12 Oracle Key Vaultエンドポイントの管理
Oracle Key Vaultのエンドポイントは、データベース・サーバーまたはアプリケーション・サーバーなどのコンピュータ・システムであり、ここではキーおよび資格証明を使用してデータにアクセスします。
- エンドポイントの管理の概要
スタンドアロン、プライマリ・スタンバイおよびマルチマスター・クラスタではエンドポイントをほぼ同じ方法で管理できますが、マルチマスター・クラスタにはより多くの制限事項があります。 - エンドポイントの管理
エンドポイントをエンロール、再エンロール、一時停止、ローテーションおよび削除できます。 - エンドポイント詳細の管理
エンドポイント詳細は、エンドポイント名、タイプ、説明、プラットフォームおよび電子メール、グループへのエンドポイントの追加、またはエンドポイント・ソフトウェアのアップグレードを指します。 - グローバルおよびエンドポイントごとの構成パラメータおよび設定の管理
Oracle Key Vaultでは、Oracle Key Vault管理コンソールで設定できるグローバルおよびエンドポイントごとの構成パラメータと設定が提供されています。 - デフォルト・ウォレットとエンドポイント
エンドポイントでは、仮想ウォレットの1つのタイプであるデフォルト・ウォレットを使用できます。 - 仮想ウォレットへのエンドポイント・アクセス権の管理
仮想ウォレットへのエンドポイント・アクセス権を付与し、必要でなくなった場合にアクセス権を取り消したり変更することができます。 - エンドポイント・グループの管理
エンドポイント・グループは、ウォレットの共通セットを共有するエンドポイントの名前付きグループです。
12.1 エンドポイントの管理の概要
スタンドアロン、プライマリ・スタンバイおよびマルチマスター・クラスタではエンドポイントをほぼ同じ方法で管理できますが、マルチマスター・クラスタにはより多くの制限事項があります。
- エンドポイントの管理について
Oracle Key Vaultサーバーと通信するには、エンドポイントを登録してエンロールする必要があります。 - マルチマスター・クラスタによるエンドポイントへの影響
マルチマスター・クラスタによるエンドポイントへの影響については、エンドポイントの接続方法と制限の両方に注意してください。
親トピック: Oracle Key Vaultエンドポイントの管理
12.1.1 エンドポイントの管理について
Oracle Key Vaultサーバーと通信するには、エンドポイントを登録してエンロールする必要があります。
その後、エンドポイント内のキーをOracle Key Vaultにアップロードして他のエンドポイントと共有し、ユーザーがデータにアクセスできるようにこれらのエンドポイントからキーをダウンロードできます。システム管理者ロールまたはエンドポイント作成権限を持つユーザーのみがOracle Key Vaultにエンドポイントを追加できます。エンドポイントを追加した後、エンドポイント管理者は、エンドポイントでエンドポイント・ソフトウェアをダウンロードしてインストールすることによって、エンドポイントをエンロールできます。その後、エンドポイントでは、エンドポイント・ソフトウェアとともにパッケージ化されたユーティリティを使用して、Oracle Key Vaultとの間でセキュリティ・オブジェクトをアップロードおよびダウンロードできます。
すべてのユーザーが仮想ウォレットを作成できますが、キー管理者ロールを持つユーザーのみが、仮想ウォレット内にあるセキュリティ・オブジェクトへのエンドポイント・アクセス権を付与できます。キー管理者ユーザーは、エンドポイントにどのウォレットへのアクセス権でも付与できます。キー管理者ロールまたはエンドポイント・グループ作成権限を持つユーザーは、仮想ウォレットへの共有アクセスを有効にするエンドポイント・グループも作成できます。ウォレットに対するウォレット管理権限を持つユーザー(エンドポイントを作成したユーザーを含む)は、そのウォレットへのアクセス権をエンドポイントに付与できます。仮想ウォレットへのエンドポイント・グループ・アクセス権を付与すると、すべてのメンバー・エンドポイントがその仮想ウォレットへのアクセス権を持ちます。たとえば、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースのすべてのノードをエンドポイント・グループに入れることによって、仮想ウォレットへのアクセス権をそれらのノードに付与できます。これにより、仮想ウォレットへのアクセス権を各ノードに付与するステップを省略できます。セキュリティの追加レイヤーとして、キー管理者ユーザーはOracle Key Vaultからの対称キーの抽出を有効または無効にできます。
大規模なデプロイメントがある場合は、少なくとも4つのOracle Key Vaultサーバーをインストールし、エンドポイントをエンロールするときにこれら4つのサーバー間でバランスをとり高可用性を確保することをお薦めします。たとえば、データ・センターに登録するデータベース・エンドポイントが1000個あり、それらに対応するための4つのOracle Key Vaultサーバーがある場合、4つのサーバーそれぞれに250個のエンドポイントをエンロールします。
クラスタ・サブグループを構成した場合は、エンドポイントのクラスタ・サブグループ設定を適切に設定できます。エンドポイントは、自分のクラスタ・サブグループのクラスタ・ノードに優先的に接続します。地理的に分散されたデプロイメントでは、1つのリージョンにデプロイされたクラスタ・ノードをクラスタ・サブグループにデプロイし、このクラスタ・サブグループを同じリージョンのエンドポイントに割り当てることができます。こうすると、新しい接続を確立するときに、エンドポイントがローカル・リージョンのクラスタ・ノードを最初に選択します。
