税務処理基準の処理順序
Oracle Fusion Taxでは、税金決定の処理時に、各ルール・タイプに属する税務処理基準が、定義した順序で考慮されます。
税務処理基準の評価方法
税務処理基準の評価順序は次のとおりです。
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通常、構成所有者、税制、税金およびルール・タイプに対して税務処理基準を定義します。税制がエンティティに次のようにサブスクライブされている場合:
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共通構成。グローバル構成所有者に定義したすべての税務処理基準がルール評価の対象とみなされます。
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パーティ固有の構成または親第一者組織。そのエンティティまたは参照エンティティに対して定義した税務処理基準のみが考慮されます。
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パーティ上書きのある共通構成。エンティティおよびグローバル構成所有者に対して定義したすべての税務処理基準が結合されて、指定した順序で評価されます。
税務処理基準の有効日にトランザクション日が含まれない場合、または無効である場合、その税務処理基準はルール評価時に無視されます。
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以前にリストされたルールで、税制、税金およびルール・タイプに属する1つ以上の税務処理基準が通常イベント区分または税金イベント区分に対して定義されている場合は、全体のルールの順序に関係なく、それらのルールが最初に通常イベント区分ごとに評価され、次に税金イベント区分ごとに評価されます。ルール・タイプに対して複数のイベント区分ルールがリストされている場合、対応するルールの順序に従って、そのようなルール・セットの順序がさらに決定されます
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前述の順序に加えて、税制、税金およびルール・タイプに属する1つ以上の税務処理基準が税金イベント区分に定義されている場合は、全体のルールの順序に関係なく、そのようなルールが次に評価されます。ルール・タイプに対して複数の税金イベント区分ルールがリストされている場合、指定されたルールの順序に従って、そのルール・セットの順序がさらに決定されます。
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最後に、税制、税金およびルール・タイプに属する税務処理基準が、定義されたルールの評価順序に従ってリストされます。
評価順序で各税務処理基準を処理する際、税金決定プロセスでは、税務処理基準内に定義された条件セットが評価されます。ここでは、定義済の条件セットの順序に従います。条件セットの基準がトランザクション詳細と一致しない場合、税金決定プロセスでは次の条件セットが評価されます。いずれもトランザクション詳細と一致しない場合、順序が設定されたルール・セット内の次のルールが考慮されます。条件セットの基準がトランザクション詳細と一致する場合、税金決定プロセスでは、その条件セットに対して定義されたルールの結果が考慮されます。次に、税務処理基準が正常に評価されたというマークが付きます。定義済のルール条件のいずれもトランザクション詳細と一致しない場合、税金決定プロセスでは、その税金に定義されているデフォルトの結果が考慮されます。