調整常勤換算
勤務メジャーは、アサイメントでの就業者の時間を計算する方法です。勤務メジャーには、FTEとヘッドカウントという2つのタイプがあります。このトピックでは、調整常勤換算に関連するいくつかの概念について説明します。
標準年間勤務期間
企業、雇用主、部門、事業所、ジョブおよびポジションの標準年間勤務期間を定義します。
これは編集可能な属性です。この値がワーク・ストラクチャで変更されると、アサイメントでも更新されます。
複数のワーク・ストラクチャに対して標準年間勤務期間を定義する場合、標準年間勤務期間を導出する階層は導出標準勤務時間と同じになります。
年間勤務期間
年間勤務期間は標準年間勤務期間と同じになります。期間は異なっても構いませんが、期間ユニットは標準年間勤務期間に対して定義された期間と同じになります。これは編集可能な属性で、年間勤務比率の計算に使用されます。
年間勤務期間は、雇用トランザクションで新しいアサイメントが追加された場合にのみデフォルト設定されます。たとえば、「アサイメントの追加」や「従業員の採用」などです。更新フローでは、前のレコードの年間勤務期間が保持されます。
導出標準年間勤務期間と年間勤務期間の周期に差異がある場合は、標準年間勤務期間に指定された周期が調整常勤換算の計算で考慮され、年間勤務期間はNULLに設定されます。ただし、HDLを使用してデータをロードする際に、導出された標準勤務時間と同じユニットを年間勤務期間に使用するためのエラー・メッセージが表示されます。標準年間勤務期間がワーク・ストラクチャのいずれにも指定されていない場合は、調整常勤換算および年間勤務期間がNULLに設定されます
年間勤務比率
これは、年間勤務期間と標準年間勤務期間の比率です。この比率に常勤換算を掛けた値を使用して、アサイメントの調整常勤換算が計算されます。
年間勤務比率は小数点以下5桁まで指定できます。「常勤換算およびヘッドカウントの自動計算」オプションの値に関係なく、標準年間勤務期間および年間勤務期間が変更されるたびに、年間勤務比率が再計算されます。
年間勤務期間または標準年間勤務期間のいずれかがNULLの場合、比率および調整常勤換算は0になります。
23Bアップグレード後は「調整常勤換算」および「年間勤務比率」を使用していない場合でも、これらのフィールドは0の値が移入された状態で、「変更の概要」セクションにアサイメント変更とともに表示されます。これらのフィールドが追加されたのはリリース23Bのみであるため、アップグレード前のアサイメント行ではこれらのフィールドの値はnullになります。後続のアサイメント変更では、値を変更しないかぎりこれらのフィールドが「変更の概要」セクションに再び表示されることはありません。
調整常勤換算
調整常勤換算は、常勤換算値に年間勤務期間と標準年間勤務期間の比率を乗算して計算されます。たとえば、教師は年間36週のみ勤務しますが、標準年間勤務期間は52週です。勤務時間および標準勤務時間はそれぞれ週20と40であるため、常勤換算は0.5です。年間勤務比率は36 / 52で、調整常勤換算は常勤換算 * 年間勤務比率として計算されるため、0.5 * 36 / 52 = 0.346155になります。
年間勤務期間および標準年間勤務期間は編集可能な属性で、アプリケーションではこの階層を使用してこれらの属性値を「ポジション」 > 「ジョブ」 > 「事業所」 > 「部門」 > 「法的エンティティ」 > 「企業」の順でデフォルト設定します(値が指定されている場合)。
注意する必要がある重要な点として、「常勤換算およびヘッドカウントの自動計算」オプションが「はい」に設定されているときは、次のトリガー属性のいずれかが変更されると、調整常勤換算が計算されます。
- 標準年間勤務期間
- 年間勤務期間ユニット
- 年間勤務期間
- 年間勤務比率
- アサイメント標準勤務時間
- FTE
調整常勤換算属性には小数点以下10桁まで指定できます。