H Zero Downtime Migration ZDMCLIコマンドのリファレンス

ZDMCLIは、Zero Downtime Migration移行操作のコマンドライン・インタフェースです。

ZDMCLIコマンドを実行するには、Zero Downtime Migrationソフトウェア・ホームの/binディレクトリに移動し、次のトピックにリストされているコマンドのいずれかを入力します。たとえば:

zdmuser> $ZDM_HOME/bin/zdmcli migrate database

ZDMCLIコマンドのヘルプ・ページをリストするには、-helpオプションを使用します。次のコマンドは、すべてのZDMCLIコマンドのヘルプをリストします。

zdmuser> $ZDM_HOME/bin/zdmcli -help

Zero Downtime Migrationソフトウェアの現在のリリース情報を取得するには、-buildオプションを指定してZDMCLIを実行します。

zdmuser> $ZDM_HOME/bin/zdmcli -build

次の各トピックでは、Zero Downtime Migration ZDMCLIコマンドの使用方法およびオプションについて説明します。

H.1 ZDMCLIのオプション

コマンドを指定せずにZDMCLIでオプションを実行できます。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli -option

オプション

表H-1 ZDMCLIのオプション

オプション 説明
-build Zero Downtime Migrationのバージョン情報(クラウド移行前アドバイザ・ツールのバージョンなど)を返します。

H.2 abort job

指定されたジョブが実行中の場合は、それを終了します。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli abort job -jobid job_id

オプション

表H-2 ZDMCLI abort jobのオプション

オプション 説明
-jobid job_id スケジュール済ジョブの一意のジョブID値(整数)。ジョブIDは、ジョブのスケジュール時に割り当てられます。

H.3 add imagetype

指定された名前の新しいイメージ・タイプとそれに関連するユーザー・アクションを構成します。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli add imagetype -imagetype image_type -basetype CUSTOM_PLUGIN [-useractions user_action_list]

オプション

表H-3 ZDMCLI add imagetypeのオプション

オプション 説明
-imagetype image_type

作成されるイメージ・タイプの名前

-basetype CUSTOM_PLUGIN

イメージ・タイプが作成されるベース・イメージ・タイプ

CUSTOM_PLUGINはこの必須引数に有効な唯一の値であることに注意してください。

-useractions user_action_list

ユーザー・アクション名のカンマ区切りリスト

H.4 add useraction

指定した名前の新しいユーザーアクションとそれに関連するスクリプトおよびアクション・ファイルを構成します。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli add useraction -useraction user_action_name -actionscript script_name [-actionfile file_name] {-pre | -post} -optype MIGRATE_DATABASE [-phase operation_phase] [-onerror {ABORT | CONTINUE}] [-runscope {ONENODE | ALLNODES | AUTO}] [-outputfrom useraction_names] -asuser db_user

オプション

表H-4 ZDMCLI add useractionのオプション

オプション 説明
-useraction user_action_name

ユーザー・アクションの名前

-actionscript script_name

実行するスクリプト・ファイル

-actionfile file_name

ユーザー・アクションに関連付けられ、必要となるファイル

-pre

操作の前にユーザー・アクションを実行します

-post

操作の後にユーザー・アクションを実行します

-optype MIGRATE_DATABASE

ユーザー・アクションがMIGRATE_DATABASEとして構成される操作を定義します。

-phase phase_of_operation

ユーザー・アクションが構成される移行操作フェーズ

-onerror {ABORT | CONTINUE}

実行中にユーザー・アクションでエラーが発生した場合のレスポンス

-runscope {ONENODE | ALLNODES | AUTO}

ユーザー・アクションが実行されるサーバー。

AUTOは、他のコマンド・オプションに基づいて実行範囲を選択する場合に指定します。

-outputfrom useraction_names

現在のユーザー・アクションに出力を指定するユーザー・アクション名のカンマ区切りリスト。

-asuser db_user

ユーザー・アクションでSQLコマンドを実行するデータベース・ユーザーを指定します。指定されたユーザーとしてユーザー・アクションを処理するために必要なパスワードの指定については、「WALLET_USERACTION」を参照してください。

