エレメント・エントリのロードの概要
エレメント・エントリを使用して、従業員アサイメントの支給項目、控除項目、休暇欠勤および基本福利厚生詳細を取得します。 たとえば、従業員の超過勤務時間や医療保険金控除額のエレメント・エントリを作成できます。
エレメント・エントリ値には、そのエレメント・タイプに必要な値が保持されます。 たとえば、給与エントリには、給与値と給与周期を含めることができます。
HCMデータ・ローダーには、エレメント・エントリをロードするための次の2つのビジネス・オブジェクトが用意されています。
オブジェクト |
ロード内容 |
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エレメント・エントリ |
エレメント・エントリおよびエレメント・エントリ値。 ノート:
エレメント・エントリ・オブジェクトを使用して作成されたエレメント・エントリの原価計算データをロードするには、原価配賦および原価配賦勘定科目オブジェクトを使用します。 |
エレメント・エントリ原価計算 |
エレメント・エントリおよびエレメント・エントリ値と、エレメント・エントリ・レベルの原価計算情報。 |
原価計算を含むエレメント・エントリ
原価計算を含むエレメント・エントリ・オブジェクトを使用してエレメント・エントリをロードする場合は、次のガイドラインの内容を検討する必要があります。
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ほとんどのHCMデータ・ローダー・オブジェクトとは異なり、原価計算を含むエレメント・エントリ・オブジェクトは階層化されていません。 エントリ値と原価計算のセグメントは1行のエレメント・エントリ情報として提供されます。
原価計算情報はオプションです。 原価計算を含むエレメント・エントリ・オブジェクトを使用して、エレメント・エントリのみを作成することもできます。
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原価計算を含むエレメント・エントリ・オブジェクトを使用して、エレメント・エントリを更新、終了日設定または削除することはできません。
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原価計算情報を持つ新規エレメント・エントリはロールバックできません。
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エレメントの有効日履歴はロードできません。
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エレメント・エントリと原価計算にそれぞれ異なる有効開始日をロードすることはできません。 アプリケーションではエレメント・エントリの開始日と原価計算の開始日に同じ有効日が使用されます。
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エレメント・エントリのエントリ順序は自動的に生成されます。 エントリの入力順序の作成はdatファイル内で一意です。 アプリケーションは既存のエレメント・エントリ順序を読み取り、datファイルで指定されている番号を使用して順序を自動的に増分させます。 個別のエレメント・エントリ・オブジェクト内で行うように、datファイル内の既存のエントリを確認し次の連番を指定するという操作は不要です。
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ユーザー・キーのみを使用して同じファイルを再ロードした場合、反復ごとに新しいエレメント・エントリが作成されます。 この動作は、
CreateEntrySequence
がアプリケーションに格納されず、レコードが一意に識別されないことが原因で発生します。 -
エレメント・エントリを作成するときにソース・キーを指定して、エレメント・エントリの順序番号が自動で生成されるようにします。 エレメント・エントリ・レコードまたは原価計算レコードを保守するためのユーザー・キーがわからない場合もあるためです。
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原価計算を含むエレメント・エントリ・オブジェクトを使用して作成されたエレメント・エントリ原価計算を保守するには、原価配賦オブジェクトと原価配賦勘定科目オブジェクトを使用する必要があります。 エレメント・エントリの作成時に指定されたソース・キーは、保守する原価計算レコードの識別に使用できます。
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原価計算を含むエレメント・エントリ・オブジェクトを使用して作成されたエレメント・エントリを更新するには、エレメント・エントリ・オブジェクトを使用する必要があります。 エレメント・エントリの作成時に指定されたソース・キーは、エレメント・エントリの識別に使用できます。 エントリ値のソース・キーの識別には、
<EntrySourceId><InputValueBaseName>
という組合せを使用します。
InputValueBaseName
のスペースはアンダースコアに置き換える必要があります。