データセットのデータのリロード

データセット・データが更新されたときにリロードすることで、分析コンテンツを最新の状態に維持します。

データセットのデータのリロードについて

データセット内のデータをリロードし、最新の状態を保つことができます。

データをリロードすると、ワークブックおよびビジュアライゼーションには現在のデータが含まれます。データセットのリロードが完了して、ワークブックをリフレッシュした後、最新データがワークブックおよびビジュアライゼーションに表示されます。ワークブックのデータのリフレッシュを参照してください。

データセットをリロードする方法は、データのソースによって異なります。

データセット・ソース・タイプ データのリロード方法
増分ロードをサポートするデータベースからのデータ

データセットがこれをサポートするデータ・ソースを使用している場合、データセット・データを増分リロードできます。増分ロードは、新規または更新データのみをロードします。「データセットのデータの増分リロード」を参照してください。

外部接続からのデータ 外部接続を含むデータセットのデータをリロードすると、データセットのSQL文が再実行され、「データ・アクセス」フィールドが「自動キャッシュ」に設定された表の現在のデータがキャッシュにロードされます。

「データ・アクセス」フィールドが「自動キャッシュ」に設定された1つ以上の表がデータセットに含まれている場合、「データ」ページを使用して表をデータセットにリロードできます。スケジュールを設定して、1時間に1回データセットの表をリロードすることもできます。「データセットのリロードのスケジュール」を参照してください。

Excel、CSVまたはTXTファイルからのデータ Microsoft Excelファイル(XLSXまたはXLS)をリロードするときに、新しいスプレッドシート・ファイルに元のファイルと同じ名前のシートが含まれている必要があります。また、シートには、データセットに存在するのと同じ列が含まれている必要があります。ロードするファイルに列が欠落していると、データのリロードが失敗します。

CSVまたはTXTファイルをリロードするときに、データセットに存在する同じ列がファイルに含まれている必要があります。ロードするファイルに列が欠落していると、リロードが失敗します。

1つのファイルをソースとして使用するデータセットをリロードするには、「データ」を使用します。

Oracle Fusion Cloud Applications Suiteからのデータ

Fusion Applications Suiteデータ・ソースのデータおよびメタデータをリロードできます。Fusion Applications Suiteデータ・ソースが論理SQLを使用している場合、データのリロードでデータセットのSQL文が再実行されます。

ワークブック・エディタからのデータのロード

ワークブックを編集しているときは、データをリロードすると、ワークブックを最新のデータで更新できます。

  1. ホーム・ページでワークブックを探して、「開く」をクリックします。
  2. 「ビジュアル化」タブをクリックします。
  3. 「データ」パネルで、接続名またはデータセット名を右クリックして、「データのリロード」を選択します。

データセットの個々の表のリロード

データセット・エディタを使用して、接続を使用する個々のデータセット表のデータをリロードします。リロードでは、表のデータ・ソースに問い合せ、現在のデータをキャッシュにロードします。

ソースとしてファイルを使用する表をリロードする場合、データセットのファイルのリロードを参照してください。
「リロード」オプションは、「データ・アクセス」フィールドを「自動キャッシュ」に設定したデータセット表で使用できます。
通常、同時にすべてのデータセットの表をリロードするため、データはすべての表で一貫性があります。ただし、データセットの表のいずれかのみをリロードすることに意味がある場合があります。たとえば、データがファクト表で変更されていて、ディメンション表のいずれかで変更されていない場合です。
リロードでは、表のプロファイル・データ・プレビュー情報は更新されません。データ・プレビューで最新のデータを表示するには、表のリロード後に表を再度プロファイルします。
  1. ホーム・ページで、「データ」をクリックしてから、「データ」をクリックします。
  2. 「データセット」タブをクリックします。
  3. リロードするデータセットにカーソルを合せ、「アクション」をクリックし、「データのリロード」をクリックします。
  4. 表を選択し、「今すぐ実行」をクリックします。

データセットの表のリロード

「データセット」タブを使用して、接続を使用し「データ・アクセス」フィールドが「自動キャッシュ」に設定されたデータセットの表のデータをリロードします。リロードでは、表のデータ・ソースに問い合せ、現在のデータをキャッシュにロードします。