詳細は、ユーザー・アクションの登録を参照してください。

H.5 migrate database

Oracle Cloudへのデータベースの移行を実行します。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli migrate database [-sourcedb source_db_unique_name_value | -sourcesid source_oracle_sid} -rsp zdm_template_path -sourcenode source_host_name -targetnode target_host_name [-targethome target_home] [-eval] [-tdekeystorepasswd [-tgttdekeystorepasswd]] [-tdemasterkey] [-useractiondata user_action_data] [-imagetype] [-backupuser user_name [-restoreuser user_name]] [-backuppasswd] [-dvowner database_vault_owner] [-tdewallet wallet_path [-tgttdewallet wallet_path]] [-tdekeystorewallet tde_wallet_path [-tgttdekeystorewallet tde_wallet_path]] [-sourcesyswallet sys_wallet_path] [-osswallet oss_wallet_path [-ossrestorewallet oss_restore_wallet_path]] [-dvwallet dv_wallet_path] [-backupwallet backup_wallet_path] [{-srcroot | -srccred cred_name | -srcuser user_name | {-srcsudouser sudo_user_name -srcsudopath sudo_binary_path} | {-srcauth plugin_name [-srcarg1 user:source_database_server_login_user_name -srcarg2 identity_file:ZDM_installed_user_private_key_file_location -srcarg3 sudo_location:sudo_location]}}] {-tgtroot | -tgtcred cred_name | -tgtuser user_name | {-tgtsudouser sudo_user_name -tgtsudopath sudo_binary_path} | {-tgtauth plugin_name [-tgtarg1 user:target_database_server_login_user_name -tgtarg2 identity_file:ZDM_installed_user_private_key_file_location -tgtarg3 sudo_location:sudo_location]}} [-schedule {timer_value | NOW}] [-pauseafter phase] [-stopafter phase] [-listphases] [-ignoremissingpatches patch_name [,patch_name...]] [-ignore [ALL] [,WARNING] [,PATCH_CHECK] [,NLS_CHECK] [,NLS_NCHAR_CHECK] [,ENDIAN_CHECK] [,VAULT_CHECK] [,DB_NK_CACHE_SIZE_CHECK]]] [-incrementalinterval timer_minutes] [-advisor | -ignoreadvisor | -skipadvisor] [-genfixup {YES | NO} [-srcred src_dbuser_wallet [-tgtcred tgt_db_user_wallet]

オプション

表H-5 ZDMCLI migrate databaseのオプション

オプション 説明
-advisor

-evalと同様に、migrate databaseは、移行ジョブでクラウド移行前アドバイザ・ツール(CPAT)を排他的に実行するために必要な最小限のフェーズを実行します。実際にはソースおよびターゲットに対して移行ジョブを実行しません

-ignoreadvisor

クラウド移行前アドバイザ・ツール(CPAT)を実行しますが、CPATによって生成されたエラーは無視されます。

-skipadvisor

移行ジョブのCPATフェーズをスキップします

-backuppasswd password

物理移行では、次のことができます

1. 提供されたバックアップ・パスワードを使用したRMANバックアップの作成

2. バックアップ・パスワード認証での既存のRMANバックアップの使用

-backupuser user_name

データベースのバックアップまたはリストアを許可されたユーザーの名前

-restoreuser user_name

データベースのリストアを許可されたユーザーの名前

-backupwallet backup_wallet_path

RMANバックアップ・パスワードを含む、Zero Downtime Migrationホスト上の自動ログイン・ウォレット・ファイルのフルパス

-dvwallet dv_wallet_path

Oracle Database Vault所有者の資格証明を含む、Zero Downtime Migrationホスト上の自動ログイン・ウォレット・ファイルのフルパス

-osswallet oss_wallet_path

Object Storage Service (OSS)バックアップ・ユーザーの資格証明を含むZero Downtime Migrationホスト上の自動ログイン・ウォレット・ファイルのフルパス

-ossrestorewallet oss_restore_wallet_path

Object Storage Service (OSS)リストア・バックアップ・ユーザーの資格証明を含むZero Downtime Migrationホスト上の自動ログイン・ウォレット・ファイルのフルパス

