キューブ・メジャーの操作

このトピックでは、キューブのメジャーを理解、作成および変更するために必要な情報を提供します。

マルチディメンション・データ・ソースのメジャーについて

キューブをインポートしたら、必ず集計ルールを確認してください。ほとんどの場合、キューブをインポートすると、セマンティック・モデラーによって集計ルールが正しく割り当てられます。

ただし、メジャーが計算されたメジャーの場合、インポート時に、セマンティック・モデラーによって集計ルールが「なし」に設定されます。このため、キューブのインポート後に、すべてのメジャーの集計ルールを調べて、セマンティック・モデラーによって集計ルールが正しく割り当てられたことを確認することが重要です。

集計ルールとして「なし」が割り当てられているすべてのメジャーについて、データ・ソースの管理者に連絡して、値が正確であることを確認してください。

物理キューブ列の集計ルールを選択する必要がある場合は、必ず、メジャーが適切になるように集計ルールを慎重に選択してください。集計ルールを正しく設定すると、パフォーマンスが向上する可能性があります。

メジャーの集計ルールの設定方法の詳細は、「マルチディメンション・メジャーの集計ルールの変更」を参照してください。

外部集計されるメジャーについて

物理レイヤーでマルチディメンション・メジャーに外部集計の集計ルールを割り当てた場合、Oracle Analytics問合せエンジンは内部集計メカニズムをバイパスし、事前集計されたメジャーを使用します。

このような列を論理レイヤーにインポートすると、セマンティック・モデラーによってこれらのメジャーに「なし」の集計値が割り当てられます。

事前集計済メジャーを操作する場合は、次のガイドラインを使用します:

  • 外部集計は、これらの複雑な計算をサポートするマルチディメンション・データ・ソースにのみ適用されます。

  • マルチディメンション以外のデータ・ソースのメジャーに外部集計を割り当てることはできません。Oracle Analytics問合せエンジンで必要な集計ルールがサポートされていて、ルールをリレーショナル・データ・ソースにマップできる場合、複雑ではないため、外部集計は必要ありません。

  • 論理メジャーごとに1つの集計ルールのみを割り当てられます。このため、1つの論理列で、マルチディメンション以外のソースへのマッピング用の複雑ではない集計ルールと、マルチディメンション・ソースへのマッピング用の複雑な集計ルールをフェデレートすることはできません。かわりに、ソースごとに論理メジャーを1つずつ作成し、最初の2つのメジャーから派生した3つ目の論理メジャーを作成する必要があります。

  • マルチディメンション以外のデータ・ソースからの複雑でないメジャーとマルチディメンション・データ・ソースからの複雑でないメジャーが、Oracle Analytics問合せエンジンを使用して集計された場合は、これらのメジャーを複合できます。

マルチディメンション・メジャーの集計ルールの変更

メジャーの集計ルールによって、Oracle Analytics問合せエンジンでキューブ表のディメンションに関連してメジャーを集計する方法が決定されます。

ほとんどの場合、キューブを物理レイヤーにインポートすると、セマンティック・モデラーによって集計ルールが正しく割り当てられます。場合によっては、メジャーの集計ルールの再割当てが必要になることがあります。

物理レイヤーにメジャーの集計ルールを割り当てるには、次のガイドラインを使用します:

  • データベースに対して生成された物理問合せで集計関数を送信する必要がある場合は、この関数を集計ルールとして設定します。たとえば、集計関数がSUM(revenue)の場合、集計ルールを「合計」に設定します。

    この設定によって、Oracle Analyticsでは通常、問合せでデータベースに集計が送信されますが、場合によっては、サーバー自体で集計が実行されることもあります。

  • 対象のメジャーのデータを問合せまたはOracle Analytics問合せエンジンで集計できない場合は、外部集計ルールを使用します。Oracle Analytics問合せエンジンが単純な集計ルール(比率の計算、統合、割当てなど)でレプリケートできるものより複雑な計算がデータ・ソース内でメジャーによって使用される場合に、この設定を選択することが重要です。このオプションは、キューブで事前集計結果の完全なセットが保持される場合に便利です。

