すぐに使用できるエンリッチメントと検証
この章で説明する簡単な設定を完了すると、Oracle Account and Contact Enrichment by Dun & Bradstreet (D&B)とOracle Address, Email, and Phone Verificationの2つのサービスで営業担当が顧客データのエンリッチメントと検証を開始できるようになります。 アカウント、リードおよび担当者の適切な作成または編集ページのすべてに、追加のフィールドおよび処理が自動的に表示されます。 仕組みの簡単な概要を次に示します。
アカウント、担当者および住所の入力時間の削減
営業担当は、時間の節約と精度の向上を実現しながら、新規アカウントをすばやく作成できるようになります。 アカウントに関するデータを自身で入力するかわりに、新しい検索フィールドでアカウントと住所を検索して、情報を自動入力できます。 次に、CX Salesの「アカウントの作成」ページのスクリーンショットを示します。コールアウトで新しいUI要素を強調表示しています。
コールアウト番号 |
新しいUI要素 |
摘要 |
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1 |
アカウント検索 |
営業担当は名前または住所でアカウントを検索して追加します。 入力を開始すると、すぐに一致候補が提示されます。 アカウントを選択すると、使用可能な会社データが移入されます。 |
2 |
住所検索 |
営業担当者が住所の入力を開始すると、一致する住所がただちに提案されます。 住所を選択すると、すべての住所データが移入されます。 |
3 |
「住所の検証」ボタン |
オプションの「住所の検証」ボタンを有効にすると、CX Sales UIに入力した住所またはファイルからインポートした住所を営業担当が検証できるようになります。 このフィールドは、CX Sales UIのいくつかの設定でのみ有効にできます。 営業担当が住所検索を一貫して使用している場合は、ボタンは不要です。 |

既存のアカウントのエンリッチ
既存のアカウントをエンリッチするには、営業担当はアカウントを編集するすべてのUIページで使用可能な「アカウントのエンリッチ」処理を使用します。 次に、「アカウントの編集」ページの「処理」メニューのスクリーンショットを示します。

アカウントをエンリッチする場合は、保持するフィールドと置換するフィールドを選択できます。

担当者をアカウントに追加する場合は、ジョブ・カテゴリなどの基準を使用して担当者のセット全体を追加できます。 ランディング・ページで複数のアカウントおよび担当者を同時にエンリッチすることもできます。
顧客データ管理をサブスクライブすると、「データ・エンリッチメント」作業領域のアカウントおよび担当者を大規模なバッチ処理でエンリッチすることもできます。
Eメール・アドレスおよび電話番号の検証
電話番号またはEメール・アドレスを入力すると、それらが有効かどうかが自動的に確認されます。 入力した電話番号およびEメールが特定の個人またはアカウントに対して有効かどうかはもちろん確認できませんが、電話番号が実際にダイヤルされ、Eメールがバウンスしないことが確認されます。
入力したEメールまたは電話番号が無効な場合は、すぐに通知され、フィールドのすぐ下にステータスが表示されます。 何も表示されない場合は、入力が有効です。 無効な情報の下に表示される内容を示す、電話番号のスクリーンショットを次に示します。
コールアウト番号 |
摘要 |
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1 |
ステータス。 電話番号の場合、ここに表示されるのは「無効」のみです。 Eメール・アドレスの場合は、「一部有効」(ドメインは有効でも名前は検証できない)のステータスが表示される場合もあります。 Eメールの「一部有効」ステータスは、完全なEメールをLoqateで検証できませんが、LoqateでEメール・ドメインが検証されたことを意味します。 たとえば、個人が退職したり、自分の名前を変更した場合は、Eメールに「一部有効」ステータスが表示されます。 |
2 |
Eメール・アドレスまたは電話番号がアプリケーションによって検証された日付。 |
3 |
再度確認するために使用できる「再検証」ボタン。 市外局番やEメール・アドレスがいつ変更されるかはわかりません。 今日有効なものも6か月以内に無効になる可能性があります。 |
4 |
ステータスを手動で設定するための「上書き」ボタン。 このアプリケーションは完璧ではありません。 電話番号やEメールが正しいことがわかっている場合は、ステータスを「検証済」に設定できます。 そうすると、「検証日」ではなく「上書き日」が表示されます。 |

アプリケーションには「有効」ステータスが表示されますが、かなり後になります。 デフォルトでは、ステータスは180日後に表示されます。 情報が古い場合、営業担当が「再検証」ボタンをクリックして再検証することをお薦めします。 「有効」ステータスが表示されるまでの日数を指定することも、設定時にこのオプションをオフにすることもできます。 詳細は、「住所、Eメールおよび電話番号の検証の有効化」を参照してください。