受取手形のリスク
ファクタリング受取手形送金を作成して、銀行からの現金仮払金または貸付金と引換えに担保として受取手形を送金します。
償還請求権付きでファクタリングされた受取手形の場合、ユーザーは顧客デフォルトの財務リスクを負います。償還請求権付きでファクタリングされた受取手形を作成すると、Receivablesでは、デフォルトのリスクに対する短期借入金が記録されます。受取手形送金入金方法によって、手形にリスク消去日数が割り当てられます。リスク消去日数は、ファクタリング受取手形の短期借入金を決済できるようになる、満期日以降の日数です。
Receivablesでは、送金時に作成された入金が受取手形に対して消し込まれ、各手形のリスクが消去されます。消込日は、受取手形の満期日にリスク消去日数を加えた日付になります。
「満期受取手形のクローズ」プロセスを実行すると、償還請求権付きでファクタリングされた受取手形の入金の消込とリスクの消去を行うことができます。このプロセスにより、次のタスクが実行されます。
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短期借入金から入金の消込取消を行います。
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満期日にリスク消去日数を加えた日以降に、ファクタリング受取手形に入金を消し込みます。消込日は、受取手形の満期日にリスク消去日数を加えた日付になります。
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ファクタリング受取手形のリスクを消去します。
また、「リスクの消去」処理を使用して、受取手形のリスクを手動で消去することもできます。この処理は、たとえばリスク消去期間中に顧客から支払を受領した場合などに行うことができます。
顧客がリスクの消去後に受取手形を支払わない危険性がある場合は、「リスクの回復」処理を使用して手形のリスクを回復できます。償還請求権付きでファクタリングされていた「クローズ済」の受取手形のリスクを回復すると、Receivablesにより、その手形のファクタリング時に作成された入金の消込取消が行われ、短期借入金に対して入金が消し込まれます。手形のステータスは「満期リスク消去待ち」に更新されます。