-sourcesyswallet sys_wallet_path

ソース・データベースのSYSパスワードを含むZero Downtime Migrationホスト上の自動ログイン・ウォレット・ファイルのフルパス

-tdewallet wallet_path

透過的データ暗号化(TDE)キーストア・パスワードを含むZero Downtime Migrationホスト上の自動ログイン・ウォレット・ファイルのフルパス

-tgttdewallet wallet_path

透過的データ暗号化(TDE)キーストア・パスワードを含むZero Downtime Migrationホスト上の自動ログイン・ウォレット・ファイルのフルパス

非マルチテナント・ソース・データベースをターゲット上のマルチテナント・アーキテクチャ、つまりプラガブル・データベース(PDB)に変換する場合は、ターゲット・コンテナ・データベース(CDB)のTDEキーストア・パスワード用の自動ログイン・ウォレットを作成することもできます。

-dvowner database_vault_owner

SYS権限の付与または取消しが許可されたOracle Database Vault所有者の名前

-eval

実際にはソースおよびターゲットに対して移行ジョブを実行せずに、移行ジョブを評価します

-genfixup {YES | NO}

クラウド移行前アドバイザ・ツール(CPAT)を有効にして移行を実行したときに、失敗したチェックの修正スクリプトを表示します。ソース・データベースで自動的に実行できる処置が実行されます。

Zero Downtime MigrationでサポートされるCPATユースケースについては、クラウド移行前アドバイザ・ツールのサポートを参照してください。

-ignore [ALL][,WARNING][,PATCH_CHECK][,NLS_CHECK][,NLS_NCHAR_CHECK][,ENDIAN_CHECK][,VAULT_CHECK][,DB_NK_CACHE_SIZE_CHECK]

すべてのチェックまたは特定のタイプのチェックを無視します:

ALL - すべてのチェックを無視します

WARNING - 警告ステータスのチェックを無視します

PATCH_CHECK - パッチ・レベルは同じである必要があります

NLS_CHECK - ソース・データベースとターゲット・データベースのNLSは同じである必要があります

NLS_NCHAR_CHECK - ソース・データベースとターゲット・データベースのNLS NCHARは同じである必要があります

NLS_NCHAR - ソース・データベースとターゲット・データベースのNLSは同じである必要があります

ENDIAN_CHECK - ソース・データベースとターゲット・データベースのエンディアンは同じである必要があります

VAULT_CHECK - ボールトの有効化はソースとターゲットで一致している必要があります

DB_NK_CACHE_SIZE_CHECK - ソース・データベースでDB_NK_CACHE_SIZEが設定されている場合は、ターゲット・データベースでもそれを設定します。

-ignoremissingpatches

ソース・パスまたは作業用コピーに存在する指定のパッチが宛先パスまたは作業用コピーから欠落している可能性がある場合でも、移行を続行します

-imagetype image_type

ユーザー・アクション・イメージ・タイプの名前

-incrementalinterval timer_minutes

間隔(分単位)ごとに定期的な増分RMANバックアップを実行します

-listphases

移行ジョブのフェーズをリストします

-pauseafter phase

指定されたフェーズの実行後にジョブを一時停止します

-rsp zdm_template_path

Zero Downtime Migrationのレスポンス・ファイルの場所

-schedule timer_value

移行を実行するスケジュールされた時間(ISO-8601形式)。

たとえば、2016-12-21T19:13:17+05

-sourcedb source_db_unique_name_value

Oracle Zero Downtime Migration (ZDM)の-sourcedbパラメータは、ソース・データベースのクラスタウェア構成の管理に使用される一意のデータベース名を指定します。

重要: この一意の名前を使用して、クラスタウェア環境でデータベースを識別します。データベースの初期化パラメータ(init.oraファイル)で設定されているdb_unique_nameは使用しないでください。

-sourcenode source_host_name
ソース・データベースが実行されているホスト

ノート:

これはプライマリ・データベースである必要があります。
-sourcesid source_oracle_sid

Grid Infrastructureを使用しないソースのシングル・インスタンス・データベースのORACLE_SID

-srcauth plug-in_name [plug-in_args]-srcauth sudoasuser

zdmauthまたはdbuser認証プラグインを使用してソース・データベース・サーバーにアクセスし、次の引数を入力します:

-srcarg1 user:source_database_server_login_user_name -srcarg2 identity_file:ZDM_installed_user_private_key_file_location -srcarg3 sudo_location:sudo_location 

sudoの場所を指定しない場合、Zero Downtime Migrationによってデフォルト(/usr/bin/sudo)が使用されます。

dbuser認証の詳細は、「データベース・ユーザー権限による移行」を参照してください。

ソース・データベース・サーバーでsudoasuserユーザー名でスーパーユーザーの操作を実行します。

-srccred cred_name

ソース・データベース・サーバーにアクセスするためのユーザー名およびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名

-srcroot

root資格証明を使用してソース・データベース・サーバーにアクセスするようZero Downtime Migrationに指示します

-srcsudopath sudo_binary_path

ソース・データベース・サーバー上のsudoバイナリの場所

-srcsudouser user_name

ソース・データベース・サーバー上でsudoユーザー名としてスーパーユーザーの操作を実行します

-srcuser user_name

ソース・データベース・サーバーで操作を実行する特権ユーザーの名前

-stopafter phase

指定したフェーズでワークフローを切り捨てて、指定したフェーズの完了時に移行ジョブに完了ステータスのマークを付けます。

このフェーズを超えてジョブを再開するオプションはありません。

たとえば、Data Guardの設定後にワークフローを停止する場合、-stopafter ZDM_CONFIGURE_DG_SRCを指定すると、このフェーズでジョブが停止し、ZDM_CONFIGURE_DG_SRCが正常に完了するとジョブに完了のマークが付けられます。

-targethome target_home

ターゲット・データベースORACLE_HOMEの場所

-targetnode target_host_name

ソース・データベースの移行先となるターゲット・サーバー

-tdekeystorepasswd

透過的データ暗号化(TDE)キーストアのパスワード(パスワードベースのキーストアまたはウォレットでは必須)

-tdekeystorewallet tde_wallet_path

透過的データ暗号化(TDE)キーストア・パスワードを含むZero Downtime Migrationホスト上の自動ログイン・ウォレット・ファイルのフルパス

-tdemasterkey

透過的データ暗号化(TDE)マスター暗号化キー

-tgtauth plugin_name [plugin_args]-tgtauth sudoasuser

zdmauth認証プラグインを使用してターゲット・データベース・サーバーにアクセスし、次の引数を入力します。

-tgtarg1 user:target_database_server_login_user_name -tgtarg2 identity_file:ZDM_installed_user_private_key_file_location -tgtarg3 sudo_location:sudo_location

sudoの場所を指定しない場合、Zero Downtime Migrationによってデフォルト(/usr/bin/sudo)が使用されます。

ターゲット・データベース・サーバーで操作を実行するsudoasuserの名前

-tgtcred cred_name

ターゲット・データベース・サーバーにアクセスするためのユーザー名およびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名

-tgtroot

root資格証明を使用してターゲット・データベース・サーバーにアクセスします

-tgtsudopath sudo_binary_path

ターゲット・データベース・サーバー上のsudoバイナリの場所

-tgtsudouser user_name

ターゲット・データベース・サーバー上でsudoユーザー名としてスーパーユーザーの操作を実行します

-tgttdekeystorepasswd

ターゲット・コンテナ・データベースのTDEキーストア・パスワード

-tgttdekeystorewallet tde_wallet_path

ターゲットのTDEキーストア・パスワードを含む、Zero Downtime Migrationホスト上の自動ログイン・ウォレット・ファイルのフルパス

-tgtuser user_name

ターゲット・データベース・サーバーで操作を実行するユーザーの名前

-useractiondata user_action_data

ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに渡される値

-srcred <src_dbuser_wallet>

rootユーザーとsudoユーザーがソース・ノードに接続するために使用します。

-tgtcred <tgt_db_user_wallet>

rootユーザーとsudoユーザーがターゲット・ノードに接続するために使用します。

Autonomous Database移行用のZDMCLI migrate databaseのオプション:

zdmuser> $ZDM_HOME/bin/zdmcli migrate database -rsp file_path -sourcenode host -srcauth zdmauth -srcarg1 user:username -srcarg2 identity_file:ssh_key_path -srcarg3 sudo_location:sudo_path -eval [-advisor [-ignoreadvisor] | -skipadvisor]]

