自動インボイス・インポート中の会計日の導出

「自動インボイスのインポート」プロセスの実行中、自動インボイスは次の基準を使用してトランザクションに割り当てる会計日を導出します。

  • インタフェース表内にこのトランザクションに対する会計日が存在するか。

  • トランザクションでルールが使用されるか。

  • トランザクション・ソースの「導出日付」オプションの設定は何か。

  • トランザクション・ソースの「クローズ期間の会計日」オプションの設定は何か。

自動インボイスによる会計日の導出方法は、次の基準によって異なります。

  • ルールのない請求書

  • ルールのある請求書

  • クレジット・メモ

ノート:

請求書またはデビット・メモのトランザクション日が渡されない場合、自動インボイスは導出した会計日をトランザクション日として使用します。

ルールのない請求書

請求書でルールが使用されない場合、自動インボイスは次のプロセスを使用して会計日を導出します。

  1. インタフェース表内に会計日が存在し、その日がオープン期間または先日付入力可能期間内にある場合、自動インボイスはその会計日を使用します。

  2. インタフェース表内に会計日が指定されておらず、トランザクション・ソースの「導出日付」オプションが「いいえ」に設定されている場合、自動インボイスは「自動インボイスのインポート」プロセスの「デフォルト日付」パラメータの値を会計日として使用します。

  3. インタフェース表内に会計日が指定されており、トランザクション・ソースの「導出日付」オプションが「はい」に設定されている場合、次のようになります。

    1. 自動インボイスはインタフェース表内の出荷日を使用します。

    2. 出荷日が存在しない場合、自動インボイスは販売オーダー日を使用します。

    3. 販売オーダー日が存在しない場合、自動インボイスは「デフォルト日付」パラメータの値を使用します。

  4. トランザクション明細に導出された会計日が存在するが、それがクローズ期間または未オープン期間内にあり、かつトランザクション・ソースの「クローズ期間の会計日」オプションが「修正」に設定されている場合、自動インボイスは、会計日を次のオープン期間または先日付入力可能期間内の最初の会計日に自動的に修正します。

ルールのある請求書

請求書で「前受」請求ルールが使用される場合:

  • 自動インボイスは、インタフェース表内に指定された会計日を請求書会計日として使用します。

  • インタフェース表内に会計日が指定されていない場合、自動インボイスは、請求書に属するすべての明細のうち最も早い収益スケジューリング・ルール開始日を使用します。

請求書で「未収」請求ルールが使用される場合、自動インボイスは、収益スケジューリング・ルール、ルール開始日およびルール継続期間に基づいて各トランザクション明細の終了日を導出します。自動インボイスは、各トランザクション明細の終了日を導出した後、最新の日付を選択して、それを請求書会計日として使用します。

自動インボイスは、次のプロセスを使用して、収益スケジューリング・ルールを含む請求書の会計日を導出します。

  1. トランザクション・ソースの「導出日付」オプションが「いいえ」に設定されている場合、自動インボイスは「自動インボイスのインポート」プロセスの「デフォルト日付」パラメータの値を使用します。

  2. インタフェース表内に会計日が指定されており、トランザクション・ソースの「導出日付」オプションが「はい」に設定されている場合、次のようになります。

    1. この期間のステータスが「オープン」の場合、自動インボイスは前期間の最終日を使用します。

    2. ステータスが「オープン」である前期間が存在しない場合、自動インボイスはステータスが「オープン」である後続期間の最初の日を使用します。

      ステータスが「オープン」である後続期間が複数存在する場合、自動インボイスは会計日を修正できず、明細は拒否されます。

    3. オープン期間が存在しない場合、自動インボイスはステータスが「先日付」である最初の後続期間の最初の日を使用します。

      ステータスが「先日付」である後続期間が複数存在する場合または先日付期間が見つからない場合、自動インボイスは会計日を修正できず、明細は拒否されます。

クレジット・メモ

インタフェース表内に会計日が指定されていない場合、自動インボイスは、関連する請求書売掛金配分の会計日と「自動インボイスのインポート」プロセスの「デフォルト日付」パラメータのうち、より後の日付を会計日として使用します。

会計日の検証

自動インボイスは、ユーザーが渡したか自動インボイスにより導出された会計日の明細を、次のロジックを使用して拒否します。

  • 会計日の会計期間が定義されていない。

  • 会計日がクローズ期間、クローズ待ち期間または未オープン期間内にあり、かつトランザクション・ソースの「クローズ期間の会計日」オプションが「拒否」に設定されている。請求書で「未収」請求ルールが使用される場合、自動インボイスは会計日がクローズ期間内にある明細のみを拒否します。

  • クレジット・メモ会計日が関連する請求書会計日よりも前の日付であるか、クレジット・メモ・トランザクション日が関連する請求書トランザクション日よりも前の日付である(あるいはその両方)。

収益スケジューリング・ルール開始日の検証

自動インボイスは、次のような場合、ユーザーが渡したか自動インボイスにより導出された収益スケジューリング・ルール開始日の明細を拒否します。

  • 請求書で「前受」請求ルールが使用される場合、次のいずれかの条件に該当すると、自動インボイスは明細を拒否します。

    • ルール開始日がクローズ期間または未オープン期間内にあり、かつトランザクション・ソースの「クローズ期間の会計日」オプションが「拒否」に設定されている。

    • ルール開始日の会計日が定義されていない。

  • 請求書で「未収」請求ルールが使用される場合、次のいずれかの条件に該当すると、自動インボイスは明細を拒否します。

    • ルール開始日がクローズ期間内の会計日となり、かつトランザクション・ソースの「クローズ期間の会計日」オプションが「拒否」に設定されている。

    • 会計日の会計期間が定義されていない。

日付の検証のほか、自動インボイスは次の場合にも明細を拒否します。

  • 収益スケジューリング・ルールに重複する期間が含まれる。

  • 収益スケジューリング・ルールの継続期間に1つ以上の会計期間が存在しない。