11 高度な構成

構成可能な勘定科目分析

構成可能な勘定科目分析(CAA)は、Oracle Fusion Data Intelligenceの財務全体のセルフサービス拡張機能であり、機能管理者は、初期抽出日から総勘定元帳と複数の補助元帳ソースにわたるデータを組み合せた包括的な勘定科目分析テンプレートを定義できます。

ビジネス・ユーザー向けの構成オプションを使用すると、関連する仕訳ソースのエンリッチメント属性を選択することで、元の補助元帳トランザクション詳細で一般会計情報をエンリッチするために、ユーザー定義の勘定科目分析テンプレートを設定できます。機能管理者は、勘定科目分析テンプレートを構成して、Oracle Fusion ERP Analyticsで勘定科目分析レポートを作成できます。これは、特注の勘定科目分析サブジェクト領域を設定できる1回かぎりの構成です。テンプレート定義を変更することで、このサブジェクト領域への追加および変更を行うことができます。

この機能を使用する前に、次のことを確認するとともに、該当する権限が自分に割り当てられていることを確認してください:
  • ジョブ固有のグループ
    • 財務アナリスト
    • 一般会計担当
    • 一般会計マネージャ
  • 職務ロール
    • 一般会計勘定科目分析職務
  • 時間レポート
    • 初期抽出日からの履歴データをサポートします。
    • 時間ディメンションは会計日にリンクされています。
  • トランザクションの単位
    • 補助元帳トランザクション活動については、単位は会計配分レベルです。
    • GL仕訳活動については、単位は仕訳明細レベルです。
  • 特別な考慮事項
    • 仕訳レベルまたは残高レベルで設定されたセカンダリ元帳およびレポート元帳は、休暇欠勤補助元帳会計詳細のCAAではサポートされていません。このような元帳の分析には、GL関連のサブジェクト領域を使用することをお薦めします。
    • 金額がゼロの補助元帳会計トランザクションはCAAには含まれません。これは、XLA_AE_LINESの端数処理金額がnullまたは0の値であるインスタンスに適用されます。XLA_DISTRIBUTION_LINKSの端数未処理金額はnullまたは0の値です。
    • サポート参照および会計ハブ・トランザクション固有の詳細は、それぞれのサブジェクト領域でのみ使用できます。
    • GLに記録されたSTAT通貨仕訳は元帳通貨で計上されず、したがって、これらはCAAサブジェクト領域には含まれません。STAT通貨仕訳を分析するには、「GL詳細トランザクション」サブジェクト領域を使用します。

構成可能な勘定科目分析の有効化

Oracle Fusion ERP Analyticsで勘定科目分析レポートを作成するように勘定科目分析テンプレートを構成する前に、それを有効にする必要があります。

構成可能な勘定科目分析機能は、他の既存の勘定科目分析機能と並行して使用することはできません。「構成可能な勘定科目分析の遷移ステップ」を参照してください。次のステップは、次の機能のいずれかまたは組合せをすでに有効にしている場合に適用できます。
  • GL勘定科目分析サブジェクト領域
  • GL勘定科目分析の基礎
  • 構成可能な勘定科目分析(プラットフォーム・リリース23.R3より前の限定可用性機能)
  1. 機能管理者としてサービスにサインインします。
  2. Oracle Fusion Data Intelligenceコンソールで、「機能の有効化」をクリックし、「一般に使用可能な機能」をクリックします。
  3. 「一般に使用可能な機能」タブで、トグルを選択して「構成可能な勘定科目分析」を有効にします。

    「機能の有効化」ページの「一般に使用可能な機能」タブにある「構成可能な勘定科目分析」オプション

構成可能な勘定科目分析サブジェクト領域の設定

構成可能な勘定科目分析サブジェクト領域を設定して、Oracle Fusion ERP Analyticsで勘定科目分析レポートを作成します。

勘定科目分析テンプレートを構成する前に、「一般会計」機能領域と補助元帳固有の機能領域がアクティブ化されていることを確認します。構成可能な勘定科目分析(CAA)機能を使用するために必要な機能領域とCAAの列および関連する仕訳ソースの詳細を確認するには、構成可能な勘定科目分析テンプレート - 列のリストを参照してください。機能領域をアクティブ化するには、「機能領域のデータ・パイプラインのアクティブ化」を参照してください。

CAAは、ウェアハウスに存在するデータに基づいて、次のように詳細を横断して組み合せます:
CAAの詳細 基準
一般会計からの仕訳詳細(レベル1) すべての仕訳ソースについてデフォルトで使用可能
XLAからの補助元帳会計詳細(レベル2) CAAテンプレートで選択された仕訳ソースについて使用可能
補助元帳から発生したトランザクション詳細(レベル3) CAAテンプレートで選択された属性について使用可能

ノート:

  • CAAテンプレートの「仕訳ソースの拡張」値リストには、会計ハブ固有のソースを含め、補助元帳会計データを持つすべての仕訳ソースが表示されます。
  • カスタム仕訳ソースおよびスタンドアロンのGLのみの仕訳ソースは、「仕訳ソースの拡張」リストに表示できません。ただし、仕訳レコードはどのソースについても制限されません。
  • CAAにトランザクション詳細または補助元帳属性が表示されない場合は、対応する機能領域が有効になっていないか、サポートされていない可能性があります。

構成可能な勘定科目分析テンプレートを公開すると、Oracle Fusion Data Intelligenceは、追加属性とともに構成可能な勘定科目分析サブジェクト領域にデータを抽出します。このサブジェクト領域は、一般会計勘定科目分析職務ロールを介したアクセスに基づいてユーザーが使用できます。

  1. 機能管理者としてサービスにサインインします。
  2. Oracle Fusion Data Intelligenceコンソールで、「アプリケーション管理」の下の「レポート構成」をクリックします。
  3. 「レポート構成」ページの「拡張」タブで、「構成可能な勘定科目分析」をクリックし、「作成」をクリックします。
  4. 「勘定科目分析サブジェクト領域の作成」で、「新規サブジェクト領域名」に、「構成可能な勘定科目分析」などのサブジェクト領域の名前を入力し、「摘要」に簡単な説明を入力します。

    ノート:

    「財務 - GL勘定科目分析」などの事前作成済のサブジェクト領域名はサポートされていないため、使用しないでください。

    「勘定科目分析サブジェクト領域の作成」ダイアログ

  5. 「仕訳ソースの拡張」で、買掛/未払金、売掛/未収金、プロジェクト会計、資産、原価会計などの仕訳ソースを必要に応じて選択し、「次」をクリックします。
  6. テンプレートで使用可能な属性のリストから、レポートに必要な属性を選択し、「次」をクリックします。

    レポート用の属性の選択

  7. 「構成可能な勘定科目分析」ページで、作成した勘定科目分析サブジェクト領域テンプレートの「処理」(「処理」メニューの省略記号アイコン)をクリックし、「公開」をクリックします。

構成可能な勘定科目分析サブジェクト領域定義の変更

構成可能な勘定科目分析サブジェクト領域定義を変更して、仕訳ソースおよび属性を更新します。

  1. 機能管理者としてサービスにサインインします。
  2. Oracle Fusion Data Intelligenceコンソールで、「アプリケーション管理」の下の「レポート構成」をクリックします。
  3. 「レポート構成」ページの「拡張」タブで、すでに設定した構成可能な勘定科目分析テンプレートにナビゲートし、「編集」をクリックします。
  4. 「構成可能な勘定科目分析」ページで、編集した勘定科目分析サブジェクト領域テンプレートの「処理」(「処理」メニューの省略記号アイコン)をクリックし、「公開」をクリックします。
  5. CAAアプリケーションをリセットまたは非アクティブ化するには、コンソールで「データ構成」をクリックし、「カスタム・データ構成」をクリックしてから、該当するCAAアプリケーションについて「リセット」または「非アクティブ化」オプションをクリックします。

構成可能な勘定科目分析の遷移ステップ

以前に有効にした構成可能な勘定科目分析(CAA)のバージョンから現在のバージョンに移行する方法について学習します。

リリース23.R3より前のCAA (限定可用性)機能を有効にしたインスタンスの場合

23.R3プラットフォーム・リリースへの自動アップグレードでは、既存のCAAレポートは引き続き機能しますが、CAA設定テンプレートは詳細なレポート構成で使用できなくなります。また、CAAサブジェクト領域は、23.R3.P2アプリケーション・リリースへのアップグレードが完了するまで、サブジェクト領域のリストで使用できなくなります。23.R3プラットフォーム・リリースでは、CAAの限定可用性バージョンはOracleでサポートされません。次のステップを使用して、一般に使用可能なバージョンのCAAに移行することをお薦めします。
  • CAA (限定可用性)機能を使用して作成したビジュアライゼーション・プロジェクトをバックアップとして保存します。
  • 23.R3.P2アプリケーション・リリースにアップグレードします。
  • 勘定突合せ機能領域を非アクティブ化して、この機能のパイプライン・ジョブを停止します。
  • 「機能の有効化」ページの「一般に使用可能な機能」タブで、「構成可能な勘定科目分析」を有効にします。
  • すでに設定されているCAAテンプレートにナビゲートし、「編集」を選択し、仕訳ソースの拡張の選択内容を確認し、保存してからCAAテンプレートを公開します。テンプレートを編集および再公開すると、一般に使用可能なCAAバージョン(必須)に遷移します。CAAテンプレートを再公開すると、CAAレポートは以前と同様に引き続き機能します。CAA設定テンプレートおよびCAAサブジェクト領域が使用可能になります。

リリース23.R3より前の勘定科目分析基礎(プレビュー)機能を有効にしたインスタンスの場合

23.R3プラットフォーム・リリースへの自動アップグレードでは、勘定科目分析基礎はアクティブ化のために「機能の有効化」ページで使用できなくなりました。次のステップを使用して、一般に使用可能なバージョンのCAAに移行することをお薦めします。
  • 23.R3.P2アプリケーション・リリースにアップグレードします。
  • 勘定科目分析基礎機能領域を非アクティブ化して、この機能のパイプライン・ジョブを停止します。非アクティブ化した後、既存のレポートは引き続きアクセス可能です。勘定科目分析基礎サブジェクト領域は、サブジェクト領域のリストで使用できなくなります。
  • 「機能の有効化」ページの「一般に使用可能な機能」タブで、「構成可能な勘定科目分析」を有効にします。CAA機能を有効にした後、勘定科目分析基礎機能領域を再アクティブ化することはできません。
  • CAAテンプレートを構成し、CAAサブジェクト領域に基づいてビジュアライゼーション分析を定義します。「構成可能な勘定科目分析サブジェクト領域の設定」を参照してください。

GL勘定科目分析サブジェクト領域を有効にしたインスタンスの場合

GL勘定科目分析サブジェクト領域は、将来のリリースで非推奨になる予定です。次のステップを使用して、一般に使用可能なバージョンのCAAに移行することをお薦めします。
  • 23.R3.P2アプリケーション・リリースにアップグレードします。
  • 勘定突合せ機能領域を非アクティブ化して、GL勘定科目分析サブジェクト領域に対する増分データ・ロードを停止します。非アクティブ化した後、勘定突合せ機能領域を再アクティブ化することはできません。GL勘定科目分析サブジェクト領域は、サブジェクト領域のリストで使用できなくなります。データ・ウェアハウスがリセットされないかぎり、既存のビジュアライゼーション分析にはデータが表示されますが、増分データはロードされません。
  • 「機能の有効化」ページの「一般に使用可能な機能」タブで、「構成可能な勘定科目分析」を有効にします。
  • CAAテンプレートを構成し、CAAサブジェクト領域に基づいてビジュアライゼーション分析を定義します。「構成可能な勘定科目分析サブジェクト領域の設定」を参照してください。
  • GL勘定科目分析サブジェクト領域を使用して設定された既存のビジュアライゼーション・レポートは、CAAにリダイレクトされません。CAAサブジェクト領域を使用して手動で設定する必要があります。

よくある質問

アプリケーションを理解するには、次の質問を確認してください。

  1. 構成可能な勘定科目分析(CAA)データの日中リフレッシュを実行できますか。

    「頻度の高いリフレッシュ表」プレビュー機能を使用して、CAAデータの日中リフレッシュを実行できます。ウェアハウス表の頻度の高いリフレッシュのスケジュール(プレビュー)および「頻度の高いデータ・リフレッシュに使用可能な機能領域」を参照してください。

  2. CAAテンプレートの設定時に推奨されるアプローチはどのようなものですか。

    最大200列の単一のCAAテンプレートを定義できます。最初にすべての列をデフォルトで選択するのではなく、エンド・ユーザーの要件を評価した後で、必要な列のみを選択することをお薦めします。このアプローチでは、サブジェクト領域を非常に大きいものにするのではなく、分析の目的での有用性と効率を向上できるような、十分にキュレートされたサブジェクト領域エクスペリエンスを実現できます。将来、変更が必要になった場合には、CAAテンプレートを変更して必要な列を追加できます。「構成可能な勘定科目分析サブジェクト領域定義の変更」を参照してください。

  3. 拡張オプションを使用して、CAAサブジェクト領域に列を追加できますか。

    CAAでサポートされている属性のキュレートされたリストに加えて、セマンティック・モデル拡張機能を使用して、他のサブジェクト領域と同様の列を追加できます。

  4. CAAを使用して、サブジェクト領域間分析を作成できますか。

    CAAは、複数の補助元帳ソースから会計およびトランザクション詳細を組み合せることができる財務横断的な機能です。CAAと他のサブジェクト領域を組み合せたサブジェクト領域間分析はサポートされていません。

  5. CAAテンプレートのステータスが「タイムアウト」と表示されるのはなぜですか。

    CAAテンプレートのステータス「タイムアウト」は、テンプレートの公開が長時間実行されているシナリオを示すものです。このような場合、機能管理者として、「セマンティック・モデル拡張」ページの「アクティビティ」タブをチェックして、適用システム・ステップを完了する必要があります。その後、CAAサブジェクト領域を使用できます。

  6. すでに使用中のCAA機能をオフにするオプションはありますか。

    CAA機能をオフにするには、CAAテンプレート設定で使用可能な「削除」オプションを使用します。これにより、CAAデータ抽出およびCAAサブジェクト領域定義が削除されます。関連するビジュアライゼーションではエラーが発生し、それらを手動で削除する必要があります。「機能の有効化」ページの「一般に使用可能な機能」タブで、「構成可能な勘定科目分析」を無効にします。

  7. CAAサブジェクト領域定義に付加フレックスフィールド(DFF)を追加できますか。

    CAAテンプレートの設定中にDFFを選択できます。これらのDFFは、選択した仕訳ソースと、ウェアハウスですでに使用可能なDFFに基づいてキュレートされます。

  8. どのような場合にCAAテンプレートを再公開する必要がありますか。また、それを行うにはどうすればよいですか。

    CAAの列選択の変更を有効にするには、機能管理者がCAAテンプレートを再公開して、変更がCAAサブジェクト領域および分析に反映されるようにする必要があります。再公開するには、すでに設定されているCAAテンプレートにナビゲートし、「編集」を選択し、仕訳ソースの拡張の選択内容を確認し、保存してからCAAテンプレートを公開します。

  9. CAAテンプレートのステータスがシステム再公開済と表示されるのはなぜですか。

    CAAテンプレートの設定に関連付けられた機能領域が現在アクティブでない場合、CAA定義がエラーになることがあります。システム再公開済ステータスでは、選択した列がアクティブな機能領域と同期されるように、このような場合にCAAテンプレートが修復されます。このような列のいずれかを使用するビジュアライゼーションについては、手動で編集および変更する必要があります。

  10. CAA設定を移行できますか。

    CAAがターゲット・インスタンスで設定されていない場合、コンテンツ・バンドルを使用して、CAAテンプレートおよびサブジェクト領域定義を移行できます。CAAがすでに設定されている場合は、前提条件の機能領域がアクティブであれば、CAAテンプレートおよびサブジェクト領域定義を移行できます。

  11. CAAテンプレートおよび機能領域の依存関係で使用可能な列の詳細を取得するにはどうすればよいですか。

    構成可能な勘定科目分析テンプレート - 列のリストで、CAAテンプレートで使用可能な列および前提条件の設定についてさらに学習できます。

  12. CAAのデータ・モデルはどのようにして生成されますか。

    CAAのデータ・モデルは、CAAテンプレートが公開されると動的に生成され、次の2つの表で構成されます:
    • DW_FA_GL_ACCOUNT_ANALYSIS_CFは、すべての仕訳ソースの仕訳および補助元帳会計詳細を含むCAAの基礎表です。仕訳詳細および仕訳関連属性は、「仕訳ソースの拡張」ステップでの仕訳ソースの選択に関係なく、すべての仕訳ソースについて移入されます。ただし、補助元帳会計詳細は、CAAユーザー・インタフェースの「仕訳ソースの拡張」ステップで選択された仕訳ソースについてのみ使用できます。

      キー列には次のものがあります:
      • APPLICATION_ID
      • ENTITY_CODE
      • AE_HEADER_ID
      • AE_LINE_NUM
      • REF_AE_HEADER_ID
      • TEMP_LINE_NUM
      • JOURNAL_HEADER_ID
      • JOURNAL_LINE_NUM
    • DW_FA_Y_CAA_APP_NAMEは、選択した属性の補助元帳トランザクション詳細を含むCAAの拡張表です。表名は、構成中に指定したサブジェクト領域名に基づいて定義され、先頭にDW_FA_Y_CAA_APP_が追加されます。

      キー列には次のものがあります:
      • APPLICATION_ID
      • ENTITY_CODE
      • AE_HEADER_ID
      • AE_LINE_NUM
      • REF_AE_HEADER_ID
      • TEMP_LINE_NUM
      • JOURNAL_HEADER_ID
      • JOURNAL_LINE_NUM
      キー列に加えてデフォルトで使用可能な列は次のとおりです:
      • RECON_FISCAL_PERIOD_SET_NAME
      • RECON_FISCAL_PERIOD_TYPE
      • SOURCE_DISTRIBUTION_TYPE

Fusion Accounting Hub Analytics

Fusion Accounting Hub Analyticsにより、財務組織は会計データに対する包括的なインサイトのシステムを確立できます。これは、Oracle Fusion ERP Analyticsのアド・オンSKUです。

Accounting Hub Analyticsを使用すると、残高、仕訳、きめ細かい補助元帳トランザクション詳細およびサポート参照の間の有意義な相関関係を検出できます。これらの相関関係により、エンドツーエンドのトレーサビリティで不整合を迅速に検出できます。

インテリジェントなデータ・パイプラインでOracle Fusion Accounting Hubからデータをソーシングして、パイプライン、データ・モデルおよび分析のビューを自動的に構成できます。このデータはOracle Accounting Hubの補助元帳アプリケーションから取得されるため、運用データと財務データの両方から、企業が貴重なインサイトを得ることができます。

Fusion Accounting Hub Analyticsを使用するための前提条件

Fusion Accounting Hub Analyticsを使用する前に、すべての前提条件が使用可能であることを確認する必要があります。

Fusion Accounting Hub Analyticsには、次の前提条件が必要です:
  • Oracle Fusion ERP Analytics SKUがプロビジョニングされている必要があります。
  • 「一般会計」機能領域がアクティブ化されている必要があります。
  • Accounting Hub Analytics SKUの資格を使用する準備が整っている必要があります。

Fusion Accounting Hub Analyticsの構成

機能管理者は、分析に使用できる必要がある会計ハブ補助元帳アプリケーションを指定して、Fusion Accounting Hub Analyticsを構成します。

構成中に、Fusion Accounting Hubソースに設定された会計アプリケーションを確認できます。必ず、サポート参照および仕訳ルール・セットの割当が完了したOracle Fusion Cloud Applicationsソースで設定された会計ハブ・アプリケーションのみを選択するようにします。
  1. 機能管理者としてサービスにサインインします。
  2. Oracle Fusion Data Intelligenceコンソールで、「データ構成」をクリックし、「カスタム・データ構成」をクリックします。
  3. 「作成」を選択し、「Fusion Accounting Hub」を選択します。

    「カスタム・データ構成」ページの「作成」および「Fusion Accounting Hub」オプション

  4. 「Fusion Accounting Hub」ページで、「アプリケーション・タグ」にアプリケーション定義の一意の識別子を入力し、分析に使用できる必要がある会計ハブ補助元帳アプリケーションを選択します。

    「Fusion Accounting Hub」ページ

  5. 「保存して終了」をクリックして、「非アクティブ」ステータスのアプリケーション定義を作成します。
  6. 「カスタム・データ構成」ページで、Fusion Accounting Hub構成の「処理」アイコンをクリックし、「編集」をクリックして、会計ハブ補助元帳の選択を変更します。

    「編集」オプション

  7. 処理オプションから、「生成」をクリックして、バックグラウンド・プロセスを発行するアプリケーション定義をデプロイします。
  8. 「生成」処理が完了したら、処理オプションから「デプロイ」を選択して、Fusion Accounting Hubアプリケーション関連のサブジェクト領域を作成します。

Accounting Hub Analyticsのサブジェクト領域

会計ハブ - アプリケーション・トランザクション

説明

このサブジェクト領域を使用すると、スタンドアロンの業務上のインサイトについて、またはサポート参照、元帳、GL勘定科目および会計期間の組合せからのドリルダウンとして、トランザクション・ヘッダーおよび明細などの計上済トランザクション・オブジェクト詳細を分析できます。

ビジネス上の質問

このサブジェクト領域は、次のビジネス上の質問に回答できます。
  • カスタム補助元帳アプリケーションに対応するソースの同等のトランザクション・データを分析するにはどうすればよいですか。
  • GL勘定科目組合せについてカスタム補助元帳アプリケーション・トランザクションにドリルダウンできますか。
  • カスタム補助元帳アプリケーション・データへのアクセスを制御し、ターゲットの機能ユーザー・グループに割り当てることはできますか。
  • 詳細なインサイトを取得し、カスタム補助元帳アプリケーションの会計詳細に含まれていないトランザクション属性情報にアクセスするにはどうすればよいですか。

ジョブ固有のグループ

次に示す既存のジョブ固有のグループは、このサブジェクト領域へのアクセスを保護します:
  • 財務アナリスト
  • 一般会計担当
  • 一般会計マネージャ

職務ロール

会計ハブ・トランザクション分析職務ロールは、このサブジェクト領域へのアクセスを保護します。

プライマリ・ナビゲーション

ホーム: 一般会計

時間レポート

トランザクション・オブジェクトの履歴データをサポートします。

時間ディメンションは会計日にリンクされています。

トランザクションの単位

単位は会計配分レベルです。

特別な考慮事項

サブジェクト領域は、選択した個々のFusion Accounting Hubアプリケーションに対応して動的に作成されます。たとえば、構成の一部として5つのFusion Accounting Hubアプリケーションを選択した場合、アプリケーション名に基づいて識別可能なそれぞれのトランザクション・サブジェクト領域が5つ作成されます。

財務 - サポート参照残高

説明

このサブジェクト領域では、補助元帳会計の残高タイプ・サポート参照として定義されたすべての管理レポート・ディメンションの集計ビューが提供されます。

ビジネス上の質問

このサブジェクト領域は、次のビジネス上の質問に回答できます。
  • ソース全体にわたる個々のサポート参照の連結残高はどのようになっていますか。
  • 仕訳ソース別のサポート参照の残高および期間活動を追跡するにはどうすればよいですか。
  • 追加の管理レポート・ディメンションによってGL残高試算表情報をエンリッチするにはどうすればよいですか。
  • 残高タイプ・サポート参照の履歴トレンドおよび活動を追跡するにはどうすればよいですか。

ジョブ固有のグループ

次に示す既存のジョブ固有のグループは、このサブジェクト領域へのアクセスを保護します:
  • 財務アナリスト
  • 一般会計担当
  • 一般会計マネージャ

職務ロール

サポート参照残高分析職務ロールは、このサブジェクト領域へのアクセスを保護します。

プライマリ・ナビゲーション

ホーム: 一般会計

時間レポート

トランザクション・オブジェクトの履歴データをサポートします。

時間ディメンションは会計日にリンクされています。

トランザクションの単位

単位は、サポート参照残高レベルです。

特別な考慮事項

なし

よくある質問

アプリケーションを理解するには、次の質問を確認してください。

  1. Fusion Accounting Hubアプリケーションのデータ・リフレッシュ・スケジュールはどのようになっていますか。

    データは、共通のウェアハウス・リフレッシュ・スケジュールに従って毎日リフレッシュされます。

  2. Fusion Accounting Hub Analyticsデータの日中リフレッシュを実行できますか。

    「頻度の高いリフレッシュ表」プレビュー機能を使用して、Fusion Accounting Hub Analyticsデータの日中リフレッシュを実行できます。ウェアハウス表の頻度の高いリフレッシュのスケジュール(プレビュー)および「頻度の高いデータ・リフレッシュに使用可能な機能領域」を参照してください。

  3. Fusion Accounting Hubデータのフル・リセットおよびリロードを再実行するにはどうすればよいですか。

    「リセット」オプションを使用して、Fusion Accounting Hubデータのフル・リセットおよびリロードをトリガーします。

  4. Fusion Accounting Hubアプリケーションのソースを追加または削除するにはどうすればよいですか。

    「編集」オプションを使用してFusion Accounting Hubアプリケーションを追加または削除した後、「生成」および「デプロイ」ステップを実行します。

  5. Fusion Accounting Hubアプリケーションのデータ・パイプラインを停止するにはどうすればよいですか。

    「非アクティブ化」オプションを使用して、Fusion Accounting HubアプリケーションについてOracle Fusion Data Intelligenceでの増分データ・ロードを停止します。ただし、サブジェクト領域およびビジュアライゼーションには、データ・ウェアハウスの既存のデータで引き続きアクセスできます。

  6. Oracle Fusion Data IntelligenceでFusion Accounting Hubアプリケーション機能の設定をオプトアウトするにはどうすればよいですか。

    次のステップを実行します:
    1. 「削除」オプションを使用して、Oracle Fusion Data IntelligenceでFusion Accounting Hubアプリケーションの定義設定を削除します。
    2. このステップではサブジェクト領域およびビジュアライゼーションにアクセスできないため、ビジュアライゼーションを手動で削除します。
    3. 「機能の有効化」ページの「機能のプレビュー」タブで、「Fusion Accounting Hub」機能をオフに切り替えます。
  7. ウェアハウスにロードされたが、30から458日のトランザクション保持期間が経過した後にアーカイブされたFusion Accounting Hubデータはどうなりますか。

    トランザクション・オブジェクト・データは、アプリケーション再生成の場合を含め、Fusion Accounting Hubソースにアーカイブされた場合でもウェアハウスに保持されます。アプリケーション・リセットやウェアハウス・リセットなどの場合には、そのようなデータは消去されます。

  8. データ・ウェアハウスではFusion Accounting Hubのデータ・モデルはどのようにして生成されますか。

    Fusion Accounting Hubのデータ・モデルは、Fusion Accounting Hubカスタム・データ構成アプリケーションがデプロイされると動的に生成され、次の表で構成されます:
    • 残高ファクト: DW_FAH_SLA_BALANCE_CF表は、すべての補助元帳アプリケーションの貸借一致サポート参照のXLA残高データとGLセグメントで構成されます。構成されたすべての貸借一致サポート参照がユーザー構成に基づいて機能名およびデータ型とともに提供されます。
    • トランザクション・ファクト: DW_FAH_SLA_<APPL_NAME>_CF表は、選択した個々のFusion Accounting Hubアプリケーションの補助元帳会計データとヘッダーおよび明細の非正規化トランザクション詳細で構成されます。XLA詳細、およびアプリケーションについて構成された残高タイプと非残高タイプの両方の対応するサポート参照がユーザー構成に基づいて提供されます。
    • サポート参照ディメンション表: DW_FAH_<SR_NAME>_Dでは、構成されたすべてのサポート参照のディメンション詳細が提供されます。
    • 変換表: DW_FAH_APPLICATION_TLでは、すべての補助元帳アプリケーションの変換詳細が提供されます。
    • アプリケーション表: DW_FAH_TABLE_COLUMN_GROUPSでは、それぞれのファクトおよび対応する列グループのサポート参照およびトランザクション列の詳細が提供されます。