共同管理データベース移行用のZDMCLI migrate databaseのオプション:

zdmuser> $ZDM_HOME/bin/zdmcli migrate database -rsp file_path -sourcenode host -srcauth zdmauth -srcarg1 user:username -srcarg2 identity_file:ssh_key_path -srcarg3 sudo_location:sudo_path -targetnode host -tgtauth zdmauth -tgtarg1 user:username -tgtarg2 identity_file:ssh_key_path -tgtarg3 sudo_location:sudo_path -eval [-advisor [-ignoreadvisor] | -skipadvisor]]

H.6 modify imagetype

指定したイメージ・タイプに関連付けられているユーザー・アクションのリストを変更します。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli modify imagetype -imagetype image_type_name -useractions user_action_list

オプション

表H-6 ZDMCLI modify imagetypeのオプション

オプション 説明
-imagetype image_type

変更するイメージ・タイプの名前

-useractions user_action_list

イメージ・タイプに関連付けるユーザー・アクションのカンマ区切りリスト。次に例を示します。

-useractions userAction1, userAction2

H.7 modify job

実行中の移行ジョブの、Oracle GoldenGate ExtractおよびReplicatのパラメータを変更できます。

構文

zdmuser> $ZDM_HOME/bin/zdmcli modify job -jobid job_id -rsp response_file_path

オプション

表H-7 ZDMCLI modify jobのオプション

オプション 説明
-jobid job_id

スケジュールされた移行ジョブの一意のジョブID値(整数)

ジョブIDは、移行ジョブのスケジュール時に割り当てられます。

-rsp response_file_path

Zero Downtime Migrationのレスポンス・ファイルの場所

H.8 modify useraction

指定された名前でユーザー・アクションの構成を変更します。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli modify useraction -useraction user_action_name [-actionscript script_name] [-actionfile file_name] [-pre | -post] [-optype MIGRATE_DATABASE] [-phase phase] [-onerror {ABORT | CONTINUE}] [-runscope {ONENODE | ALLNODES | AUTO}] [-outputfrom useraction_names]

オプション

表H-8 ZDMCLI modify useractionのオプション

オプション 説明
-useraction user_action_name

ユーザー・アクションの名前

-actionscript script_name

実行するスクリプト・ファイル

-actionfile file_name

ユーザー・アクションに必要な付属ファイル

-pre

操作の前にユーザー・アクションを実行します

-post

操作の後にユーザー・アクションを実行します

-optype MIGRATE_DATABASE

ユーザー・アクションがMIGRATE_DATABASEとして構成される操作を定義します

-onerror {ABORT | CONTINUE}

ユーザー・アクションの実行中にエラーが発生した場合に実行を停止するか継続するかを定義します

-runscope {ONENODE | ALLNODES | AUTO}

ユーザー・アクションが実行されるサーバー。

AUTOは、他のコマンド・オプションに基づいて実行範囲を選択する場合に指定します。

-outputfrom useraction_names

現在のユーザー・アクションに出力を指定するユーザー・アクション名のカンマ区切りリスト。

H.9 query audit

移行ジョブの監査レコードを表示します。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli query audit [[ [-operation { add | abort | modify | migrate | grant | revoke | query | resume | suspend }] [ -entity { client | role | database | user | audit | imagetype | useraction}] | [-user user_name] [-client client_name] | [-from timestamp -to timestamp] | -before timestamp | -since timestamp | -first number | -last number] | -record record_id | -config]

オプション

表H-9 ZDMCLI query auditのオプション

オプション 説明
-operation { add | abort | modify | migrate | grant | revoke | query | resume | suspend }

