常勤換算(FTE)
勤務メジャーは、アサイメントでの就業者の時間を計算する方法です。勤務メジャーには、FTEとヘッドカウントという2つのタイプがあります。このトピックでは、常勤換算に関連するいくつかの概念について説明します。
導出標準勤務時間
通常、導出標準勤務時間は、フルタイム就業者の勤務時間です。これらは、企業、雇用主、部門、事業所、ジョブまたはポジションに対して定義します。たとえば、いずれかのワーク・ストラクチャ・オブジェクトから導出された標準勤務時間が週40時間の場合に、アサイメント標準勤務時間を週50時間と指定した場合、調整常勤換算の計算では、アサイメント標準勤務時間が考慮されます。
複数のワーク・ストラクチャに対して標準勤務時間を定義した場合、「ポジション」 > 「ジョブ」 > 「事業所」 > 「部門」 > 「雇用主」 > 「企業」の階層に値が指定されている場合は、この階層から標準勤務時間が導出されます。
アサイメントの勤務時間は、次の方法で指定できます:
- 固定時間: 「勤務時間」フィールドに1週間の合計時間数を入力します。
- 変動時間: 「アサイメント時間の詳細」ウィンドウで、就業者の毎日の勤務可能状況を入力します。たとえば、就業者のシフトの開始時間と終了時間、またはシフトの時間数を指定できます。
勤務時間
勤務時間は就業者アサイメントの編集可能な属性であり、アサイメントごとに異なる値を指定できます。この値は、常勤換算の計算に使用されます。
ポジションに対して、勤務時間および標準勤務時間を指定できます。ポジションの勤務時間に値を指定した場合、その値がアサイメントにデフォルト設定されます。そうでない場合は、ポジションを変更すると、標準勤務時間階層から「ジョブ」 > 「事業所」 > 「部門」 > 「雇用主」 > 「企業」の順序でデフォルト設定されます。
アサイメント標準勤務時間
アサイメント標準勤務時間はアサイメント・レベルの属性であり、指定すると、ワーク・ストラクチャから導出された標準勤務時間が上書きされます。指定すると、導出標準勤務時間ではなく、常勤換算の計算でこの属性が使用されます。
標準勤務時間上書き(GB)
この属性は英国(GB)国別仕様にのみ適用されます。標準勤務時間の上書きを入力すると、標準勤務時間上書き > 「ポジション」 > 「ジョブ」 > 「事業所」 > 「部門」 > 「雇用主」 > 「企業」の階層から標準勤務時間が導出されます。
標準勤務時間上書きを入力すると、この属性を使用して標準勤務時間が導出されます。標準勤務時間上書きの周期は、アサイメント勤務時間の周期と同じであるとみなされます。標準勤務時間上書きとアサイメント標準勤務時間の両方を入力すると、標準勤務時間上書きが優先されます。
両方の属性を使用していない場合は、標準勤務時間上書き属性ではなくアサイメント標準勤務時間を使用することをお薦めします。
FTE
就業者の常勤換算は、アサイメント勤務時間を導出標準勤務時間で除算して計算されます。たとえば、アサイメント勤務時間が20で、導出標準勤務時間が40の場合、アサイメントの常勤換算は0.5になります。企業、雇用主、部門、事業所、ジョブまたはポジションに標準勤務時間が定義されていない場合、アサイメント・ページの常勤換算値は0になります。HDLまたはRESTからトランザクションが実行された場合は、PER_ASSIGN_WORK_MEASURES_F表に常勤換算レコードが作成されません。
常勤換算は、レスポンシブ雇用ページでは小数点以下10桁に四捨五入されます。
クラシックの「雇用の管理」ページで常勤換算の値を編集すると、0.1254677897のように小数点以下10桁に四捨五入されます。ただし、読取り専用フィールドとして表示している場合は、0.13のように小数点以下2桁に丸められて表示されます。FTEフィールドをカスタマイズしても、この動作には影響しません。データベースに格納されているFTE値では、小数点以下10桁までの小数点精度が使用されます。