エンドポイントに名前を付ける場合、Oracle Key Vaultのユーザー名は、エンドポイント名として使用できません。
ノート:
エンドポイントのエンロールを成功させるために、エンドポイント・ホストとOracle Key Vaultサーバーのシステム時間が同期していることを確認してください。エンドポイント作成権限またはエンドポイント・グループ作成権限があるユーザーがエンドポイントまたはエンドポイント・グループを作成すると、Oracle Key Vaultによって間接的にそのユーザーにエンドポイント管理権限またはエンドポイント・グループ管理権限が付与されます。
エンドポイントに関連する管理ロールと権限は次のとおりです。
- エンドポイント作成: システム管理者ロールまたはエンドポイント作成権限があるユーザーは、Oracle Key Vaultでエンドポイントを作成できます。エンドポイント作成権限があるユーザーには、自分が作成したエンドポイントに対するエンドポイント管理権限が自動的に付与されます。
- エンドポイントの管理: システム管理者ロールを持つユーザーは、任意のエンドポイントを管理できます。エンドポイント管理権限を持つユーザーは、自分のエンドポイントのみを管理できます。これには、そのユーザーに明示的にエンドポイント管理権限が付与されているエンドポイント、またはそのユーザーが作成しそのエンドポイント管理権限を所有し続けているエンドポイントが含まれます。この管理には、次の職務が含まれます。
- エンドポイント・メタデータ(名前、タイプ、プラットフォーム、説明、電子メール通知など)の管理
- エンドポイント・ライフサイクル(エンドポイントのエンロール、一時停止、再エンロール、ローテーションおよび削除からなる)の管理
- エンドポイント・グループ作成: キー管理者ロールまたはエンドポイント・グループ作成権限があるユーザーは、Oracle Key Vaultでエンドポイント・グループを作成できます。エンドポイント・グループ作成権限があるユーザーには、自分が作成したエンドポイント・グループに対するエンドポイント・グループ管理権限が自動的に付与されます。
- エンドポイント・グループの管理: キー管理者ロールを持つユーザーは、任意のエンドポイント・グループを管理できます。エンドポイント・グループ管理権限を持つユーザーは、自分のエンドポイント・グループのみを管理できます。ユーザーが管理できるエンドポイント・グループとしては、そのユーザーにエンドポイント・グループ管理権限が明示的に付与されているエンドポイント・グループ、またはそのユーザーが作成しそのエンドポイント・グループ管理権限を所有し続けているエンドポイント・グループがあります。この管理には、次の職務が含まれます。
- エンドポイント・グループの作成、変更および削除で構成される、エンドポイント・グループ・ライフサイクルの管理
- セキュリティ・オブジェクトのライフサイクル(セキュリティ・オブジェクトの作成、変更および削除で構成され)の管理
関連トピック
親トピック: エンドポイントの管理の概要
12.1.2 マルチマスター・クラスタによるエンドポイントへの影響
マルチマスター・クラスタによるエンドポイントへの影響については、エンドポイントの接続方法と制限の両方に注意してください。
マルチマスター構成では、エンドポイントがOracle Key Vaultに接続すると、次の処理が実行されます。
- 最初に、サーバーIPのリストを構成ファイル(
okvclient.ora
)から取得します。 - 次に、エンドポイントと同じクラスタ・サブグループ内から優先的にランダムに1つ取得します。
マルチマスター・クラスタでのエンドポイントの動作方法に関する次の制限事項に注意してください。
- エンドポイントは、最後に作成または再エンロールされたノードと同じノードからのみエンロールできます。
- 1つまたは両方(ウォレットとエンドポイント)が
PENDING
状態にあるが、その割当てが非作成者ノードから試行されていない場合、デフォルト・ウォレットをエンドポイントに割り当てることができます。エンドポイントとウォレットの両方がACTIVE
状態になると、この制限は終了します。
親トピック: エンドポイントの管理の概要
12.2 エンドポイントの管理
エンドポイントをエンロール、再エンロール、一時停止、ローテーションおよび削除できます。
- エンドポイント・エンロールのタイプ
エンドポイントをエンロールする最初のステップは、エンドポイントをOracle Key Vaultに追加することです。 - マルチマスター・クラスタでのエンドポイント・エンロール
クラスタのエンドポイントは、マルチマスター・クラスタのクライアント・システムです。 - Oracle Key Vaultシステム管理者またはエンドポイント作成ユーザーとしてのエンドポイントの追加
システム管理者ロールまたはエンドポイント作成権限を付与されたユーザーは、「Endpoints」タブを使用してエンドポイントを追加できます。 - 自己エンロールを使用したエンドポイントの追加
自己エンロール・プロセスでは、エンドポイントは途中で「Registered」ステータスにならずに、直接「Enrolled」ステータスに移行します。 - エンドポイントの削除、一時停止、再エンロールまたはローテーション
エンドポイントでセキュリティ・オブジェクトの格納にOracle Key Vaultが使用されなくなった場合は、それらのエンドポイントを削除できます。また、必要に応じて、それらを一時停止し、後で再開できます。必要に応じて、エンドポイントを再エンロールまたはローテーションすることもできます。