監査レコードを表示する操作タイプ

-entity { client | role | database | user | audit | imagetype | useraction }

監査レコードを表示するエンティティ

-user user_name

移行操作を実行したユーザーの名前

-client client_name

移行操作が実行されたクライアント・クラスタの名前

-from timestamp

監査レコードを取得する範囲を指定する日付(YYYY-MM-DDという形式)。

-to timestamp

監査レコードを取得する範囲を指定する日付(YYYY-MM-DDという形式)

-since timestamp

ここで指定した日付以降の監査レコードが取得されます(YYYY-MM-DDという形式)

-before timestamp

ここで指定した日付より前の監査レコードが取得されます(YYYY-MM-DDという形式)

-first number

問合せから取得する監査レコードの最初の番号

-last number

問合せから取得する監査レコードの最後の番号

-record record_ID

監査レコードID

-config

最大レコード構成を表示します

H.10 query job

スケジュールされた移行ジョブの現在のステータスを取得します。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli query job [-jobid job_id [-jobtype]] [-sourcenode source_host_name [-sourcedb db_name | -sourcesid sid]] [-targetnode target_host_name] [-latest] [-eval | -migrate] [-status {SCHEDULED | EXECUTING | UNKNOWN | TERMINATED | FAILED | SUCCEEDED | PAUSED | ABORTED}] [-phase] [-dbname database_name] [-since timer_value] [-upto timer_value] [-brief] [-statusonly]

オプション

表H-10 ZDMCLI query jobのオプション

オプション 説明
-jobid job_id

スケジュールされた移行ジョブの一意のジョブID値(整数)

ジョブIDは、移行ジョブのスケジュール時に割り当てられます。

-job_type

スケジュール済ジョブのタイプを返します

-sourcenode source_host_name

ソース・データベースが実行されているサーバー

-sourcedb db_name

移行されるソース・データベースの名前

-sourcesid sid

Grid Infrastructureを使用しないソースのシングル・インスタンス・データベースのORACLE_SID

-targetnode target_host_name

データベースの移行先となるターゲット・サーバー

-latest

指定された基準に一致する最新のジョブを返します

-eval

評価ジョブのみを返します

-migrate

移行ジョブのみを返します

-status {SCHEDULED | EXECUTING | UNKNOWN | TERMINATED | FAILED | SUCCEEDED | PAUSED | ABORTED}

指定されたジョブ・ステータスに一致するジョブを返します

-phase

指定されたフェーズのステータスを返します。ユーザーが指定したフェーズが無効の場合、問合せはエラーを返します。

./zdmcli query job -jobid 33 -phase ZDM_PREUSERACTIONS_TGT -statusonly # exmaple.com: Audit ID: 153 # Job ID: 33 # ZDM_PREUSERACTIONS_TGT:PENDING
-dbname unique_db_name

