Small Form-factor Pluggable (QSFP) InfiniBandケーブル: ケーブルの直径の6倍または2インチ/55mm

    • ファイバ・コア・ケーブル: 0.125ケーブルの場合は、ケーブルの直径の10倍または1.22インチ/31.75mm

  • 寿命が最長のケーブルから設置します。