親トピック: Oracle Key Vaultエンドポイントの管理
12.2.1 エンドポイント・エンロールのタイプ
エンドポイントをエンロールする最初のステップは、エンドポイントをOracle Key Vaultに追加することです。
エンドポイントを追加する(登録するともいう)には、次の2つの方法があります。
- 管理者が開始
システム管理者ロールを持つOracle Key Vaultユーザーが、Oracle Key Vaultにエンドポイントを追加することによって、Oracle Key Vault側からエンロールを開始します。エンドポイントが追加されると、1回限りのエンロール・トークンが生成されます。このトークンは、次の2つの方法でエンドポイント管理者に送信できます。
- 電子メールによってOracle Key Vaultから直接。電子メール通知を使用するには、電子メール設定でSMTPを構成する必要があります。
- 電子メールまたは電話などのバンド外の方式。
エンドポイント管理者は、エンロール・トークンを使用してエンドポイント・ソフトウェアをダウンロードし、エンロール・プロセスを完了します。マルチマスター・クラスタでは、エンドポイントの追加に使用された同じノードを使用して、エンドポイントをエンロールする必要があります。
エンドポイントのエンロールに使用したエンロール・トークンを別のエンロールに再度使用することはできません。エンドポイントを再エンロールする場合は、再エンロール・プロセスで、この目的のために新しい1回かぎりのエンロール・トークンを生成します。
- 自己エンロール
人による管理操作なしで、特定の時間中にエンドポイントがそれ自体をエンロールできます。エンドポイント自己エンロールは、エンドポイント間でセキュリティ・オブジェクトを共有せず、主にOracle Key Vaultを使用してそれ自体のセキュリティ・オブジェクトを保存およびリストアする場合に役立ちます。エンドポイント自己エンロールの別の用途は、テストです。
自己エンロールされたエンドポイントは、
ENDPT_001
という形式の一般的なエンドポイント名で作成されます。クラスタでは、自己エンロールされたエンドポイントは、ENDPT_xx_001
という形式で汎用エンドポイント名で作成されます。xx
は2桁のノード識別子またはノード番号です。最初は、自己エンロールされたエンドポイントには、それ自体がアップロードまたは作成するセキュリティ・オブジェクトへのアクセス権のみがあります。仮想ウォレットへのアクセス権はありません。後で、そのアイデンティティを検証した後、仮想ウォレットへのエンドポイント・アクセス権を付与できます。エンドポイント自己エンロールはデフォルトでは無効で、システム管理者ロールを持っているユーザーによって有効化される必要があります。エンドポイントが自己エンロールすると予期される短期間に自己エンロールを有効化して、自己エンロール期間が終了したときに無効化することをお薦めします。
ノート:
エンドポイントの自己エンロール・プロセスは、Oracle Key Vault 21.5では非推奨となっています。かわりに、エンドポイント・エンロールにRESTfulサービス・ユーティリティを使用できます。関連トピック
親トピック: エンドポイントの管理
12.2.2 マルチマスター・クラスタ内のエンドポイント・エンロール
クラスタのエンドポイントは、マルチマスター・クラスタのクライアント・システムです。
エンドポイント・エンロールは2つのステップに分かれています。最初にエンドポイントを作成してから、エンロールします。
コントローラ・ノードになるOracle Key Vaultサーバーは、特に以前のリリースからアップグレードされた場合、エンドポイントがすでにエンロールされている可能性があります。これらの既存のエンドポイントは、クラスタを初期化またはシードします。インダクション中に、クラスタにエンロールされたエンドポイントに関する情報が、新しく追加されたノードにレプリケートされます。また、Oracle Key Vaultは、クラスタに追加されたすべての候補ノードに以前にエンロールされたエンドポイントに関する情報を削除します。
エンドポイントは読取り/書込みノードにのみエンロールできます。
ノート:
エンドポイントは、最後に追加または再エンロールされたノードと同じノードにエンロールする必要があります。異なるノード上のマルチマスター・クラスタに同時に追加された新しいエンドポイントには、名前の競合があります。Oracle Key Vaultによってエンドポイント名の競合が自動的に解決され、「Conflicts Resolution」ページに競合が表示されます。ここから、システム管理者は名前の変更を選択できます。
関連トピック
親トピック: エンドポイントの管理
12.2.3 Oracle Key Vaultシステム管理者またはエンドポイント作成ユーザーとしてのエンドポイントの追加
システム管理者ロールまたはエンドポイント作成権限を付与されたユーザーは、「Endpoints」タブを使用してエンドポイントを追加できます。
親トピック: エンドポイントの管理
12.2.4 自己エンロールを使用したエンドポイントの追加
自己エンロール・プロセスでは、エンドポイントは途中で「Registered」ステータスにならずに、直接「Enrolled」ステータスに移行します。
- 自己エンロールを使用したエンドポイントの追加について
Oracle Key Vaultは、エンドポイントの自己エンロールを介してエンロールされたすべてのエンドポイントに自己エンロール済属性を関連付けます。 - 自己エンロールを使用したエンドポイントの追加
Oracle Key Vault管理コンソールから、エンドポイントの自己エンロール・プロセスを構成できます。