データベースのDB_UNIQUE_NAME値を指定します

-since timer_value

ジョブの取得を開始する日付(ISO-8601形式)。たとえば: 2016-12-21T19:13:17+05

-upto timer_value

ジョブを取得する上限時間(ISO-8601形式)。たとえば: 2016-12-21T19:13:17+05

-brief

ジョブ詳細サマリーのみを返します

-statusonly

ジョブ・ステータスと現在のフェーズ名のみを返します

使用上のノート

現在の実行が、PAUSED移行ジョブの再開、FAILED移行ジョブの再開または移行ジョブの新規開始のいずれであるかを識別するには、次のオプションを使用します。

  • zdmcli query job -latestは、job_typeを考慮せずに最新のジョブを取得します
  • zdmcli query job -latest -migrateは、最新の非評価移行ジョブを取得します
  • zdmcli query job -latest -evalは、最新の評価移行ジョブを取得します
zdmcli queryジョブでは、オンライン論理移行の場合に、Oracle GoldenGateレプリケーション・メトリックがレポートされます。ジョブでフェーズZDM_CREATE_GG_EXTRACT_SRCは完了したがフェーズZDM_START_GG_REPLICAT_TGTは完了していない場合、zdmcli queryジョブでは、次のメトリックのみがレポートされます: -
  • Extractのステータス(実行中、異常終了など)
  • Extractの書込みチェックポイント(生成された証跡ファイルの数)
ジョブでZDM_CREATE_GG_EXTRACT_SRCフェーズとZDM_START_GG_REPLICAT_TGTフェーズの両方が完了した場合、zdmcli queryジョブでは次のメトリックがレポートされます: -
  • Extractのステータス(実行中、異常終了など)。
  • Extractの書込みチェックポイント(生成された証跡ファイルの数)
  • Replicatのステータス(実行中、異常終了など)。
  • Replicatの読取りチェックポイント(適用された証跡ファイルの数)
  • エンドツーエンドのハートビート・ラグ(秒)
  • レプリケーション・スループット(GBph)
次に例を示します:
Oracle GoldenGate replication metrics: Extract "EXTABC" status: Running Extract "EXTABC" trail files generated: 2 Replicat "REPDE" status: Running Replicat "REPDE" trail files applied: 1 End-to-end heartbeat lag: 600 seconds Replication throughput: 1.0 GBph

H.11 query useraction

ユーザー・アクションの構成を表示します。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli query useraction [-useraction user_action_name | -imagetype image_type [-optype MIGRATE_DATABASE]]

オプション

表H-11 ZDMCLI query useractionのオプション

オプション 説明

-useraction user_action_name

ユーザー・アクションの名前

-imagetype image_type

イメージ・タイプ名を指定します

-optype MIGRATE_DATABASE

ユーザー・アクションが構成される操作

H.12 resume job

一時停止された指定のジョブを再開します。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli resume job -jobid job_id [-pauseafter pause_phase | -rsp zdm_logical_template_path] [-rerun {BACKUP|RESTORE}] [ -ignore {IMPORT_ERRORS | EXPORT_ERRORS}] [ -skip {SWITCHOVER | UPGRADE | DG_CONFIG | DG_CONFIG_STBY} ] 

オプション

表H-12 ZDMCLI resume jobのオプション

オプション 説明
-jobid job_id

スケジュール済ジョブの一意のジョブID値(整数)

ジョブIDは、移行ジョブのスケジュール時に割り当てられます。

-pauseafter pause_phase

指定されたフェーズの実行後に移行ジョブを一時停止します

-rerun {BACKUP|RESTORE}

物理移行では、再開時にRMANによるバックアップ操作またはリストア操作が再実行されるようにすることを選択できます。

BACKUPを指定すると、Zero Downtime MigrationでZDM_BACKUP_INCREMENTAL_SRCフェーズ以降のフェーズが再実行されます。バックアップ・フェーズの再実行の一部として、まずRMANでのクロスチェックが実行されて、ソース制御ファイルがバックアップ・メディア内のバックアップと一致することが確認されます。

RESTOREを指定すると、既存のターゲット・データベースの削除、SPFILEのリストア、制御ファイルおよびデータファイルのリストアなどのリストア関連フェーズの再実行がトリガーされます。

詳細は、下の「使用上のノート」を参照してください。

-rsp zdm_logical_template_path

Zero Downtime Migrationで再開時に取得されるパラメータを変更した場合は、移行レスポンス・ファイルを指定します。

このオプションは、論理移行ジョブでのみ使用できます。

-ignore {IMPORT_ERRORS | EXPORT_ERRORS}

最後に実行されたフェーズのData Pumpエラーを無視します。

FAILEDジョブの再開時にこれを指定すると、ジョブは各フェーズの次のアクションに進み、Data Pumpアクションを再実行せずにジョブの後続のフェーズにさらに進みます。

FAILEDがステータスIGNORED_ON_FAILUREでマークされるフェーズ・ステータス。

-ignore EXPORT_ERRORSはData Pumpエクスポートで検出されたエラーをすべて無視し、ZDMジョブは次のワークフロー・アクションに進みます。