ノート:

REST APIを使用した接続をベースとする既存のデータセットのデータは、プログラムでリロードすることも可能です。REST API for Oracle Analytics Cloudデータセットのデータのリロードを参照してください。

データをリロードすると、ワークブックおよびビジュアライゼーションには現在のデータが含まれます。データセットのリロードが完了して、ワークブックをリフレッシュした後、最新データがワークブックおよびビジュアライゼーションに表示されます。

複数の表を含み、ソースとしてファイルを使用するデータセットをリロードする場合、または接続から作成された表とファイルの組合せがデータセットに含まれる場合、データセットのファイルのリロードを参照してください。
「データのリロード」オプションは、1つ以上の表に対して「データ・アクセス」フィールドが「自動キャッシュ」に設定されている場合や、データ・ソース接続に1つ以上の表の資格証明が含まれている場合には、すべてのデータセットに使用できます。
「データ・アクセス」フィールドが「ライブ」に設定されているデータセット表は、リロードに含まれません。データセット表をキャッシュするかライブにするかの指定を参照してください
データセットを作成したユーザーまたはデータセットを所有しているユーザー、データセットに対して読取り/書込み権限を持つユーザー、データ・ソース接続に対して読取り専用権限を持つユーザーは、データセットの表をリロードできます。
データセットのリロードを実行するスケジュールを作成および使用できます。「データセットのリロードのスケジュール」を参照してください。
  1. ホーム・ページで、「ナビゲータ」をクリックしてから、「データ」をクリックします。
  2. リロードするデータセットにカーソルを合せ、「アクション」をクリックし、「データのリロード」をクリックします

    .
  3. リロードする表を選択し、「今すぐ実行」をクリックします。

データセットのファイルのリロード

XLSX、XLS、CSVまたはTXTファイルに基づいてデータセット内のデータをリロードすると、ワークブックのコンテンツを確実に最新の状態にできます。

開始する前に、アップロードするファイルに既存のデータセットと同じ列が含まれていることを確認してください。

データセットのファイルをリロードすると、ワークブックおよびビジュアライゼーションに現在のデータが含まれます。ファイルのリロードが完了して、ワークブックをリフレッシュすると、最新データがワークブックおよびビジュアライゼーションに表示されます。

ホーム・ページからのデータセット・ファイルのリロード
  1. ホーム・ページで、「ナビゲータ」をクリックしてから、「データ」をクリックします。
  2. 「データセット」タブをクリックします。
  3. リロードするデータセットにカーソルを合せ、「アクション」をクリックし、「データのリロード」をクリックします。
  4. 「ファイルのアップロード」ダイアログで、ファイルをダイアログにドラッグ・アンド・ドロップするか、「ファイルの選択」をクリックしてファイルを参照します。

  5. 「OK」をクリックします。
データセット・エディタで作業している場合、「結合ダイアグラム」内のデータセットを右クリックし、「ファイルのアップロード」を選択して、データをリロードできます。

データセットのデータの増分リロード

新規データがソース・データベース内で使用可能になったときにデータセットを効率的にリロードすることで、分析コンテンツを最新の状態に維持します。

データセットの増分ロードの概要

増分データセット・ロードを実装して、ワークブックを最新の状態に保つことができます。

データを増分リロードすると、データがリフレッシュされ、処理時間が最小化されます。

増分ロードを構成する場所

Oracle Analyticsで、データ・アクセス・オプションの「キャッシュのリロード・タイプ」を使用してデータセットの増分ロードを構成します。
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図set-incremental-load-1.pngの説明

サポートされている増分ロード・タイプ

Oracle Analyticsでは、次のことができます:
  • 「新しいデータと更新されたデータをロード」オプションを使用して、新規レコードおよび既存レコードへの更新をロードします(アップサートと呼ばれます)。
  • 「既存データへの新規データの追加」を使用して、新規レコードのみをロードします(挿入と呼ばれます)。

増分ロードがデータに適していない場合は、「既存データの置換」オプションを選択してすべてのデータをリロードすることもできます。たとえば、データの大部分が定期的に変更される状況では、フル・ロードの方が効率的な場合があります。

