障害のあるフラッシュ・ディスクの交換

注意:

PCIeカードはホット・プラガブルではないため、フラッシュ・ディスクまたはカードを交換する前にストレージ・サーバーの電源を切断する必要があります。

次の手順を実行する前に、「障害のあるフラッシュ・ディスクの安全な交換時期」のトピックを確認してください。

障害のあるフラッシュ・ディスクを交換するには、次のようにします。

  1. すべてのグリッド・ディスクのcachedBy属性をチェックするには、次のコマンドを使用します。
    CellCLI> LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, cachedBy
    

    フラッシュ・ディスクのセル・ディスクは、グリッド・ディスクのcachedBy属性には表示されません。フラッシュ・ディスクをグリッド・ディスクとフラッシュ・キャッシュの両方に使用する場合は、アラートを受信し、セル・ディスクがグリッド・ディスクのcachedBy属性に表示されなくなるまで待機します。

  2. すべてのサービスを停止します:
    CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALL
    

    前述のコマンドでは、オフラインのディスクがないか、predictive failureステータスのディスクがないか、またはミラーにコピーする必要があるディスクがないかをチェックします。Oracle ASM冗長性が損なわれていない場合は、コマンドによりOracle ASMでグリッド・ディスクがオフラインに変更され、サービスが停止されます。

    次のエラーは、サービスの停止によってディスク・グループが強制的にマウント解除されるために、サービスの停止が安全でない可能性を示しています。

    Stopping the RS, CELLSRV, and MS services...
    The SHUTDOWN of ALL services was not successful.
    CELL-01548: Unable to shut down CELLSRV because disk group DATA, RECO may be
    forced to dismount due to reduced redundancy.
    Getting the state of CELLSRV services... running
    Getting the state of MS services... running
    Getting the state of RS services... running
    

    このエラーが発生した場合は、Oracle ASMディスク・グループの冗長性をリストアし、すべてのディスクのディスク・ステータスが正常になってからコマンドを再試行してください。

  3. サーバーを停止します。
    「ストレージ・サーバーの停止」を参照してください。
  4. 障害が発生したフラッシュ・ディスクを交換します。PCI番号およびFDOM番号を使用して、障害が発生したディスクを特定します。白色のセルLEDが点灯し、影響を受けているサーバーを特定できます。
  5. サーバーの電源を投入します。サービスは自動的に開始されます。サーバーの起動の一環として、Oracle ASMですべてのグリッド・ディスクが自動的にオンラインになります。
  6. すべてのグリッド・ディスクがオンラインであることを確認します。
    CellCLI> LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name, asmmodestatus
    

    すべてのグリッド・ディスクのasmmodestatusONLINEまたはUNUSEDになるまで待機します。

次のように、新しいフラッシュ・ディスクがシステムによって自動的に使用されます。

  • フラッシュ・キャッシュにフラッシュ・ディスクを使用する場合、有効なキャッシュ・サイズが拡張します。

  • グリッド・ディスクにフラッシュ・ディスクを使用する場合、グリッド・ディスクが新しいフラッシュ・ディスクに再作成されます。

  • グリッド・ディスクがOracle ASMディスク・グループの一部だった場合は、ディスクはディスク・グループに追加し直されます。ディスク・グループの冗長性およびASM_POWER_LIMITパラメータに基づいて、データがそこでリバランスされます。