親トピック: エンドポイントの管理
12.2.4.1 自己エンロールを使用したエンドポイントの追加について
Oracle Key Vaultでは、エンドポイント自己エンロールでエンロールされたすべてのエンドポイントに、自己エンロール済属性が関連付けられます。
自己エンロールされたエンドポイントは、ユーザーがエンドポイント・ソフトウェアをダウンロードするときに途中で「Registered」ステータスにならずに、直接「Enrolled」ステータスになります。自己エンロールされたエンドポイントは、ENDPT_001
という形式の、システム生成の名前によって認識できます。マルチマスター・クラスタでは、システム生成エンドポイント名はENDPT_node_id_sequential_number
という形式で、node_id
は01
または02
などの値です。たとえば、ENDPT_01_001
は、生成されるエンドポイントの名前になります。
エンドポイント自己エンロールはデフォルトでは無効で、システム管理者ロールを持っているユーザーによって有効化される必要があります。
エンドポイントがエンロールすると予期される限られた期間にエンドポイント自己エンロールを有効化することがベスト・プラクティスとなります。予期したエンドポイントがエンロールされた後、エンドポイント自己エンロールを無効化する必要があります。
ノート:
エンドポイントの自己エンロール・プロセスは、Oracle Key Vault 21.5では非推奨となっています。かわりに、エンドポイント・エンロールにRESTfulサービス・ユーティリティを使用できます。親トピック: 自己エンロールを使用したエンドポイントの追加
12.2.4.2 自己エンロールを使用したエンドポイントの追加
Oracle Key Vault管理コンソールからエンドポイントの自己エンロール・プロセスを構成できます。
親トピック: 自己エンロールを使用したエンドポイントの追加
12.2.5 エンドポイントの削除、一時停止、再エンロールまたはローテーション
エンドポイントでセキュリティ・オブジェクトの格納にOracle Key Vaultが使用されなくなった場合は、それらのエンドポイントを削除できます。また、必要に応じて、それらを一時停止し、後で再開できます。必要に応じて、エンドポイントを再エンロールまたはローテーションすることもできます。
- エンドポイントの削除について
エンドポイントを削除すると、エンドポイントはOracle Key Vaultから永久に削除されます。 - 1つ以上のエンドポイントの削除
「Endpoints」ページでは、Oracle Key Vaultからエンドポイントのグループを一度に削除できます。 - 1つのエンドポイントの削除(代替方法)
「Endpoint Details」ページには、選択したエンドポイントの統合ビューが、Oracle Key Vaultからエンドポイントを削除するメカニズムも含めて表示されます。 - エンドポイントの一時停止
セキュリティ上の理由からエンドポイントを一時的に停止し、脅威が去った後でエンドポイントを再開できます。使用されていないエンドポイントをCA証明書ローテーション・プロセスの間に一時停止してCA証明書ローテーション・プロセスを完了することもできます。 - エンドポイントの再エンロール
エンドポイントを再エンロールすると、エンロール・プロセスによってエンドポイント・ソフトウェアが自動的にアップグレードされ、新しいエンドポイント証明書も生成されます。 - エンドポイント証明書のローテーション
エンドポイントの証明書をローテーションすると、エンドポイントの停止時間が発生することなく、その証明書の有効期限が延長されます。
親トピック: エンドポイントの管理
12.2.5.1 エンドポイントの削除について
エンドポイントを削除すると、Oracle Key Vaultから永久に削除されます。
ただし、そのエンドポイントによって以前に作成またはアップロードされたセキュリティ・オブジェクトは、Oracle Key Vaultに残ります。同様に、そのエンドポイントに関連付けられているセキュリティ・オブジェクトも残ります。これらのセキュリティ・オブジェクトを永久に削除または再割当てするには、キー管理者ロールを持っているユーザーであるか、ウォレットの権限を管理することでこれらのオブジェクトをマージする権限を持っている必要があります。エンドポイントで以前にダウンロードされたエンドポイント・ソフトウェアも、エンドポイント管理者が削除するまで、エンドポイントに残ります。
PENDING
状態のエンドポイントは、それを作成したユーザーでなければ削除できません。作成したノードで削除する必要があります。
12.2.5.2 1つ以上のエンドポイントの削除
「Endpoints」ページでは、Oracle Key Vaultからエンドポイントのグループを一度に削除できます。
関連トピック
12.2.5.3 1つのエンドポイントの削除(代替方法)
「Endpoint Details」ページには、選択したエンドポイントの統合ビューが表示されます。これには、Oracle Key Vaultからエンドポイントを削除するメカニズムも含まれます。
関連トピック
12.2.5.4 エンドポイントの一時停止
セキュリティ上の理由からエンドポイントを一時的に停止し、脅威が去った後でエンドポイントを再開できます。使用されていないエンドポイントをCA証明書ローテーション・プロセスの間に一時停止してCA証明書ローテーション・プロセスを完了することもできます。
PENDING
状態のエンドポイントは、それを作成したユーザーでなければ一時停止できません。
マルチマスター・クラスタ内のエンドポイントの一時停止には、次のルールが適用されます。
