延滞手数料の提示に関するガイドライン
延滞手数料の設定中に、延滞手数料を記録して顧客に提示する方法を決定する必要があります。
延滞手数料は次の3つの文書の1つとして記録し、提示できます。
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修正
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デビット・メモ
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利息請求書
延滞手数料の文書の作成とともに、延滞手数料の設定すべてを完了する必要があります。次の項では、使用する延滞手数料の文書ごとに完了する必要があるステップについて説明します。
延滞手数料の作成プロセスでは、未回収残高がプラスである顧客に属するトランザクションの延滞手数料のみが評価されます。このプロセスでは残高がゼロまたはマイナスの顧客の延滞手数料は評価されず、プラスの未回収残高が存在しないときに、トランザクションに対する顧客からの前払または約定金額は認識されません。
修正
延滞手数料を修正として記録すると、Receivablesによって、期限超過トランザクションに関連するすべての支払利息が結合されて、そのトランザクションに対する単一の延滞手数料修正が作成されます。
延滞手数料を受取手形トランザクションの修正として記録することはできません。受取手形の延滞手数料は、デビット・メモまたは利息請求書としてのみ記録できます。
違約金も評価する場合は、Receivablesによって2つの修正が作成されます。
該当する顧客プロファイルの「手数料控除」フィールドで「貸方品目」を選択した場合、延滞手数料の計算中に顧客に属する貸方品目によって未回収の期限超過金額が減額されます。
延滞手数料を修正として記録するには、次のステップを完了する必要があります。
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該当する顧客プロファイルの「与信限度額および延滞手数料」タブにある「延滞手数料タイプ」フィールドで「修正」を選択します。
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「延滞手数料」の売掛/未収金活動を定義し、GL勘定科目活動を入力します。
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延滞手数料だけでなく違約金も評価する場合は、違約金に対する別の「延滞手数料」の売掛/未収金活動を定義し、GL勘定科目活動を入力します。Receivablesによって、期限超過トランザクションに対する別の修正として違約金が作成されます。
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これらの活動を次のように「請求および収益」システム・オプションに割り当てます。
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「延滞手数料」セクションの「支払利息活動」フィールドで、延滞手数料の売掛/未収金活動を選択します。
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「延滞手数料」セクションの「違約金活動」フィールドで、違約金の売掛/未収金活動を選択します。
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デビット・メモ
延滞手数料をデビット・メモとして記録する場合、Receivablesによって期限超過トランザクションごとに1つのデビット・メモが作成されます。
違約金も評価する場合は、Receivablesによってデビット・メモに違約金用の別の明細が追加されます。
該当する顧客プロファイルの「手数料控除」フィールドで「貸方品目」を選択した場合、延滞手数料の計算中に顧客に属する貸方品目によって未回収の期限超過金額が減額されます。
デビット・メモは標準トランザクションであるため、デビット・メモのトランザクション金額に対して税金が計算される場合があります。
延滞手数料をデビット・メモとして記録するには、次のステップを完了する必要があります。
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該当する顧客プロファイルの「与信限度額および延滞手数料」タブにある「延滞手数料タイプ」フィールドで「デビット・メモ」を選択します。
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タイプを「インポート済」に指定して延滞手数料のトランザクション・ソースを定義します。Receivablesによって、請求書APIを使用してデビット・メモ・バッチが作成されます。
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延滞手数料のトランザクション・タイプを定義します。
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区分として「デビット・メモ」を選択します。
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このトランザクション・タイプの売掛/未収金勘定および収益勘定を指定します。Receivablesでは、延滞手数料の生成時に、自動会計ではなく、これらの勘定を使用します。
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次のようにトランザクション・ソースおよびトランザクション・タイプを「請求および収益」システム・オプションに割り当てます。
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「延滞手数料」セクションの「デビット・メモ手数料トランザクション・タイプ」フィールドで、デビット・メモ・トランザクション・タイプを選択します。
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「延滞手数料」セクションの「延滞手数料トランザクション・ソース」フィールドで、デビット・メモ・トランザクション・ソースを選択します。
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該当する顧客プロファイルの支払条件を選択し、デビット・メモの支払期日を示します。
利息請求書
延滞手数料を利息請求書として記録する場合、Receivablesによって顧客サイトおよび通貨ごとに1つの利息請求書が作成されます。利息請求書によって、期間内の手数料が連結および項目化され、各期限超過トランザクションの手数料の詳細が追加されます。
違約金も評価する場合は、Receivablesによって請求書に違約金用の別の明細が追加されます。
該当する顧客プロファイルの「手数料控除」フィールドで「貸方品目」を選択した場合、顧客に属する既存の貸方品目でマイナスの手数料が計算され、これらのマイナスの手数料が明細として利息請求書に追加されます。
利息請求書は標準トランザクションであるため、利息請求書のトランザクション金額に対して税金が計算される場合があります。
延滞手数料を利息請求書として記録するには、次のステップを完了する必要があります。
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該当する顧客プロファイルの「与信限度額および延滞手数料」タブにある「延滞手数料タイプ」フィールドで「請求書」を選択します。
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タイプを「インポート済」に指定して延滞手数料のトランザクション・ソースを定義します。Receivablesによって、請求書APIを使用して利息請求書バッチが作成されます。
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延滞手数料のトランザクション・タイプを定義します。
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区分として「請求書」を選択します。
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このトランザクション・タイプの売掛/未収金勘定および収益勘定を指定します。Receivablesでは、延滞手数料の生成時に、自動会計ではなく、これらの勘定を使用します。
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次のようにトランザクション・ソースおよびトランザクション・タイプを「請求および収益」システム・オプションに割り当てます。
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「延滞手数料」セクションの「利息請求書トランザクション・タイプ」フィールドで、利息請求書トランザクション・タイプを選択します。
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「延滞手数料」セクションの「延滞手数料トランザクション・ソース」フィールドで、利息請求書トランザクション・ソースを選択します。
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利息階層と手数料計画を使用して、支払が期限超過するにつれて段階的に延滞手数料を増額するように評価するためには、関連するプロファイル区分、あるいは個々の顧客または顧客アカウント・プロファイルで「複数利率の使用」オプションを設定できます。
このオプションを設定した場合、手数料計算期間内に2つの手数料計画の有効日が発生すると、その期間中は両方のレートが延滞手数料の計算に適用されます。
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該当する顧客プロファイルの支払条件を選択し、利息請求書の支払期日を示します。