データセットの増分ロードをサポートするデータベース・タイプ

  • Oracle Database
  • Oracle Applications
  • Oracle Autonomous Data Warehouse (ADW)
  • Oracle Autonomous Transaction Processing (ATP)
  • Oracle Cloud Infrastructureオブジェクト・ストレージ
  • Oracle Talent Management Cloud/Oracle Talent Acquisition Cloud (Taleo)
  • DB2
  • Informix
  • MySQL
  • SQL Server
  • Sybase ASEおよびSybase IQ

異なるタイム・ゾーンのデータの操作

データ内のタイムスタンプとデフォルトのOracle Analyticsタイムゾーン(協定世界時 (UTC))で差異がある場合、データが正しくロードされるように、時間差異を考慮するオフセットを指定できます。たとえば、ソース・システム・レコードがUTCよりも8時間遅れている太平洋標準時(PST)の場合、増分オフセット時間を8時間に設定します。「データセットの増分ロードの構成」を参照してください。

データセットの増分ロードの構成

データセットを増分ロードするように構成することで、最新の状態に保ちます。たとえば、ソース・システムに新規レコードがある場合、新規レコードのみをデータセットにロードし、システム・トラフィックを最小化し、処理時間を短縮します。

この構成の完了後、データセットを増分リロードできます。
開始する前に、所有しているデータセットが、増分ロードをサポートしているデータベース・タイプに基づいていることを確認してください。「データセットの増分リロードをサポートするデータ・ソース」を参照してください。
  1. ホーム・ページで、ナビゲータから「データ」をクリックし、リフレッシュするデータセットにカーソルを合せます。
  2. 「アクション」実行可能な処理がリストされる「アクション」オプションをクリックし、「開く」をクリックします。
  3. 「結合ダイアグラム」で、リフレッシュする表をダブルクリックします。
  4. 「定義の編集」をクリックします。
  5. データ・アクセス・オプションが右側に表示されていることを確認してください。
    データ・アクセス・オプションが表示されていない場合は、ウィンドウの右端中央にカーソルを合せ、「展開」オプションを探して、「展開」をクリックします。
    データ・アクセス・パネルのフィールドを使用して、リフレッシュを構成します。
  6. 「データ・アクセス」で、「自動キャッシュ」を選択します。
  7. 「キャッシュのリロード・タイプ」で、増分リフレッシュのタイプを指定します
    • 「新しいデータと更新されたデータをロード」(アップサートとも呼ばれます)を選択し、新規レコードが使用可能な場合または既存レコードが更新された場合、新規データをロードします。たとえば、新規トランザクションのみでなく、既存トランザクションへの変更もロードできます。
    • 新規レコードが使用可能な場合に、「既存データへの新規データの追加」(挿入とも呼ばれます)を選択し、新規データをロードします。たとえば、新規トランザクションのみをロードできます。
  8. 「ユーザー・キー列」で、一意のレコードを識別するユーザー・キー列を指定します。フィールドをクリックして使用可能な列を表示し、1つ以上の列を選択します。
  9. 「新規データ・インジケータ列」で、新規または更新データの検出に使用される列を指定します。たとえば、一意のトランザクションID列を指定して、データ・ソース内の新規トランザクションを識別できます。
    新しいデータ・インジケータ列を指定しない場合、Oracle Analyticsはファイル変更タイムスタンプを使用して、新しいデータがいつ使用可能になったかを判断します。
    Oracle Cloud Infrastructure Object Storage内のファイルからデータをロードする場合、Oracle Analyticsはファイル変更タイムスタンプを使用するため、「新規データ・インジケータ列」フィールドは表示されません。
  10. データ内のタイムスタンプとデフォルトのOracle Analyticsタイムゾーン(協定世界時(UTC))で時間差異がある場合、「増分オフセット時間」で、デフォルト(なし)を変更します。たとえば、ソース・システム・レコードがUTCよりも8時間遅れている太平洋タイム・ゾーン(PST)の場合、増分オフセット時間を8時間に設定します。
  11. 「OK」をクリックします。

データセット・データの増分ロード

ワークブックを最新の状態に保つには、データセット・データを増分リロードします。データのロードは1回のみまたは定期的に行えます。

開始する前に、データセットの増分ロードを構成します。「データセットの増分ロードの構成」を参照してください。
  1. ホーム・ページで、ナビゲータから「データ」をクリックし、リフレッシュするデータセットにカーソルを合せ、「アクション」実行可能な処理がリストされる「アクション」オプションオプションを表示します。