- 通常のエンドポイントの場合、すべての一時停止操作リクエストがクラスタ内のすべてのノードに到達するまで、エンドポイントは引き続き動作します。
- 任意のノードのエンドポイントを一時停止できます。
- クラウドベースのエンドポイントの場合、一時停止操作がリバースSSHトンネルの確立元であるすべてのノードに達するまで、エンドポイントは引き続き動作します。
- リバースSSHトンネルの確立元から、クラウドベースのエンドポイントの任意のノードのエンドポイントを一時停止できます。
関連トピック
12.2.5.5 エンドポイントの再エンロール
エンドポイントを再エンロールすると、エンロール・プロセスによってエンドポイント・ソフトウェアが自動的にアップグレードされ、新しいエンドポイント証明書も生成されます。
okvclient.jar
をダウンロードして、既存のデプロイメントとは別のディレクトリにデプロイすることをお薦めします。ソフトウェアをデプロイする場合は、-o
オプションを使用して、古いokvclient.ora
を指すシンボリック・リンクを上書きします。PENDING
状態のエンドポイントは、そのエンドポイントを作成したユーザーでなければ再エンロールできません。
12.2.5.6 エンドポイント証明書のローテーション
エンドポイントの証明書をローテーションすると、エンドポイントの停止時間が発生することなく、その証明書の有効期限が延長されます。
ノート:
Oracle Key Vault管理コンソールからエンドポイント証明書の有効期限までの時間を特定するには、「Endpoints」ページに移動し、「Endpoint Certificate Expiration」フィールドを確認します。関連項目:
CA証明書の有効期限の確認エンドポイントは、その証明書の有効期限が切れるまでにローテーションしないと、停止時間が発生します。その場合は、そのエンドポイントを再エンロールする必要があります。1つのエンドポイント、または同時に複数のエンドポイントをローテーションできます。エンドポイントをローテーションすると、Oracle Key Vaultに新しい証明書が生成されます。その後、エンドポイントは、Oracle Key Vaultにアクセスしてこの新しい証明書を受け取ってから、Oracle Key Vaultに対してその証明書の受取りの確認応答を送信して証明書ローテーションをすべて完了する必要があります。
エンドポイント証明書をローテーションするには、次の手順を実行します。
- エンドポイント証明書のローテーションに関するガイドライン
エンドポイント証明書をローテーションする前に、これらのOracle Key Vaultガイドラインについて検討してください。
12.2.5.6.1 エンドポイント証明書のローテーションに関するガイドライン
エンドポイント証明書をローテーションする前に、これらのOracle Key Vaultガイドラインについて検討してください。
エンドポイント証明書ローテーションのガイドライン
- CA証明書のローテーションの進行中は、エンドポイント証明書をローテーションしないでください。
- サーバーまたはノード証明書のローテーションの進行中は、エンドポイント証明書をローテーションしないでください。
- エンドポイント証明書のローテーションの進行中は、「Endpoint Certificate Validity」パラメータを変更しないでください。
- エンドポイントが関連付けられているクラスタ・サブグループ内のノードからそのエンドポイントをローテーションすることを検討してください。
- エンドポイントは、その証明書がすでに期限切れの場合はローテーションしないでください。かわりに、それを再エンロールすることを検討してください。
- ネットワークの問題やその他の問題が原因でエンドポイントがその新しい証明書を受け取れない場合は、そのエンドポイントを再エンロールすることを検討してください。
- エンドポイントをローテーションする前に、そのエンドポイント・ソフトウェアをバージョン21.5.0.0.0以降にアップグレードしてあることを確認してください。
関連トピック
親トピック: エンドポイント証明書のローテーション
12.3 エンドポイント詳細の管理
エンドポイント詳細は、エンドポイント名、タイプ、説明、プラットフォームおよび電子メール、グループへのエンドポイントの追加、またはエンドポイント・ソフトウェアのアップグレードを指します。
- エンドポイント詳細について
「Endpoint Details」ページには、エンドポイントの統合ビューが表示されます。 - エンドポイント詳細の変更
エンドポイント名、エンドポイント・タイプ、説明、プラットフォームおよび電子メールを変更できます。
親トピック: Oracle Key Vaultエンドポイントの管理
12.3.1 エンドポイント詳細について
エンドポイント詳細ページには、エンドポイントの統合ビューが表示されます。
このページにアクセスするには、「Endpoints」タブを選択し、エンドポイントの名前をクリックします。ここから、エンドポイント詳細を変更したり、エンドポイント管理タスクを完了することができます。(次の画面に一部のビューを示します。)

図21.5_endpoint_details.pngの説明
親トピック: エンドポイント詳細の管理
12.3.2 エンドポイント詳細の変更
エンドポイント名、エンドポイント・タイプ、説明、プラットフォームおよび電子メールを変更できます。
PENDING
状態にある場合のみです。
親トピック: エンドポイント詳細の管理
12.4 グローバルおよびエンドポイントごとの構成パラメータおよび設定の管理
