1 データ・モデル・エディタの使用

ここでは、データ・モデル・エディタでサポートされているコンポーネントおよび機能について説明します。

XMLデータのチャンク化

XMLデータのチャンク化では分散処理がサポートされます。

XMLデータのチャンク化は大規模で実行時間が長いレポートに適しています。管理者がインスタンス・レベルで「データのチャンク化の有効化」ランタイム・プロパティを選択した場合、個々のデータ・モデル、レポートおよびスケジュール済ジョブに対してXMLデータのチャンク化を有効にできます。

データ・モデルで、「チャンク化」をクリックして、「チャンク化の有効化」を選択し、「分割方法」フィールドに属性を指定すると、データ・モデル・プリプロセッサは分割キーを使用して、大量のXMLデータを管理可能なサイズのいくつかのデータ・チャンクに分割します。

XMLデータのチャンク化を有効にする前に、その制限および推奨される使用方法を理解しておいてください。

XMLデータのチャンク化:

  • 表を使用し、相互参照を使用しないレポートのリストに最適です。
  • ソート、グループ化、集計および相互参照の各操作が個別のチャンク化された出力内でのみサポートされます。マージされた出力では、これらのデータ操作はサポートされません。
  • マージされた出力のPDFページにページ番号を追加します。レポート・テンプレートで、ページ番号付け要素を削除し、PDF出力でページ番号が重複しないようにしてください。
  • 個別のチャンク化済出力内の現在までの合計およびその他の関数のみをサポートし、それぞれ各チャンク化済出力によりリセットされます。
  • RTF、XPTおよびeText、ならびにXSLテンプレートのみをサポートします。
  • PDF、XLSXおよびテキスト出力形式のみをサポートします。
  • 複数の出力フォーマットはサポートされません。スケジュール済ジョブに対してXMLのチャンク化を選択した場合、複数の出力は使用できません。
  • オンライン・レポートではサポートされません。

プライベート・データソースの管理

データ・モデル開発者は、JDBC、OLAP、WebサービスおよびHTTPのデータソース接続を、管理者ユーザーに頼らなくても作成および管理できます。ただし、管理者ユーザーも、プライベート・データソース接続を必要に応じて表示、変更および削除できます。

プライベート・データソース接続を識別するために、「(プライベート)」という単語がデータソース名の末尾に付加されます。たとえば、My JDBC ConnectionというプライベートJDBC接続を作成すると、データ・ソースのドロップダウン・リストにMy JDBC Connection (Private)と表示されます。

ユーザーに管理者ロールが付与されている場合は、作成できるのはパブリックのデータソースのみです(データソースを「プライベート・データ・ソースの管理」ページから作成する場合でも)。

  1. データ・モデル・エディタを起動します。
    • 新しいデータ・モデルを作成するには、ヘッダーまたはホーム・ページから「作成」をクリックし、「データ・モデル」をクリックします。
    • データ・モデルを編集するには、「カタログ」でデータ・モデルを選択し、データ・モデル・エディタでデータ・モデルを開きます。
  2. データ・モデル・エディタのツールバーの「プライベート・データ・ソースの管理」をクリックします。
  3. 「接続タイプ」タブを選択し、「データソースの追加」をクリックします。

    管理者としてログインしている場合、このダイアログにはすべてのデータソース接続が表示されますが、このダイアログから作成または変更できるのはJDBC、OLAP、HTTPおよびWebサービスの各データソースのみです。

  4. プライベート接続名および接続情報を入力します。
  5. 「接続のテスト」をクリックします。確認メッセージが表示されます。
  6. 「適用」をクリックします。これで、プライベート・データ・ソース接続をデータセットで使用できるようになりました。