-ignore IMPORT_ERRORSはData Pumpインポートで検出されたエラーをすべて無視し、ZDMジョブは次のワークフロー・アクションに進みます。

-skip {SWITCHOVER | UPGRADE | DG_CONFIG | DG_CONFIG_STBY}

ZDM外からスイッチオーバーが実行された後で、ジョブを再開します。

このオプションでZDM再開ジョブが開始されると、ソース・データベースのロールがPRIMARYではないか、ターゲット・データベースのロールがSTANDBYでない(あるいはその両方の)場合、ZDMはエラーをスローしません。

ノート:

ソース・データベースとターゲット・データベースのロール・スイッチオーバーが成功した場合、ジョブは続行されます。
ZDMの外部からUPGRADEが実行された後、またはUPGRADE操作をスキップする必要があるときに、ジョブを再開します。ZDMが再開されると、このオプションによってジョブが開始されます。ZDMにより、再開時にUPGRADE操作が実行されることはありません。次の値を指定できます:
  • -skip DG_CONFIG: ソース・データベースとターゲット・データベースの間のData Guard構成をスキップします。
  • -skip DG_CONFIG_STBY: ターゲット・スタンバイ・データベースのData Guard構成をスキップします(障害時リカバリの場合)。

使用上のノート

移行ジョブの再開を参照してください

フェーズの再実行を可能にする-rerun {BACKUP|RESTORE}オプションを指定すると、障害発生時にバックアップまたはリストアの手順を再試行できるようになります。このオプションを使用するのは、次のような場合です。

  • リストアの試行前または完了前にバックアップが誤って削除された。

  • Zero Downtime MigrationでTDEウォレットがターゲットにコピーされた後にそのウォレットが変更された。それにより、差分バックアップ・ソースによって新しいウォレットでそのバックアップが暗号化されますが、ターゲットに最新のウォレットがないため、増分リストアが失敗することになります。この場合は、-rerunの使用により、ウォレットのコピーが再実行され、その後に、ターゲットの削除と再作成を含めリストアが再実行されます。

H.13 suspend job

指定したジョブを一時停止します(実行中の場合)。suspend jobを実行すると、現在のワークフロー・フェーズで進行中のジョブが停止します。ジョブは後で再開できます。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli suspend job -jobid job_id

オプション

表H-13 ZDMCLI suspend jobのオプション

オプション 説明
-jobid job_id

一意のジョブID値(整数)

ジョブID番号は、移行ジョブのスケジュール時に割り当てられます。

H.14 delete job

指定されたジョブをリポジトリから削除します。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli delete job -help { -jobids <job_ids>  -status       {SCHEDULED |        EXECUTING |        UNKNOWN |        TERMINATED |        FAILED |        SUCCEEDED |        PAUSED |        ABORTED} }   [-force]   [-verbose]  -jobids <jobs_ids> Comma separated list of one or more jobs to be deleted  -status {SCHEDULED | EXECUTING | UNKNOWN | TERMINATED | FAILED | SUCCEEDED | PAUSED | ABORTED}                            Job status for which to get the jobs.  -force Forcibly delete the parent job and make all its child jobs independent  -verbose Include additional information

オプション

表H-14 ZDMCLI delete jobのオプション

オプション 説明
-jobids job_ids 削除する1つ以上のジョブのカンマ区切りリスト。

H.15 delete useraction

指定されたユーザー・アクションを削除します。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli delete useraction -useraction user_action_name

オプション

表H-15 ZDMCLI delete useractionのオプション

オプション 説明
-useraction user_action_name ユーザー・アクションの名前

H.16 delete imagetype

既存のイメージ・タイプを削除します。

構文

$ZDM_HOME/bin/zdmcli delete imagetype -imagetype image_type 

オプション

表H-16 ZDMCLI delete useractionのオプション

オプション 説明
-imagetype image_type

削除するイメージ・タイプの名前。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

次のオプションが使用できます。

  • ORACLEDBSOFTWARE (デフォルト): Oracle Databaseソフトウェアの場合
  • ORACLEGISOFTWARE: Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合
  • ORACLEGGSOFTWARE: Oracle GoldenGateソフトウェアの場合
  • LINUXOS: Oracle Linuxオペレーティング・システムの場合
  • SOFTWARE: その他すべてのソフトウェアの場合