Oracle Key Vaultでは、Oracle Key Vault管理コンソールで設定できるグローバルおよびエンドポイントごとの構成パラメータと設定が提供されています。
- グローバルおよびエンドポイントごとの構成パラメータおよび設定の管理について
システム管理者ロールまたはキー管理者ロールを持つユーザーは、Oracle Key Vault管理コンソールで特定のエンドポイント構成パラメータおよび設定を集中的に更新できます。 - グローバル・エンドポイントの構成パラメータおよび設定
Oracle Key Vault管理コンソールで、すべてのエンドポイントについて、エンドポイントの構成パラメータおよび設定をグローバルに設定できます。 - エンドポイントごとの構成パラメータおよび設定
Oracle Key Vault管理コンソールで、個々のエンドポイントに対して異なるエンドポイント構成パラメータおよび設定を設定できます。
親トピック: Oracle Key Vaultエンドポイントの管理
12.4.1 グローバルおよびエンドポイントごとの構成パラメータおよび設定の管理について
システム管理者ロールまたはキー管理者ロールを持つユーザーは、Oracle Key Vault管理コンソールで特定のエンドポイント構成パラメータおよび設定を集中的に更新できます。
エンドポイント構成パラメータおよび設定をグローバル(すべてのエンドポイントが対象)またはエンドポイント単位で設定すると、システム管理者およびキー管理者の複数のエンドポイントを管理するプロセスが簡略化されます。
次のタイプのグローバル・エンドポイント設定およびエンドポイントごとの設定を実行できます。
- エンドポイント構成パラメータ: これには、証明書が有効である時間の長さ、様々なPKCS 11設定のタイムアウト、クライアントのOracle Key Vaultサーバーへの接続試行のタイムアウト(秒単位)などの機能を制御する設定が含まれます。システム管理者ロールまたは特定のエンドポイントのエンドポイント管理権限を持つユーザーのみが、これらのパラメータを変更できます。システム管理者ロールを持つユーザーは、すべてのエンドポイントのエンドポイント構成パラメータを変更できます。エンドポイント管理権限を持つユーザーは、アクセス権を持つ各エンドポイントごとに構成パラメータを変更できます。そうするには、このユーザーが、エンドポイントの「Details」ページに移動し、下部までスクロールした場所でエンドポイントを変更する必要があります。
- キーおよびシークレット: これには、対称キーの抽出可能属性値の設定が含まれます。この設定を変更できるのは、キー管理者ロールを持つユーザーのみです。
グローバル値およびエンドポイントごとの値の変更が有効になるタイミング
Oracle Key Vault管理コンソールで設定された構成パラメータ値は、エンドポイントに動的に適用されます。次回エンドポイントがOracle Key Vaultサーバーに接続すると、更新された構成パラメータがエンドポイントに適用されます。エラーがある場合、更新は適用されません。
RESTfulサービス・ユーティリティを使用する場合は、Oracle Key Vaultによってエンドポイント構成が更新されません。この場合は、okvutil
、C SDK、JAVA SDKまたはPKCS11ライブラリを使用してエンドポイント構成の更新を適用します。
マルチマスター・クラスタでは、構成パラメータおよび設定のレプリケーションはレプリケーション・ラグに依存します。接続先のノードがまだパラメータまたは設定の新しい値を受信していないため、エンドポイントはすぐに更新を取得できない可能性があります。新しい値が設定されたノードに接続した場合、または過去1時間その構成がリフレッシュされなかった場合は、エンドポイントの構成がリフレッシュされます。
グローバル値とエンドポイントごとの値の優先順位と継承
個々のエンドポイントに設定される値は、グローバルに設定される同じ値よりも優先されます。グローバル・パラメータおよび設定は、エンドポイント固有のパラメータおよび設定がクリアされると有効になります。Oracle Key Vaultでは、グローバルおよびエンドポイント固有のパラメータがクリアされるか、Oracle Key Vault管理コンソールから設定されていない場合は、デフォルトのシステム・パラメータおよび設定が使用されます。
キーおよびシークレットの場合、新しい対称キーまたは秘密キーを作成しますが、対称キーまたは秘密キーの作成時に抽出可能属性値を指定しないとします。キーは、対称キーまたは秘密キーが作成された個々のエンドポイントに設定されているデフォルト値を継承します。デフォルトの抽出可能属性値がこのエンドポイントに設定されていない場合、キーは抽出可能属性のグローバル・エンドポイント値を継承します。このグローバル・エンドポイント値が設定されていない場合、抽出可能属性値はtrueにデフォルト設定されます。後でグローバル・エンドポイントの抽出可能属性値を変更して、将来のエンドポイントがこの値を使用するとします。構成パラメータと同様に、すでに存在する個々のエンドポイントに設定された値は、グローバルに設定された同じ値よりも優先されます。
12.4.2 グローバル・エンドポイントの構成パラメータおよび設定
Oracle Key Vault管理コンソールで、すべてのエンドポイントについて、エンドポイントの構成パラメータおよび設定をグローバルに設定できます。
- グローバル・エンドポイント構成パラメータの設定
グローバル・エンドポイント構成パラメータは、Oracle Key Vault管理コンソールで設定できます。 - キーおよびシークレットのグローバル・エンドポイント設定の構成
エンドポイント構成で作成または登録する新しい対称キーに対して、デフォルトの抽出可能属性値を設定できます。
