自動インボイスとトランザクション・フレックスフィールド

トランザクション・フレックスフィールドとは、自動インボイスでトランザクションおよびトランザクション明細を識別するために使用される付加フレックスフィールドのことです。

次の4つのタイプのトランザクション・フレックスフィールドがあります。

  • 明細トランザクション・フレックスフィールド

  • 参照トランザクション・フレックスフィールド

  • リンク先トランザクション・フレックスフィールド

  • 請求書トランザクション・フレックスフィールド

自動インボイスを使用する場合は、明細トランザクション・フレックスフィールドを定義する必要があります。明細トランザクション・フレックスフィールドは各トランザクション明細で一意なので、他の明細を参照したりリンクする場合は、明細トランザクション・フレックスフィールドを使用します。自動インボイスは常に、インポート・プロセス中、リンク先情報と参照情報のどちらにも明細トランザクション・フレックスフィールド体系を使用します。リンク先トランザクション・フレックスフィールド、参照トランザクション・フレックスフィールドおよび請求書トランザクション・フレックスフィールドの体系を明示的に定義する必要があるのは、この情報をユーザーが設計したページに表示する場合のみです。

請求書トランザクション・フレックスフィールドの情報は、請求書の値リストの「参照」列に表示できます。「自動インボイスのインポート」プロセスで使用するインポート済トランザクション・ソースの「参照フィールド・デフォルト値」フィールドを使用して、表示する請求書トランザクション・フレックスフィールド・セグメントを選択します。たとえば、請求書の値リストの使用時にインポート済請求書のオーダー番号を参照する場合、請求書に割り当てられたトランザクション・ソースの「参照フィールド・デフォルト値」フィールド内にオーダー番号が含まれたトランザクション・フレックスフィールド・セグメントを割り当てる必要があります。これにより、オーダー番号が請求書の値リストの「参照」列に表示されます。

必要に応じて、次のようにトランザクション・フレックスフィールドとフレックスフィールド・セグメントを設定できます。

  1. 設定するフレックスフィールドの付加フレックスフィールドの編集ページにナビゲートします。

  2. 「コンテキスト・セグメント」セクションで「必須」オプションを有効にします。

  3. 「コンテキスト依存セグメント」セクションで、適用可能な各セグメントで「必須」オプションを有効にします。

  4. 要件に従ってフレックスフィールドの更新を完了し、保存します。

明細トランザクション・フレックスフィールド

明細トランザクション・フレックスフィールドを定義するには、列INTERFACE_LINE_ATTRIBUTE1-15およびINTERFACE_LINE_CONTEXTを使用します。明細トランザクション・フレックスフィールドは、インタフェース表内の各レコードで一意なので、レコード識別子として使用できます。

RA_INTERFACE_LINES_ALL表のINTERFACE_LINE_CONTEXT列に指定したコンテキストによって、自動インボイスでINTERFACE_LINE_ATTRIBUTE1-15列に挿入される情報が決まります。

自動インボイスで使用する他のOracle Cloudアプリケーションのコンテキストは、Receivablesによって提供されます。自動インボイス・ファイル・ベースのデータ・インポート・スプレッドシートを使用してレガシー・システムからトランザクションをインポートする場合、Oracle Cloudアプリケーションで作成されたこれらのトランザクションを区別するために、明細トランザクション・フレックスフィールドに新しいコンテキストを定義できます。

参照トランザクション・フレックスフィールド

参照トランザクション・フレックスフィールドの体系は、明細トランザクション・フレックスフィールドの体系と同じです。参照トランザクション・フレックスフィールドは、クレジット・メモを請求書に消し込む場合に使用します。

たとえば、特定の請求書に対するクレジット・メモを参照するには、クレジット・メモのREFERENCE_LINE_ATTRIBUTE1-15列およびREFERENCE_LINE_CONTEXT列を使用して、請求書の明細トランザクション・フレックスフィールドを入力します。

リンク先トランザクション・フレックスフィールド

リンク先トランザクション・フレックスフィールドの体系も、明細トランザクション・フレックスフィールドの体系と同じです。リンク先トランザクション・フレックスフィールドは、インタフェース表内のトランザクション明細どうしをリンクする場合に使用します。

たとえば、特定のトランザクション明細と関連付けられた税金および運送費をインポートする場合があります。特定の税金明細を特定のトランザクション明細と関連付ける場合、税金明細のLINK_TO_LINE_ATTRIBUTE1-15列およびLINK_TO_LINE_CONTEXT列を使用して、請求書の明細トランザクション・フレックスフィールドを入力します。

請求書トランザクション・フレックスフィールド

請求書トランザクション・フレックスフィールドを作成するには、明細トランザクション・フレックスフィールドと体系が似ているがヘッダー・レベル・セグメントのみが含まれる新しいフレックスフィールドを作成します。

たとえば、明細トランザクション・フレックスフィールド体系に4つのセグメントが含まれ、最後の2つのセグメントに明細レベル情報が含まれる場合、最初の2つのセグメントのみを使用して請求書トランザクション・フレックスフィールドを定義します。また、請求書トランザクション・フレックスフィールドに含まれるセグメントを自動インボイス・グループ・ルールに含める必要もあります。