例: リアルタイムREDOトランスポートが構成されている場合の制御ファイルとデータベースのリカバリ

この例では、リアルタイムREDOトランスポートを使用するように構成済の保護されたデータベースを、データベース・ファイル全消失からリカバリします。制御ファイルも消失しているので、最初に制御ファイルをリストアしてから保護されたデータベースのリカバリを実行する必要があります。

リアルタイムREDOトランスポートを使用するように構成済の保護されたデータベースを制御ファイルとともにリストアおよびリカバリするには:

  1. 「リカバリ・アプライアンスからデータをリストアおよびリカバリするための前提条件」で説明している前提条件を満たしていることを確認します。
  2. 「CLIを使用した保護されたデータベースとリカバリ・アプライアンスへの接続」の説明に従って、RMANを使用して保護されたデータベースにTARGETとして接続し、リカバリ・アプライアンス・カタログにCATALOGとして接続します。
  3. RC_DATABASEビューを問い合せて、保護されたデータベースをリカバリする必要のある目的のSCNを特定します。このSCNは、データベースがクラッシュしたときの最新のSCNです。
    SELECT final_change# FROM rc_database WHERE name='PTDB1';
    
  4. 保護されたデータベースをリストアおよびリカバリします。

    この例では、制御ファイルが使用できるものと仮定しています。制御ファイルが消失している場合は、最初に制御ファイルをリカバリしてから、ここで示したステップを実行する必要があります。

    STARTUP FORCE NOMOUNT;
    SET DBID=ptdb1;
    RESTORE CONTROLFILE;
    ALTER DATABASE MOUNT;
    RUN
    {
      SET UNTIL SCN 34568;
      RESTORE DATABASE;
      RECOVER DATABASE;
    }
    ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS;