一般会計の実装

「高速実装のための元帳構成の定義」および「高速実装のための財務レポート・センター構成の定義」タスク・リストでは、元帳セット、仕訳承認ルール、財務レポート・センターを含む一般会計機能の作成および管理のためのフレームワークが提供されます。

一般会計の設定

次のリストのタスクは、一般会計の設定に関連しています。これらのタスクは、基本的な設定ステップです。Oracle Financials Cloudの実装には必要ないその他のタスクが組み込まれている場合もあります。「設定および保守」作業領域で、「高速実装のための財務構成の定義」タスク・リストを含む実装プロジェクトを作成します。このタスク・リストには、「高速実装のための元帳構成の定義」と「高速実装のための財務レポート・センター構成の定義」の両方のタスク・リストが含まれています。

一般会計の設定の各タスクは、アプリケーション実装コンサルタントで実行されます。

高速実装のための元帳構成の定義

ドキュメントへのすべての参照は、特に記述されていない場合、Oracle Financials Cloud企業体系および一般会計実装ガイドを参照しています。

次の図は、元帳構成の一般的なカテゴリ(仕訳処理、期間クローズ処理、元帳セット、データ・アクセス・セットおよび会社間貸借一致)を示しています。

この図は、元帳構成の一般的なカテゴリを示しています。
  1. 元帳セットを管理します。

    • 「元帳セットの管理」タスクを実行して、バッチ処理または財務レポート用の元帳の集合を作成、レビューおよび更新します。

    • 参照: 「元帳」の章

      • 元帳および補助元帳

      • プライマリ元帳、セカンダリ元帳およびレポート通貨

      • 元帳、法的エンティティ、貸借一致セグメントおよびビジネス・ユニット

  2. データ・アクセス・セットを管理します。

    • 「データ・アクセス・セットの管理」タスクを実行して、データ・セキュリティ用に元帳のコレクションを作成、レビューおよび更新します。

    • 参照: 「財務体系」の章

      • 一般会計セキュリティの概要

      • データ・アクセス・セットのセキュリティの概要

      • データ・アクセス・セットのセキュリティの例

  3. セグメント値セキュリティ・ルールを作成します。

    • 「勘定体系構成の管理」ページに移動して、勘定体系値セットのセグメント値セキュリティを定義します。

    • 参照: 「財務体系」の章

      • 一般会計セキュリティの概要

      • セグメント値セキュリティの概要

      • ビジネス機能によるセグメント値セキュリティの適用

  4. 会社間貸借一致ルールを管理します。

    • 「会社間貸借一致ルールの管理」タスクを実行して、法的エンティティまたは管理エンティティによって貸借不一致となったトランザクションの会社間売掛/未収金勘定および会社間買掛/未払金勘定を割り当てるためのルールを定義します。

    • 参照: 「会社間設定」の章

      • 会社間貸借一致ルール

      • 会社間システム・オプション

      • 会社間組織構成の例

      • 顧客およびサプライヤの割当て

  5. 仕訳承認ルールを管理します。

    • 「仕訳承認ルールの管理」タスクを実行して、承認プロセスを介して仕訳のルートを指定するルールをレビューおよび更新します。

    • 参照: 「一般会計オプション」の章

      • 仕訳承認ルールの定義に関する考慮事項

      • 仕訳承認ルールの作成

  6. 自動仕訳転記の設定を管理します。

    • 「自動転記基準セットの管理」タスクを実行して、自動仕訳転記の設定を定義、レビューおよび更新します。

    • 参照: 「一般会計オプション」の章

      • 自動転記基準セットの作成

      • 自動転記プロセスの手動実行の例

  7. 自動逆仕訳の設定を管理します。

    • 「逆仕訳基準セットの管理」タスクを実行して、自動逆仕訳の設定を定義、レビューおよび更新します。

    • 参照:「一般会計オプション」の章、逆仕訳

  8. 会計およびレポート連番を管理します。

    • 「会計連番とレポート連番の管理」タスクを実行して、仕訳転記および期間クローズのための連番を定義、レビューおよび更新します。

    • 参照: 「一般会計オプション」の章

      • 会計連番およびレポート連番の概要

      • 仕訳連番を手動で定義する方法: 説明

      • 高速実装スプレッドシートで連番を使用可能にした場合、何が行われますか。

  9. 配賦および定期仕訳を管理します。

    • 「配賦と定期仕訳の管理」タスクを実行して、配賦と定期仕訳の定義、および仕訳を作成、レビューおよび更新します。配賦および定期仕訳の定義から仕訳を生成します。

    • 参照: 「配賦と定型仕訳」の章

      • 配賦と定型仕訳の概要

      • 計算マネージャの概要

      • Oracle Essbase残高キューブの概要

      • 配賦ルールの作成および配賦の生成

      • 定型仕訳の概要

  10. 再評価定義を管理します。

    • 「再評価の管理」タスクを実行して、既存の外貨トランザクションの未実現損益の計算のレビューと更新、および新しい計算の定義を行います。

    • 参照: 「期間クローズ」の章

      • 再評価プロセス

      • 再評価での未実現収益または損失の概要

      • 損益計算書勘定の再評価方法

      • 複数セグメントによる再評価追跡の概要

  11. 取得時レートを管理します。

    • 「取得時レートの管理」タスクを実行して、既存の通貨取得時換算情報のレビューと更新、および換算情報の作成を行います。

    • 参照: 「財務体系」の章

      • 「日次レート」スプレッドシートを使用した日次レートの入力

      • 通貨レートの更新

  12. 第1期間を開きます。

    • 「第1期間のオープン」タスクを実行して、トランザクションの記録を開始できるように、1番目の会計期間を開きます。

    • 参照: 「元帳」の章: 第1期間のオープンの概要

    • 参照: 「期間クローズ」の章: クローズ・モニターの概要

高速実装のための財務レポート・センター構成の定義

ドキュメントへのすべての参照は、特に記述されていない場合、Oracle Financials Cloud Implementing Enterprise Structures and General Ledger guideの「財務レポート」の章を参照しています。

  1. 財務レポート・センター構成を定義します。

    • 「財務レポート・センター構成の定義」タスク・リストのタスクを実行して、財務レポート・センターの技術構成オプションを定義および管理します。

    • 参照項目:

      • 財務レポート・センターの概要

      • 財務レポート・センターおよびSmart Viewの設定

  2. Essbaseデータベースへの接続を定義します。

    • 「ワークスペースでのEssbaseデータベース接続の定義」タスクを実行して、ワークスペースでEssbaseに接続するためのデータベース接続を定義します。

    • 参照: 財務レポート・センターおよびスマート・ビューの設定

  3. スマート・ビュー・クライアントを構成します。

    • 「ユーザーのスマート・ビュー・クライアントの構成」タスクを実行して、残高照会を実行するユーザーのコンピュータにスマート・ビュー・クライアントをインストールします。

    • 参照: 財務レポート・センターおよびスマート・ビューの設定

  4. 財務諸表を作成します。

    • 「財務諸表の作成」タスクを実行して、管理財務諸表および法定財務諸表のレポート定義を作成、レビューおよび更新します。

    • 参照: 財務レポートの作成

  5. 予算シナリオを定義します。

    • 「予算シナリオの定義」タスクを実行して、様々な期間または予測の予算を追跡するためのシナリオを定義します。

    • 参照: 「予算」の章

      • 予算アップロードの概要

      • 一般会計予算残高インポート・データの処理方法

      • フラット・ファイルからの予算データのインポート

      • スプレッドシートからの予算データのインポート