税金決定要素セットおよび条件セット

税金決定要素は、地理的所在地、税務登録ステータス、会計分類など、税金決定プロセスの結果に影響を与える属性です。決定要素は、次の概念として税務処理基準に示されています。

  • 決定要素区分: 税金決定要素は、会計や地理などの決定要素区分と呼ばれる論理グループに分類されます。

  • 税金区分クオリファイア: トランザクションの複数の値と決定要素区分を関連付けることができる場合に、区分クオリファイアを決定要素区分とともに使用します。たとえば、どの事業所タイプ(出荷先パーティなど)が、特定の地理レベル(国など)に関連付けられているかを指定する必要がある場合があります。

  • 決定要素名: 各決定要素区分には、その区分のコンテンツを構成する1つ以上の決定要素名が含まれます。

決定要素区分とその区分クオリファイアおよび決定要素名から、税金条件で使用可能な要因のリストが得られます。税金条件セット内の各税金条件の適用結果は、税金決定に有効な値または値の範囲である必要があります。

概念的には、決定要素は、パーティ、製品、プロセス、場所の4つのグループに分類されます。次の図では、各グループ内の決定要素について詳しく説明します。
この図は、各グループ内の決定要素について詳しく説明 しています。決定要素とパーティとそれらの関係、
製品、プロセスおよび場所の詳細は、
次の項の表を参照してください。

次の表に、決定要素と条件セット、およびパーティ、製品、プロセス、場所の関係を示します。関係値は、税務処理基準定義の要素ではなく、税金ドライバをグループ化するための概念です。決定要素、決定要素区分、税金区分クオリファイア、決定要素名、条件セット演算子および条件セット値が、税務処理基準設定のすべてのコンポーネントです。

関係

決定要素

決定要素区分

税金区分クオリファイア

決定要素名

条件セット - 演算子

条件セット - 値

プロセス

会計

会計

明細勘定

次と等しい

クオリファイア、セグメント値または勘定科目値の範囲で柔軟

プロセス

文書

文書

文書会計分類レベル(1-5)または空白

文書会計分類

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

  • 空白である

  • 空白でない

区分クオリファイア・レベルの文書会計分類コード、または区分クオリファイアがない場合はすべての文書会計分類コード

場所

地理

地理

場所のタイプ。次のいずれかになります。

  • 請求元

  • 請求先

  • 受入場所

  • 発生場所

  • 出荷元

  • 出荷先

Oracle Fusion Trading Community Modelの地理タイプ

  • 次と等しい

  • 決定要素と等しい

  • 次と等しくない

  • 決定要素と等しくない

  • 次の範囲

  • 空白である

  • 空白でない

区分クオリファイア(国や州など)によって識別される所在地に属する地理タイプの取引先コミュニティ・モデルの地理名。

演算子が「決定要素と等しい」または「決定要素と等しくない」である場合、値は次のとおりです。

  • 請求元

  • 請求先

  • 受入場所

  • 発生場所

  • 出荷元

  • 出荷先

使用可能な値には、税金区分クオリファイアの値は含まれません。

パーティ

法的パーティ分類

法的パーティ会計分類

第一者

次の法的活動コード:

  • チリ

  • コロンビア

  • ペルー

  • 英国

  • ベネズエラ

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

  • 空白である

  • 空白でない

法的分類アクティビティの法的分類コード

パーティ

パーティ会計分類

パーティ会計分類

場所のタイプ。次のいずれかになります。

  • 請求元パーティ

  • 請求先パーティ

  • 受入場所パーティ

  • 発生場所パーティ

  • 出荷元パーティ

  • 出荷先パーティ

パーティ会計分類タイプ

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

  • 空白である

  • 空白でない

区分クオリファイアによって識別されるパーティに割り当てられたパーティ会計分類タイプの会計分類コード

製品

在庫リンクの製品

在庫リンクの製品

製品会計分類の特定のレベルの名前

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

  • 空白である

  • 空白でない

該当する製品会計分類タイプの会計分類コード

製品

非在庫リンクの製品

非在庫リンクの製品

製品会計分類レベル(1-5)または空白

製品カテゴリ製品会計分類タイプ

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

  • 空白である

  • 空白でない

区分クオリファイア・レベルの製品会計分類コード、または区分クオリファイアがない場合はすべての製品会計分類コード

パーティ

登録ステータス

登録

場所のタイプ。次のいずれかになります。

  • 請求元パーティ

  • 請求先パーティ

  • 出荷元パーティ

  • 出荷先パーティ

登録ステータス

  • 次と等しい

  • 決定要素と等しい

  • 次と等しくない

  • 決定要素と等しくない

  • 空白である

  • 空白でない

登録ステータス参照で定義された登録ステータス。

演算子が「決定要素と等しい」または「決定要素と等しくない」である場合、値は次のとおりです。

  • 請求元パーティ

  • 請求先パーティ

  • 出荷元パーティ

  • 出荷先パーティ

プロセス

トランザクション会計分類

トランザクション会計分類

トランザクション会計分類タイプ

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

  • 空白である

  • 空白でない

特定のトランザクション会計分類コード

プロセス

トランザクション・ビジネス・カテゴリ

トランザクション一般分類

分類レベル(1-5)または空白

トランザクション・ビジネス・カテゴリ

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

区分クオリファイア・レベルのトランザクション・ビジネス・カテゴリ会計分類コード、または区分クオリファイアがない場合はすべての会計分類コード

プロセス

トランザクション・タイプ

トランザクション一般分類

分類レベル(1-5)または空白

トランザクション・ビジネス・カテゴリ

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

区分クオリファイア・レベルのトランザクション・ビジネス・カテゴリ会計分類コード、または区分クオリファイアがない場合はすべての会計分類コード

プロセス

主用途

トランザクション入力要素

主用途

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

  • 空白である

  • 空白でない

製品主用途会計分類コード

製品

明細区分

トランザクション入力要素

明細区分

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

  • 空白である

  • 空白でない

トランザクション・イベント区分およびアクティビティ

次のような明細トランザクション・タイプのコード・リスト:

  • 調達-支払

  • クレジット・メモ・オーダー-入金

  • その他現金

プロセス

製品タイプ

トランザクション入力要素

製品タイプ

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

  • 空白である

  • 空白でない

事前定義済商品またはサービス

プロセス

税分類コード

トランザクション入力要素

税分類コード

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

  • 空白である

  • 空白でない

税分類コード

プロセス

ユーザー定義会計分類

トランザクション入力要素

ユーザー定義会計分類

  • 次と等しい

  • 次と等しくない

  • 空白である

  • 空白でない

ユーザー定義会計分類コード

場所

ユーザー定義地理

ユーザー定義地理

場所のタイプ。次のいずれかになります。

  • 請求元

  • 請求先

  • 受入場所

  • 発生場所

  • 出荷元

  • 出荷先

税金ゾーン・タイプ

  • 次と等しい

  • 決定要素と等しい

  • 次と等しくない

  • 決定要素と等しくない

  • 空白である

  • 空白でない

区分クオリファイアによって識別される所在地に属する税金ゾーン・タイプの税金ゾーン

ヒント:

可能な場合は、パーティ、製品、プロセス、および場所と関連する決定要素の解釈を混在させないでください。たとえば、モデル化する必要がある情報が、トランザクションの所在地に関連付けられた地理に関係する場合、このタイプの要件をモデル化するためにパーティ分類を使用しないでください。

ヒント:

可能な場合は、トランザクション時に入力された情報(製品カテゴリ、主用途、ユーザー定義会計分類など)に依存する決定要素ではなく、自動決定または導出される決定要素(パーティ分類、製品会計分類、地理など)を使用してください。トランザクション時に情報を入力するユーザーは、この情報が税金決定に与える影響をよく知らない可能性があります。

複数のパーティと製品会計分類を同時に使用できます。ただし、国のデフォルトで定義されているプライマリ製品会計分類のみがトランザクション明細に表示されます。トランザクション時に製品会計分類を上書きすると、その値がデフォルトの製品会計分類より優先的に使用されます。