12.4.2.2 キーおよびシークレットのグローバル・エンドポイント設定の構成
エンドポイント構成で作成または登録する新しい対称キーに対して、デフォルトの抽出可能属性値を設定できます。
親トピック: グローバル・エンドポイントの構成パラメータおよび設定
12.4.3 エンドポイントごとの構成パラメータおよび設定
Oracle Key Vault管理コンソールで、個々のエンドポイントに対して異なるエンドポイント構成パラメータおよび設定を設定できます。
- エンドポイントごとの構成パラメータの変更
システム管理者ロールまたはエンドポイント管理権限を持つユーザーは、エンドポイントごとの構成パラメータを設定できます。 - 個々のエンドポイントのキーおよびシークレットのエンドポイント設定の構成
キー管理者ロールを持つユーザーは、個々のエンドポイントのキーおよびシークレットの値を設定できます。
12.4.3.1 エンドポイントごとの構成パラメータの変更
システム管理者ロールまたはエンドポイント管理権限を持つユーザーは、エンドポイントごとの構成パラメータを設定できます。
親トピック: エンドポイントごとの構成パラメータおよび設定
12.4.3.2 個々のエンドポイントのキーおよびシークレットのエンドポイント設定の構成
キー管理者ロールを持つユーザーは、個々のエンドポイントのキーおよびシークレットの値を設定できます。
親トピック: エンドポイントごとの構成パラメータおよび設定
12.5 デフォルト・ウォレットとエンドポイント
エンドポイントでは、仮想ウォレットの1タイプであるデフォルト・ウォレットを使用できます。
- デフォルト・ウォレットとエンドポイントの関連付け
デフォルト・ウォレットは、ウォレットが明示的に指定されていない場合にセキュリティ・オブジェクトがアップロードされる仮想ウォレットのタイプです。 - エンドポイントのデフォルト・ウォレットの設定
エンドポイントのデフォルト・ウォレットを設定すると、別のウォレットが明示的に指定されていないかぎり、エンドポイントのセキュリティ・オブジェクトがウォレットに自動的にアップロードされます。
親トピック: Oracle Key Vaultエンドポイントの管理
12.5.1 デフォルト・ウォレットとエンドポイントの関連付け
デフォルト・ウォレットは、ウォレットが明示的に指定されていない場合にセキュリティ・オブジェクトがアップロードされる仮想ウォレットのタイプです。
デフォルト・ウォレットは、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)のノードやOracle Data Guardのプライマリおよびスタンバイ・ノードなど、他のエンドポイントと共有し、すべてのエンドポイントで同じデフォルト・ウォレットを使用できるので便利です。
デフォルト・ウォレットを使用する場合は、エンドポイントを登録した後、エンロールする前にこのウォレットを設定する必要があります。エンロール後にデフォルト・ウォレットを使用することを決定した場合は、デフォルト・ウォレットを削除してから、エンドポイントを再エンロールする必要があります。
エンロール・ステータス「registered」は、エンドポイントはOracle Key Vaultに追加されているが、エンドポイント・ソフトウェアがダウンロードおよびインストールされていないことを意味します。ステータスが「registered」の場合は、デフォルト・ウォレットをエンドポイントに関連付ける必要があります。
エンドポイント・エンロール・ステータスは、エンドポイント・ソフトウェアをエンドポイントにダウンロードおよびインストールすると「enrolled」になります。エンドポイントのエンロール後にデフォルト・ウォレットを設定する場合は、エンドポイントを再エンロールして、エンドポイントで今後作成されるすべてのセキュリティ・オブジェクトがそのウォレットに自動的に関連付けられるようにしてください。
マルチマスター・クラスタでは、作成されたエンドポイントおよびウォレットのいずれかがPENDING
状態の場合、デフォルト・ウォレットはそれらが作成された同じノードでのみ割り当てることができます。両方がACTIVE
状態の場合、制限はありません。デフォルト・ウォレットが割り当てられ、エンドポイントがエンロールされると、両方がACTIVE
状態で、そのノードに情報がレプリケートされているかぎり、どのノードからもデフォルト・ウォレットにアクセスできます。
Parent topic: デフォルト・ウォレットとエンドポイント
12.5.2 エンドポイントのデフォルト・ウォレットの設定
エンドポイントのデフォルト・ウォレットを設定すると、別のウォレットが明示的に指定されていないかぎり、エンドポイントのセキュリティ・オブジェクトがウォレットに自動的にアップロードされます。
Parent topic: デフォルト・ウォレットとエンドポイント
12.6 仮想ウォレットへのエンドポイント・アクセス権の管理
仮想ウォレットへのエンドポイント・アクセス権を付与し、必要でなくなった場合にアクセス権を取り消したり変更することができます。
- 仮想ウォレットへのエンドポイント・アクセス権の付与
セキュリティ・オブジェクトをアップロードまたはダウンロードする前に、エンドポイントにはウォレットに対する読取り権限、変更権限およびウォレット管理権限が必要です。 - 仮想ウォレットへのエンドポイント・アクセス権の取消し
「Endpoints」タブを使用して、エンドポイントの仮想ウォレットへのアクセス権を取り消すことができます。 - エンドポイントによってアクセスされるウォレット項目の表示
「ウォレット項目」という用語は、エンドポイントがアクセスできるセキュリティ・オブジェクトを表します。
親トピック: Oracle Key Vaultエンドポイントの管理
