14.2.3 WebサーバーへのOracle Graph Serverのデプロイ
Oracle Graph Serverは、Apache TomcatまたはOracle WebLogic Serverにデプロイできます。
ただし、これらのWebサーバーのいずれかにグラフ・サーバーをデプロイする前に、「Oracle Graph Serverをインストールするためのシステム要件」で説明されている前提条件をシステムが満たしていることを確認してください。
次に、Webサーバーへのデプロイメントの手順について説明します:
- Apache Tomcatへのデプロイ
このトピックの例では、Apache Tomcatでグラフ・サーバーをWebアプリケーションとしてデプロイする方法について説明します。 - Oracle WebLogic Serverへのデプロイ
このトピックの例では、Oracle WebLogic Serverバージョン14.1.1でグラフ・サーバーをWebアプリケーションとしてデプロイする方法について説明します。
親トピック: Oracle Graph Serverのインストール
14.2.3.1 Apache Tomcatへのデプロイ
このトピックの例では、Apache Tomcatでグラフ・サーバーをWebアプリケーションとしてデプロイする方法について説明します。
グラフ・サーバーは、Apache Tomcat 9.0.xで動作します。
- Oracle Software Delivery CloudからOracle Graph Webapps zipファイルをダウンロードします。このファイルには、すぐにデプロイできるJava Webアプリケーション・アーカイブ(
.war
ファイル)が含まれます。ファイル名は、oracle-graph-webapps-<version>.zip
のようになります - 選択したディレクトリに、このファイルを解凍します。
- ネーミング・パターン(
graph-server-webapp-<version>.war
)に従う.war
ファイルを見つけます。 - グラフ・サーバーを構成します。
- Webアプリケーション・アーカイブ内の
WEB-INF/classes/pgx.conf
ファイルを変更して、認証およびその他のサーバー設定を変更します。詳細は、ユーザーの認証および認可のセクションを参照してください。 - 必要に応じて、Webアプリケーション・アーカイブ内の
WEB-INF/classes/logback.xml
ファイルを変更して、ロギング設定を変更します。 - 必要に応じて、Webアプリケーション・アーカイブ内の
WEB-INF/web.xml
ファイルを変更して、その他のサーブレット固有のデプロイメント・ディスクリプタを変更します。
- Webアプリケーション・アーカイブ内の
.war
ファイルをTomcatのwebapps
ディレクトリにコピーします。たとえば:cp graph-server-webapp-<version>.war $CATALINA_HOME/webapps/pgx.war
ノート:
Tomcatwebapps
ディレクトリ内のwarファイルに指定する名前によって、グラフ・サーバー・アプリケーションのコンテキスト・パスが決まります。warファイルにpgx.war
という名前を付けることをお薦めします。- Oracle JDK 17またはOpenJDK JDK 17を使用している場合のみ、次の
JAVA_OPTS
オプションをエクスポートします。そのようなリポジトリがない場合は、このステップをスキップできます。export JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS --add-exports jdk.compiler/com.sun.tools.javac.api=ALL-UNNAMED \ --add-exports jdk.compiler/com.sun.tools.javac.processing=ALL-UNNAMED \ --add-exports jdk.compiler/com.sun.tools.javac.util=ALL-UNNAMED \ --add-exports jdk.compiler/com.sun.tools.javac.tree=ALL-UNNAMED \ --add-exports jdk.compiler/com.sun.tools.javac.code=ALL-UNNAMED"
- TLS/暗号化の正しい使用など、Tomcat固有の設定を構成します
- ポート8080がすでに使用されていないことを確認します。
- Tomcatを起動します:
cd $CATALINA_HOME ./bin/startup.sh
これで、グラフ・サーバーは、
localhost:8080/pgx
でリスニングします。次のコマンドを実行すると、JShellからサーバーに接続できます。
$ <client_install_dir>/bin/opg4j --base_url https://localhost:8080/pgx -u <graphuser>
関連トピック
14.2.3.2 Oracle WebLogic Serverへのデプロイ
このトピックの例では、Oracle WebLogic Serverバージョン14.1.1でグラフ・サーバーをWebアプリケーションとしてデプロイする方法について説明します。
- Oracle Software Delivery CloudからOracle Graph Webapps zipファイルをダウンロードします。このファイルには、すぐにデプロイできるJava Webアプリケーション・アーカイブ(
.war
ファイル)が含まれます。ファイル名は、oracle-graph-webapps-<version>.zip
のようになります - 選択したディレクトリに、このファイルを解凍します。
- ネーミング・パターン(
graph-server-webapp-<version>.war
)に従う.war
ファイルを見つけます。 - グラフ・サーバーを構成します。
- Webアプリケーション・アーカイブ内の
WEB-INF/classes/pgx.conf
ファイルを変更して、認証およびその他のサーバー設定を変更します。 - 必要に応じて、Webアプリケーション・アーカイブ内の
WEB-INF/classes/logback.xml
ファイルを変更して、ロギング設定を変更します。 - Webアプリケーション・アーカイブ内の
WEB-INF/web.xml
ファイルを編集し、次の<session-config>
要素を削除します:<session-config> <tracking-mode>COOKIE</tracking-mode> <cookie-config> <secure>true</secure> <http-only>true</http-only> </cookie-config> <session-timeout>60</session-timeout> </session-config>
- 必要に応じて、Webアプリケーション・アーカイブ内の
WEB-INF/web.xml
ファイルを変更して、その他のサーブレット固有のデプロイメント・ディスクリプタを変更します。 - 必要に応じて、Webアプリケーション・アーカイブ内の
WEB-INF/weblogic.xml
ファイルを変更して、その他のWebLogic Server固有のデプロイメント・ディスクリプタを変更します。
- Webアプリケーション・アーカイブ内の
- TLS/暗号化の正しい使用など、WebLogic固有の設定を構成します
- Oracle JDK 17またはOpenJDK JDK 17を使用している場合のみ、
$MW_HOME/user_projects/domains/mydomain/bin/setDomainEnv.sh
スクリプト・ファイル(Weblogicドメイン設定)の先頭に次のJAVA_OPTS
引数を追加します。そのようなリポジトリがない場合は、このステップをスキップできます。export JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS --add-exports jdk.compiler/com.sun.tools.javac.api=ALL-UNNAMED \ --add-exports jdk.compiler/com.sun.tools.javac.processing=ALL-UNNAMED \ --add-exports jdk.compiler/com.sun.tools.javac.util=ALL-UNNAMED \ --add-exports jdk.compiler/com.sun.tools.javac.tree=ALL-UNNAMED \ --add-exports jdk.compiler/com.sun.tools.javac.code=ALL-UNNAMED"
- WebLogic Serverに
.war
ファイルをデプロイします。次の例では、コマンドラインからこれを実行する方法を示します。. $MW_HOME/user_projects/domains/mydomain/bin/setDomainEnv.sh . $MW_HOME/wlserver/server/bin/setWLSEnv.sh java weblogic.Deployer -adminurl http://localhost:7001 -username <username> -password <password> -deploy -source <path-to-war-file>
14.2.3.2.1 Oracle WebLogic Serverのインストール
Oracle WebLogic Serverの最新バージョンをダウンロードし、インストールするには、次を参照してください
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/weblogic/documentation/index.html
親トピック: Oracle WebLogic Serverへのデプロイ