  1. ホーム・ページで、「ナビゲータ」「セマンティック・モデル」の順にクリックします。
  2. 「セマンティック・モデル」ページで、セマンティック・モデルをクリックして開きます。
  3. 「物理レイヤー」物理レイヤー・アイコンをクリックします。
  4. 「物理レイヤー」ペインで、集計ルールを変更するメジャーを参照してダブルクリックします。
  5. 「メジャー」タブをクリックし、メジャー表でメジャーを見つけて、ダブルクリックして選択します。「詳細ビュー」をクリックして、プロパティを表示します。
  6. 「集計ルール」フィールドをクリックし、集計ルールを選択します。
  7. 「保存」をクリックします。

メジャー列のプロパティの設定

新規または既存のメジャー列のプロパティを設定するには、このトピックを使用します。

次の情報を使用して、列のプロパティを設定します:

  • タイプ - 列のデータ型を示します。データ型の変更は慎重に行ってください。基礎となるデータ・ソースで値に正しくないデータ型を設定すると、予期しない結果をまねくおそれがあります。データ型の不一致がある場合は、セマンティック・モデルで修正するか、データ型が不一致となっている列を再インポートします。

    列を再インポートした場合、再マップした列を参照する論理列ソースを再マップする必要があります。ビジネス・モデルの論理列のデータ型は、その物理列ソースのデータ型と一致する必要があります。Oracle Analytics問合せエンジンは、これらの論理列のデータ型をクライアント・アプリケーションに渡します。

    Longvarcharおよびlongvarbinaryデータ型は、デバッグを目的とした使用状況トラッキング表への完全な論理SQL文の記述に対応しています。これらは、汎用目的の問合せには対応しておらず、Oracle Analytics問合せエンジンに表示することはできません。

    マルチディメンション・データ・ソースを使用する際にVARCHARを選択した場合、「長さ」フィールドに値を指定する必要があります。

  • Null値可能 - 列にNULL値を許可するかどうかを指定します。基礎となる表にNULL値が存在している可能性がある場合は、このオプションを選択する必要があります。これにより、特定の機能および外部結合に必要なNull値をユーザーに返すことができます。一般的に、メジャー列のNULL値不可の値をNULL値可能な値に変更しても問題はありません。

  • 集計ルール - Oracle Analytics問合せエンジンがキューブ表のディメンションに関連してメジャーを集計する方法を指定します。次の情報を使用して、このフィールドを設定します:

    • データベースに対して生成された物理問合せで集計関数を送信する必要がある場合は、この関数を集計ルールとして設定します。たとえば、集計関数がSUM(revenue)の場合、集計ルールを「合計」に設定します。

      この設定によって、Oracle Analyticsでは通常、問合せでデータベースに集計が送信されますが、場合によっては、サーバー自体で集計が実行されることもあります。

    • 対象のメジャーのデータを問合せまたはOracle Analytics問合せエンジンで集計できない場合は、外部集計ルールを使用します。Oracle Analytics問合せエンジンが単純な集計ルール(比率の計算、統合、割当てなど)でレプリケートできるものより複雑な計算がデータ・ソース内でメジャーによって使用される場合に、この設定を選択することが重要です。このオプションは、キューブで事前集計結果の完全なセットが保持される場合に便利です。

  1. ホーム・ページで、「ナビゲータ」「セマンティック・モデル」の順にクリックします。
  2. 「セマンティック・モデル」ページで、セマンティック・モデルをクリックして開きます。
  3. 「物理レイヤー」物理レイヤー・アイコンをクリックします。
  4. 「物理レイヤー」ペインで、メジャーを作成するキューブ表、またはプロパティを更新するメジャーを含むキューブ表を参照してダブルクリックします。「メジャー」タブをクリックします。
  5. メジャーを作成するか、既存のメジャーを開きます:
    • メジャーを作成するには、「列の追加」作成アイコンをクリックします。次に、「詳細ビュー」をクリックします。
    • 既存のメジャーを開くには、メジャー・リストでメジャーを見つけてクリックします。次に、「詳細ビュー」をクリックします。
  6. メジャーのプロパティを設定します。
  7. 「保存」をクリックします。