12.6.1 仮想ウォレットへのエンドポイント・アクセス権の付与
セキュリティ・オブジェクトをアップロードまたはダウンロードする前に、エンドポイントにはウォレットに対する読取り権限、変更権限およびウォレット管理権限が必要です。
関連トピック
親トピック: 仮想ウォレットへのエンドポイント・アクセス権の管理
12.6.2 仮想ウォレットへのエンドポイント・アクセス権の取消し
「Endpoints」タブを使用して、エンドポイントの仮想ウォレットへのアクセス権を取り消すことができます。
親トピック: 仮想ウォレットへのエンドポイント・アクセス権の管理
12.6.3 エンドポイントによってアクセスされるウォレット項目の表示
ウォレット項目という用語は、エンドポイントがアクセスできるセキュリティ・オブジェクトを指します。
親トピック: 仮想ウォレットへのエンドポイント・アクセス権の管理
12.7 エンドポイント・グループの管理
エンドポイント・グループは、ウォレットの共通セットを共有するエンドポイントの名前付きグループです。
- マルチマスター・クラスタによるエンドポイント・グループへの影響
任意のノードにエンドポイント・グループを作成でき、クラスタ全体のプレゼンスが設定されます。 - エンドポイント・グループの作成
ウォレットに格納されたセキュリティ・オブジェクトの共通セットを共有する必要があるエンドポイントを、1つのエンドポイント・グループにまとめることができます。 - エンドポイント・グループ詳細の変更
エンドポイント・グループの作成後、エンドポイントおよびアクセス権のマッピングをエンドポイント・グループに追加できます。 - 仮想ウォレットへのエンドポイント・グループ・アクセス権の付与
エンドポイント・グループに仮想ウォレットへのアクセス権を付与できます。 - エンドポイント・グループへのエンドポイントの追加
名前付きエンドポイント・グループにエンドポイントを追加できます。 - エンドポイント・グループからのエンドポイントの削除
エンドポイント・グループからエンドポイントを削除すると、そのエンドポイント・グループに関連付けられているウォレットへのアクセス権が削除されます。 - エンドポイント・グループの削除
メンバー・エンドポイントが、同じ仮想ウォレットへのアクセス権を必要としなくなった場合、エンドポイント・グループを削除できます。
親トピック: Oracle Key Vaultエンドポイントの管理
12.7.1 マルチマスター・クラスタによるエンドポイント・グループへの影響
任意のノードでエンドポイント・グループを作成し、クラスタ全体のプレゼンスを設定できます。
いずれのノードでもエンドポイント・グループを追加、更新または削除できますが、読取り/書込みモードのみです。
初期ノードになるOracle Key Vaultサーバーは、すでに作成されているエンドポイント・グループを保持できます。これらのエンドポイント・グループは、クラスタの初期化またはシードに使用されます。インダクション中に、クラスタ内のエンドポイント・グループが新しく追加されたノードにレプリケートされます。クラスタに追加された他のすべてのノードで作成されたエンドポイント・グループは、インダクション中に削除されます。
異なるノード上のマルチマスター・クラスタに同時に追加された新しいエンドポイント・グループには、名前の競合があります。Oracle Key Vaultは、すべてのエンドポイント・グループ名の競合を自動的に解決します。これらの競合は競合解決ページに表示され、キー管理者は名前を変更できます。
関連トピック
親トピック: エンドポイント・グループの管理
12.7.2 エンドポイント・グループの作成
ウォレットに格納されたセキュリティ・オブジェクトの共通セットを共有する必要がある複数のエンドポイントを、1つのエンドポイント・グループにまとめることができます。
親トピック: エンドポイント・グループの管理
12.7.3 エンドポイント・グループ詳細の変更
エンドポイント・グループの作成後、エンドポイントおよびアクセス権のマッピングをエンドポイント・グループに追加できます。
親トピック: エンドポイント・グループの管理
12.7.4 仮想ウォレットへのエンドポイント・グループ・アクセス権の付与
エンドポイント・グループに仮想ウォレットへのアクセス権を付与できます。
PENDING
状態のエンドポイント・グループに仮想ウォレットへのアクセス権は付与できません。
関連トピック
親トピック: エンドポイント・グループの管理
12.7.5 エンドポイント・グループへのエンドポイントの追加
名前付きエンドポイント・グループにエンドポイントを追加できます。
PENDING
状態のエンドポイントをエンドポイント・グループに追加することはできません。また、PENDING
状態のエンドポイント・グループにエンドポイントを追加することはできません。
関連トピック
親トピック: エンドポイント・グループの管理
12.7.6 エンドポイント・グループからのエンドポイントの削除
エンドポイント・グループからエンドポイントを削除すると、そのエンドポイント・グループに関連付けられているウォレットへのアクセス権が削除されます。
PENDING
状態のエンドポイント・グループのエンドポイントを削除できません。
親トピック: エンドポイント・グループの管理
12.7.7 エンドポイント・グループの削除
メンバー・エンドポイントで、同じ仮想ウォレットへのアクセス権が必要がなくなった場合、エンドポイント・グループを削除できます。
PENDING
状態のエンドポイント・グループを削除できるのは、グループにメンバーがないか、またはウォレットへのアクセス権がない場合のみです。
親トピック: エンドポイント・グループの管理