売上債権回転日数

Advanced Collectionsの定式化されたメトリックを使用すると、売上債権回転日数(DSO)を計算できます。

例を使用し、売上債権回転日数について説明します。

ここでは、売上債権回転日数に関連する5つのメトリックを使用します。サンプルの計算を使用して、算式についていくつか説明します。

シナリオ

回収マネージャとして、売上債権回転日数メトリックについて理解し、この分析を利用して意思決定を行う必要があります。計算の日付は2011年10月1日とします。この表は、各計算に使用される売掛管理データを示しています。

請求書の日付

年齢調べバケット

バケット内の金額(ドル)

期間中の掛売

9/28/11

現在

3,000 USD

5,000 USD

8/28/11

期限超過日数1-30

3,000 USD

6,000 USD

7/28/11

期限超過日数31-60

2,000 USD

5,000 USD

未回収売掛/未収金合計

該当なし

8,000 USD

16,000 USD

様々な売上債権回転日数(DSO)の計算

売上債権回転日数(DSO)の各メトリックを計算する算式の例を次に示します。

DSO

この例では、売掛/未収金の(集計)平均未回収期間(日数)を計算する方法について説明します。これは、売掛/未収金の変更の原因が、売上、販売期間、またはその他の要因のいずれであるかを判断するために役立ちます。

企業での売掛/未収金管理の効率を把握するために、売上債権回転日数を企業の掛売期間と比較できます。

DSO = 期末残高 * N / 掛売である場合(Nは期間の日数)。

この場合、表に示すデータに従って、第3四半期のDSO = ($8,000 / $16,000) x 91 = 45.5となり、DSOは45.5日です

実際のDSO

期末残高スナップショットではなく一定の期間での平均残高を使用して、DSOを計算できます。

請求書の日付からレポート日までの日数 x (請求書金額/売上が発生した月のネット掛売) = 請求書あたりの実際のDSO

すべての未回収請求書の実際のDSOを合計すると、売掛/未収金合計あたりの実際のDSOとなります。実際のDSO = (期首残高 + 期末残高 / 2) * N / 掛売次に例を示します。

9月の請求書 = ($3,000 / $5,000) x 2 = 1.2日

8月の請求書 = ($3,000 / $6,000) x 33 = 16.5日

7月の請求書 = ($2,000 / $5,000) x 64 = 25.6日

すべての未回収請求書の実際のDSOを合計すると、売掛/未収金合計あたりの実際のDSOとなります。

1.2 + 16.5 + 25.6 = 43.3となるので、実際のDSOは43.3日です

最適なDSO

この例では、売掛/未収金の最適なレベルの計算方法について説明します。最適なDSOを現在の売掛/未収金でのみ使用して、これらの売掛/未収金を回収可能な最適な期間を計算します。

最適なDSO = 現在の売掛/未収金 * N / 掛売

たとえば、以前のデータに基づく計算では、($3,000 / $16,000) x 91 = 17となり、最適なDSOは17日です。

売上加重DSO

この例では、売掛/未収金の経過期間で加重された売掛/未収金の(集計)平均未回収期間(日数)を計算する方法について説明します。

売上加重DSO = ((現在の経過期間カテゴリ / 現在の期間の掛売) + (1日から30日の経過期間カテゴリ / 前期間の掛売) + (31日から60日の経過期間カテゴリ / 2番目の前期間の掛売) + (61日から90日の経過期間カテゴリ / 3番目の前期間の掛売) + (91日から120日の経過期間カテゴリ / 4番目の前期間の掛売) ) x 30

(($3,000 / $5,000) + ($3000 / $5,000) + ($2,000 / $6,000)) x 30 = (0.6 + 0.5 + 0.4) x 30 = 45となるので、売上加重DSOは45日です。

平均延滞日数

この例では、請求書支払期日から支払日までの平均期間(日数)、または請求書支払の平均遅延日数を計算する方法について説明します。

平均延滞日数 = 標準DSO - 最適なDSO

45.5 DSO - 17 BPDSO = 28.5となるので、平均延滞日数は28.5日です。