8.3 MLE環境の管理

MLE環境は、データベースで管理できるスキーマ・オブジェクトです。Database Actionsを使用して、MLE環境を作成、編集および削除できます。

MLE環境の作成

MLE環境を作成するには:

  1. 左ペインで「ナビゲータ」タブを選択して「オブジェクト・サブメニュー」を選択し、「オブジェクトの作成」をクリックします。

    「MLE環境の作成」パネルが表示されます。

  2. リストからスキーマを選択します。デフォルトでは、現在のスキーマが使用されます。

  3. 「名前」フィールドに、環境の名前を入力します。

  4. 適切な「言語オプション」を選択します。詳細は、『JavaScript開発者ガイド』JavaScriptの言語オプションを参照してください。

  5. 「使用可能なモジュール」フィールドには、選択したスキーマで使用可能なモジュールが自動的に移入されます。1つ以上のモジュールを選択します。選択したモジュールの追加アイコンまたは「すべてのモジュールの追加」アイコンをクリックして、モジュールを「インポート済モジュール」フィールドに移動します。必要に応じて、モジュールの「インポート名」フィールドを編集できます。

    1つのモジュールを選択すると、「依存性のあるモジュールの追加」アイコンが使用可能になります。このアイコンをクリックして、モジュールが使用されている環境を検索し、選択したモジュールが依存する他のモジュールを追加します。

    モジュールのコードを表示するには、「使用可能なモジュール」フィールドで、モジュールを右クリックして「詳細」を選択します。

  6. 「DDL」ペインに新しいMLE環境のコードが表示されます。「作成」をクリックします。

    MLE環境は保存され、左ペインの「環境」の下に表示されます。

コンテキスト・メニュー・オプション

左ペインでMLE環境を右クリックし、次のオプションを表示します。

  • 編集: MLE環境を編集する場合に選択します。言語オプションの変更、インポートするモジュールの追加、またはモジュールのインポート名の変更を行うことができます。
  • 削除: 環境をデータベースから削除する場合に選択します。
  • コンパイル: 環境をコンパイルまたは再コンパイルする場合に選択します。
  • 依存性ダイアグラム: 環境内の各モジュールのインポート済モジュールおよびエクスポート済ファンクションをダイアグラムを使用して表示します。

MLE環境の作成方法の例は、例: MLE環境の作成を参照してください。

8.3.1 例: MLE環境の作成

この例では、MLE環境の作成を示し、「例: MLEモジュールの作成」で作成された識別子FACTORIAL_MODとJavaScriptモジュールFACTORIAL_MODの間にマッピングが作成される方法を示します。

MLE環境の作成

  1. MLE JSページの左ペインで、オブジェクト・タイプ・セレクタから「環境」を選択し、「オブジェクト・サブメニュー」 - 「オブジェクトの作成」をクリックします。
    「MLE環境の作成」パネルが表示されます。
  2. 「名前」フィールドに、myfactorialenvと入力します。
  3. 「使用可能なモジュール」フィールドで、FACTORIAL_MODを選択します。選択したモジュールの追加をクリックして、モジュールを「インポート済モジュール」フィールドに移動します。

    ノート:

    デフォルトでは、「インポート名」はモジュール名と一致します。インポート名を編集するには、関連する列のセルをクリックし、新しい名前を入力します。
  4. 「作成」をクリックします。
    「出力」ペインには、基礎となるソース・コードがCREATED通知とともに表示されます。
  5. 「閉じる」をクリックします。
    新しい環境が左側の「ナビゲータ」ペインで使用できるようになりました。(表示されない場合は、左ペインで「リフレッシュ」をクリックします。)

FACTORIAL_MODをインポートするMLEモジュールの作成

  1. MLE JSページの左ペインで、オブジェクト・タイプ・セレクタから「モジュール」を選択し、「オブジェクト・サブメニュー」 - 「オブジェクトの作成」をクリックします。
  2. 右ペインで、「エディタ」タブを選択し、次のJavaScriptファンクションを入力します:
    import * as h from "FACTORIAL_MOD";
    
    export function factorial_3(){
        console.log('The factorial of 3 is:' + h.factorial(3));
    }
    
  3. 「名前」フィールドに、mod_imp_factと入力します。
  4. 「環境」フィールドで、MYFACTORIALENVを選択します。
  5. 「モジュールの保存」をクリックします。
    モジュールがデータベースに保存されたという通知が表示されます。