レポート・オブジェクトのエクスポート

単一のレポート・オブジェクトまたは指定のフォルダにあるレポート・オブジェクトのセットをエクスポートするには、エクスポート・コマンドを使用します。

エクスポート・コマンド:

  • -export — このコマンドは、単一のレポート・オブジェクトをエクスポートする場合に使用します。

  • -exportfolder — このコマンドは、フォルダとその内容をエクスポートする場合に使用します。

-exportコマンドと-exportfolderコマンドでサポートされるパラメータを次の表に示します。

パラメータ 使用されるコマンド 説明

catalogpath

-export -exportfolder

カタログ内のオブジェクトへのパス。名前にスペースがある場合は、かわりに+記号を使用します。

target

-export

抽出したレポート・オブジェクトを配置するエクスポート先ディレクトリ。

basedir

-exportfolder

抽出されたレポート・オブジェクトのサブフォルダを配置するベース・ディレクトリ。存在する場合は、データ・モデルは{basedir}/datamodelsに、レポートは{basedir}/reportsに、スタイルとサブ・テンプレートは{basedir}/templateに保存されます。

extract

-export -exportfolder

デフォルトはfalseで、レポート・オブジェクトは、.xdo、.rtf、.cfgなどの関連ファイルをすべて含むzip形式でエクスポートされます。レポート・オブジェクトをzip形式にエクスポートするデフォルト・オプションを使用して、各言語の文字を処理します。値をtrueに設定すると、レポート・オブジェクト関連のファイルが指定されたターゲット・フォルダにエクスポートされます。

subfolders

-exportfolder

フォルダをcatalogpathパラメータとして指定した場合は、このsubfoldersパラメータを使用して、すべてのサブフォルダの内容をダウンロードするかどうかを制御できます。trueを指定すると、すべてのサブフォルダ内のすべてのレポート・オブジェクトがダウンロードされます。falseを指定すると、サブフォルダの内容はダウンロードされません。

overwrite

-export -exportfolder

trueを指定すると、ターゲット領域内の既存のオブジェクトが上書きされます。

エクスポートのコマンドラインの例

ユーティリティを使用してレポート・オブジェクトをエクスポートする方法の、次の例を参照してください。

単一のレポートをアーカイブ形式でエクスポート

次の例では、レポート・オブジェクトをzip形式でエクスポートしています。zipファイルには、.xdo、.rtf、.cfgなどのすべてのレポート・オブジェクト関連のファイルが含まれます。

レポートをアーカイブ形式で抽出するには、ターゲットに対して.xdoz拡張子を使用します。データ・モデルをエクスポートするには、.xdmz拡張子を使用します。

$ BIPCatalogUtil.sh -export catalogpath=/Samples/Financials/Balance+Letter.xdo target=/home/bipub/reports/BalanceLetter.xdoz extract=false

抽出したファイルとともに単一のレポートをエクスポート

次の例では、レポート・オブジェクト関連のファイルを/home/bipub/reports/BalanceLetterディレクトリに抽出しています。既存のファイルは上書きされます。

$ BIPCatalogUtil.sh -export catalogpath=/Samples/Financials/Balance+Letter.xdo target=/home/bipub/reports/BalanceLetter extract=true overwrite=true

指定したフォルダにレポート・セットをエクスポート

次の例では、カタログ内の/Samplesフォルダとそのサブフォルダの下のすべてのレポート・オブジェクトを抽出しています。

データ・モデルは{basedir}/datamodelsに保存されます。レポートは{basedir}/reportsに保存されます。スタイルとサブテンプレートは{basedir}/templatesに保存されます。

$ BIPCatalogUtil.sh -exportfolder catalogpath=/Samples basedir=/home/bipub/samples subfolders=true extract=true overwrite=true