8 IMS DBアクセス・サポート

この章のトピックは、次のとおりです:

8.1 概要

ART for CICSでは、DL/I CALL 'CBLTDLI'を使用してOracle ODBA経由でIMS DBにアクセスできます。この機能により、ART for CICSアプリケーション・プログラムはデータの追加、検索、削除などの操作をIMS DBで実行できます。

8.2 構成

IMS DBアクセス・サポートでは次を構成します。

8.2.1 IMS DBにアクセスするためのART for CICSの構成

ART for CICSサーバーは、ART for CICSでプラグイン・コンポーネントとして機能するDL/Iライブラリ(libcicsdli.so およびlibcicsdlidb.so)を動的にロードすることによってIMS DBアクセス環境を提供します。

DL/Iライブラリは次の場所にあります。

  • art22.1.0.0.0/IMS_RT/lib/libcicsdli.so
  • art22.1.0.0.0/IMS_RT/lib/libcicsdlidb.so

LD_LIBRARY_PATHの詳細は、『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』の「環境変数」を参照してください。

8.2.2 ART for CICSサーバーの構成

UBBCONFIGファイルのART for CICSサーバーCLOPTで--IMSDB argumentを構成する必要があります。例:

--IMSDB -x -o wasa.myexample.com:6799:IMSD

ノート:

--IMSDB引数は、CLOPTの最後の引数である必要があります

詳細は、『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のIMS DB引数に関する項を参照してください

8.2.3 環境変数の構成

次の環境変数を設定する必要があります。

  • ART_IMS_CONFIG
  • ART_IMS_DB
  • KIX_IMSDB_TRACE_LEVEL
  • LD_LIBRARY_PATH

詳細は、『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』の「環境変数」を参照してください

8.2.4 IMSの構成

ART for CICSでは、IMS DBにアクセスするために次の構成ファイルが使用されます。

  • アプリケーション定義 - imsapps.desc
  • データベース定義 - imsdbs.desc
  • PSB定義 - $appname.psb
  • セグメント定義 - segments.desc
  • セグメント定義 - $segname.desc

詳細は、『Oracle Tuxedo Application Runtime for IMSリファレンス・ガイド』の構成ファイルに関する項を参照してください。

8.3 サポート対象のプラットフォーム

この機能は、Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSおよびBatch 22cリリース1 (22.1.0.0.0)でサポートされるすべてのLinux/AIX 64ビット・プラットフォームをサポートしており、これらのプラットフォームのリストは、Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSおよびBatchのインストール・ガイド「サポート対象のプラットフォーム」にあります。

ヒント:

COBOL-IT COBOLを使用する場合は、オプション-falloc-unused-linkageを使用して、linkage sectionにDLIUIBを含むプログラムをコンパイルする必要があります。