セルフサービス・ユーザーの概要
以前は、Fusionサービスは認証および認可に独自のアイデンティティ・プロバイダを使用していました。
そのため、Digital Customer Serviceのセルフサービス・ユーザーがFusionサービスのデータにアクセスするには、Oracle Identity Cloud ServiceとFusionサービス・アイデンティティ・ストアの両方のアカウントが必要でした。 セルフサービス登録プロセスでFusionサービス・アイデンティティ・ストアにユーザー・アカウントを作成して、Identity Cloud Serviceに同期する必要がありました。 企業ブランドの要件に合わせてFusionサービスのログイン・ページを構成することもできませんでした。
これらの制限があるとともに、Fusionサービス・アイデンティティ・プロバイダは、B2CアプリケーションではなくFusionアプリケーション用に設計されているため、スケーラビリティが制限されます。 B2C指向がより強い数多くの実装では、より高いスケーラビリティが求められます。
この実装を使用すると、ユーザーはIdentity Cloud Serviceにのみ存在するアカウントを使用してFusionサービスのデータにアクセスできます。 ユーザーが自己登録リクエストを送信すると、Fusionに送信されて承認が行われます。 承認されると、ユーザー・アカウントがIdentity Cloud Serviceに作成され、Fusion Serviceに単純な担当者レコードが作成されます。 また、Identity Cloud Serviceは、ユーザーが自分のパスワードを作成できるユーザーにようこそEメールを送信します。
担当者レコードには、IDCSユーザーへのリンクを提供するIDCSユーザーGUIDがあります。 REST APIリクエストが作成されると、ユーザーはFusion Serviceで事前定義されているプロキシ・ユーザーのセットにマップされます。 各プロキシ・ユーザーは、事前定義済のAPIのセットを実行できます。
ユーザーはアプリケーションにログインするときに、Identity Cloud Serviceを介した方法でしかログインできません。 ログイン情報はユーザーが構成できます。 ユーザーの管理はすべて、Identity Cloud Service管理コンソールを使用して実行します。 セルフ・サービス・ユーザーはIdentity Cloud Serviceにすでに存在するため、ユーザーの同期は必要ありません。