  2. データを一度ロードするには、「データのリロード」をクリックします。
    「リロードの実行」をクリックして、リロードする表を選択し、「今すぐ実行」をクリックします。

  3. データを定期的にロードするには、「新規スケジュール」をクリックします。
    「スケジュール」ダイアログを使用して、リフレッシュを開始するタイミングおよびデータをリフレッシュする頻度を指定し、「OK」をクリックします。

「検査」ダイアログの「スケジュール」タブを使用して、更新を確認します。「データセットのリロード履歴の表示」および「データセットのリロード・ジョブのログ・ファイルの表示およびダウンロード」を参照してください。
増分ロードのタスクレベルの詳細にドリルインする場合、「リフレッシュ・モード」は「増分」に設定されて表示されます。

データセットのリロード履歴の表示

履歴情報は、データセットのリロードに対してジョブ・レベルと表レベルで生成されます。

データセットのリロード履歴を使用して、リロードの実行方法(手動またはスケジュール)、ジョブ・ステータス、開始時間、終了時間、およびリロード済データ量(バイト単位)などの情報を参照します。ジョブのリロード表に関する情報をドリルすることもできます。たとえば、表のソース名、リロード・ステータスおよび行数などです。
Oracle Analyticsは、接続を使用するデータセットをリロードすると、履歴情報を生成します。
Oracle Analyticsでは、次を使用するデータセットをリロードすると、履歴情報およびログ・ファイルが生成されません:
  • ファイルのみを使用します。
  • 接続およびファイルを使用します。Oracle Analyticsでは、接続を使用するデータセットの表に対してのみ、履歴情報が生成されます。
  • Oracle EPM CloudまたはOracle Essbase接続を使用します。
  1. ホーム・ページで、「ナビゲータ」をクリックしてから、「データ」をクリックします。
  2. 「データセット」タブでデータセットにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「検査」をクリックします。
  3. 「履歴」タブをクリックして、そのデータセットで完了したデータ・ロード・ジョブを参照します。

  4. そのリスト内のジョブをクリックして、ジョブの概要を示す「一般」タブを表示します。
  5. オプション: 「ステータス」タブをクリックすると、ジョブの一部として実行されたタスクが表示されます。

    リスト内のタスクをクリックして、そのタスクのログ情報を表示します。ロードが増分だった場合、「増分」に設定された「リフレッシュ・モード」が表示されます。

データセットのリロード・ジョブのログ・ファイルの表示およびダウンロード

データセットのリロードのログ・ファイルを確認すると、データセットのリロード問題をトラブルシューティングする上で役に立ちます。

たとえば、データのリロードに問題がある場合、構成に問題があるのか(無効なパスワードや期限切れのパスワードなど)、データが多すぎることが問題なのかを確認する上で役に立ちます。このような場合、ログ・ファイルには、主な操作のタイム・スタンプや、処理されたレコード数に関する情報が含まれます。ジョブ・レベルと表レベルでログを確認できます。
Oracle Analyticsは、接続を使用するデータセットをリロードすると、ログ・ファイルを生成します。データセットで1つ以上のファイルが使用されているか、Oracle EPM CloudまたはOracle Essbase接続が使用されている場合、ログ・ファイルは生成されません。
  1. ホーム・ページで、「ナビゲータ」をクリックしてから、「データ」をクリックします。
  2. 「データセット」タブでデータセットにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「検査」をクリックします。
  3. 「履歴」タブをクリックして、確認するジョブをクリックします。

  4. 「一般」タブで、右上隅の「ジョブ詳細メニュー」 省略記号をクリックし、「ログの表示」を選択してログを表示するか、「ログのダウンロード」を選択してログをローカル・ファイル領域に保存します。
  5. ジョブによって複数の表がリロードされたときに、特定の表のログ情報を表示する場合は、「ステータス」、表のリロード・タスク名の順にクリックし、右上隅の「ジョブ・タスク・メニュー」 省略記号をクリックし、「ログの表示」をクリックします。