例: Oracle RAC環境のPDBのリカバリ

Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)環境でPDBをリストアおよびリカバリするプロセスは、Oracle RAC以外のプロセスに少し手順を追加したものです。この例では、Oracle RAC環境でPDBをリカバリする方法を示します。

Oracle RAC環境でPDBをリストアおよびリカバリするには:

  1. 「リカバリ・アプライアンスからデータをリストアおよびリカバリするための前提条件」で説明している前提条件を満たしていることを確認します。
  2. 「CLIを使用した保護されたデータベースとリカバリ・アプライアンスへの接続」の説明に従って、RMANを使用してCDBのルートにTARGETとして接続し、リカバリ・アプライアンス・カタログにCATALOGとして接続します。
  3. 影響を受けたPDBのすべてのインスタンスがクローズされていることを確認します。

    次のコマンドでは、hr_pdbというPDBのすべてのインスタンスをクローズします。

    ALTER PLUGGABLE DATABASE "hr_pdb" CLOSE IMMEDIATE INSTANCES=all;
    
  4. 保護されたデータベース内の影響を受けたPDBをリストアおよびリカバリします。

    次のコマンドでは、hr_pdbをリストアおよびリカバリします。

    RUN 
    {
      ALTER PLUGGABLE DATABASE "hr_pdb" CLOSE IMMEDIATE;
      RESTORE PLUGGABLE DATABASE 'hr_pdb';
      RECOVER PLUGGABLE DATABASE 'hr_pdb';
      ALTER PLUGGABLE DATABASE "hr_pdb" OPEN RESETLOGS;
      ALTER PLUGGABLE DATABASE "hr_pdb" OPEN INSTANCES=all;
    }