V1年功起算日
V1バージョンの年功起算日を使用すると、次の2つの年功起算日を管理できます。
企業年功起算日
個人に割り当てられる企業年功起算日は1つであり、これは個人の企業年功の計算の基になる日付です。企業年功日は、デフォルトで、個人のプライマリ雇用関係の開始日です。個人の企業年功日を更新できるのは、その個人のプライマリ雇用関係を作成または編集する場合のみです。
企業年功起算日は、任意の理由で更新できます(たとえば、前の勤続期間を含めるように日付を調整できます)。初回雇用関係の終了時と2番目の雇用関係の開始時の間に間隔が存在する次の従業員雇用関係について検討します。
タイプ | 雇用主 | 開始日 | 企業年功起算日 | 退職日 |
---|---|---|---|---|
従業員 | A | 2004年1月5日 | 2004年1月5日 | 2004年12月31日 |
従業員 | B | 2005年5月1日 | 2004年5月5日 |
この例では、個人の企業年功日は、雇用主Bとの雇用関係が開始するまでは、2004年1月5日です。2番目の雇用関係を作成するときに、個人の前の従業員としての年功を考慮して、新しい企業年功起算日を入力できます。この個人の新しい企業年功日を計算するには、120日(この個人が雇用されていなかった、2005年1月1日から2005年4月30日までの期間)を前の企業年功日である2004年1月5日に追加し、修正後の企業年功日は2004年5月5日になります。新しい日付を入力しない場合、企業年功日は2005年5月1日になります。
雇用主年功日
個人は、単一の雇用主との間に同時に次の3つの雇用関係を持つことができます。
- 従業員
- 派遣就業者
- 非就業者
雇用主年功日は、雇用関係の3つのすべてのタイプで保守されるため、個人は、単一の雇用主に対して最大3つの雇用主年功日を持つことができます。
雇用関係の雇用主年功日を空白のままにすると、雇用関係の開始日または採用日と同じであるとみなされます。
雇用主年功日は、任意の理由で調整できます。たとえば、ある個人が、年功計算に含めることができない1か月の休暇欠勤を取る場合、この表に示すとおり、その個人の雇用関係の日付を調整できます。
タイプ | 開始日 | 雇用主年功日 |
---|---|---|
従業員 | 2010年3月1日 | 2010年4月1日 |
この調整は、個人の従業員の雇用主年功を1か月減少させる効果があり、年功関連の福利厚生に対する個人の資格に影響することがあります。
ある個人と1つの雇用主との間に同じタイプの複数の関係が順番に存在する場合、最新の雇用関係の雇用主年功起算日を手動で調整して、以前の年功を含めることができます。
雇用主年功起算日と企業年功起算日の違いは何ですか。
雇用主年功起算日は、雇用主との雇用関係に関連します。雇用主の場合:
- 開始日または採用日は、雇用関係の開始日です。
- 年功起算日は、特定タイプ(従業員、派遣就業者または非就業者)の個人の雇用主勤務の基準となる日付です。個人は、単一の雇用主に対して最大3つの雇用主年功日を持つことができます。日付を入力しない場合、雇用主年功日は、雇用関係の開始日であるとみなされます。
企業の年功起算日は、個別の雇用主ではなく、企業との個人の勤続に関係します。
企業開始日または採用日は、企業における特定タイプ(従業員、派遣就業者または非就業者)の個人の初回雇用関係の開始日です。たとえば、個人の非就業者企業開始日は、企業における雇用主との個人の初回非就業者雇用関係の開始日です。そのため、個人は、最大3つの企業開始日を持つことができます。
企業年功日は、個人の企業勤務の基準となる日付です。企業年功日は、デフォルトで、個人の現行プライマリ雇用関係の開始日です。
企業年功起算日をデフォルトとして構成するにはどうすればよいですか。
雇用関連オプションは、次の場所の「企業HCM情報の管理」タスクを使用して、企業レベルで構成できます:
「設定および保守」作業領域。次の表で、「デフォルトの企業年功起算日」について説明します。
オプション | 摘要 | デフォルト値 |
---|---|---|
デフォルトの企業年功起算日 |
このオプションを使用して、新しい雇用関係の作成時に、企業年功起算日を自動的に移入するかどうかを制御できます。次の値から選択できます。 はい: 企業年功起算日が自動的に移入されます。 いいえ: 企業年功起算日は自動的に移入されません。 |
はい |
個人のプライマリ雇用関係を変更すると、企業年功起算日はどうなりますか。
以前と新規のプライマリ雇用関係の間に勤続期間の中断がない場合は、企業年功起算日が新規プライマリ雇用関係に自動的にコピーされます。それ以外の場合、状況に応じて手動で日付を入力する必要があります。
個人の採用日または開始日を変更するとどうなりますか。
雇用関係と同じ開始日が設定されているすべてのアサイメントの開始日が、自動的に新しい日付に変更されます。
さらに、次の点に留意してください:
- 企業における特定タイプの個人の初回雇用関係の開始日を変更すると、企業開始日は自動的に新しい日付に変更されます。それ以外の場合、企業開始日は影響を受けません。
- 雇用主年功日は、変更前の日付と同じであった場合、新しい採用日または開始日と同じであるとみなされます。それ以外の場合、日付は変更によって影響を受けません。前に日付を入力している場合、状況によっては、雇用主年功日を手動で調整する必要があります。
- 企業年功日は、プライマリ雇用関係の開始日を変更した場合で、かつ変更前の日付と同じであった場合、新しい採用日または開始日に一致するように自動的に調整されます。それ以外の場合、状況によっては、企業年功日を手動で調整する必要があります。
個人の年功日を変更するとどうなりますか。
個人の雇用主年功日または企業年功日を変更すると、個人の勤続期間の計算が影響を受けます。そのため、その変更は、年功ベースの福利厚生に対する個人の資格に影響することがあります。
さらに、次の点に留意してください:
- 個人のプライマリ雇用関係で企業年功日を更新すると、その変更は、更新前に同じ企業年功日を持っていた個人の雇用関係のすべてに自動的に適用されます。非プライマリ雇用関係で企業年功日を更新することはできません。
- 雇用主年功起算日を空白のままにすると、雇用関係の開始日または採用日と同じであるとみなされます。雇用主年功日の値を入力する場合、状況によっては、それを後で保守する必要があります。