定型請求プランの更新に関するガイドライン
顧客との契約条件の変更を反映するために、定型請求プランの詳細を1つ以上更新する必要が生じる場合があります。
請求プランを更新するには、「定型請求プランの編集」ページを使用します。請求プランのトランザクションを生成するまでは、ビジネス・ユニット割当と請求プラン名を除く任意の属性を更新できます。トランザクションが生成されていない請求プランの更新は、定型請求プランの履歴では追跡されません。
請求プランのトランザクションを生成すると、更新可能な属性は制限されるようになり、すべての変更(特記事項や付加フレックスフィールドに対する更新を除く)は定型請求プランの履歴で追跡されます。
定型請求プランの更新の適用対象は、今後生成されるトランザクションのみです。請求プランを使用して、その請求プランによってすでに生成されたトランザクションを変更することはできません。
定型請求プランの更新に関する次のガイドラインをレビューしてください。
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定型請求プランの非アクティブ化
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定型請求プランへの割当の変更
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請求書明細の更新
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請求書明細品目の価格を変更するためのルール
定型請求プランの非アクティブ化
請求プランの存続期間が満了し、最後のトランザクションが生成された後は、「アクティブ」オプションの選択を解除して請求プランを非アクティブ化する必要があります。契約終了日が過ぎたら、請求プランを非アクティブ化してください。
必要な場合は、一時的に請求プランを非アクティブ化し、契約条件の再交渉や契約の新たな終了日の決定などを行うことができます。請求プランが非アクティブである間は、次のようになります。
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請求プランを更新できません。
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定型請求データの生成プログラムを実行しても、請求プランのトランザクションは生成されません。
請求プランを再アクティブ化し、必要な更新を行うと、次に定型請求データの生成プログラムを実行したときに、請求プランの非アクティブ化以降に生成されていないすべてのトランザクションが生成されます。
例えば、請求頻度が「月次」の年間契約が1月1日に開始されるとします。最初の請求書が1月1日に生成されましたが、その請求プランが1月20日に非アクティブ化されました。交渉後、その請求プランが3月15日に再アクティブ化されました。定型請求データの生成プログラムが次に実行されたときに、2月と3月の請求書が生成されます。
定型請求プランへの割当の変更
請求プランには、請求プランの存続期間中に変更される可能性のある特定の属性が含まれています。これに該当する属性は次のものです。
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トランザクション・ソース
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トランザクション・タイプ
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通貨
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営業担当
変更内容には、属性の非アクティブ化、開始日と終了日の更新、請求プランに適合しない属性の詳細の更新などがあります。たとえば、請求書明細に割り当てられた営業担当の雇用情報は変更される可能性があります。または、請求プランの契約終了日を、その請求プランに割り当てられたトランザクション・ソースやトランザクション・タイプの終了日以降に変更する場合もあります。
このような場合は、関連フィールドを該当する属性に置き換える必要があります。その新しい属性が請求プランの存続期間全体にわたってアクティブであることと、他の点で請求プランに適合していることを確認してください。
請求書明細の更新
顧客との間で合意した契約の請求条件の変更を反映するように、定型請求プランの請求書明細を更新します。請求書明細の更新は、将来のトランザクションにのみ影響します。将来のトランザクションとは、請求プランの更新後に生成されるトランザクションです。生成済のトランザクションの請求書明細は変更されません。
請求書明細に対して次の更新を実行できます。
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1件以上の請求プラン明細の追加: 請求書明細を追加するには、プラス(+)アイコンをクリックします。明細項目を作成するための在庫品目、メモ明細または摘要を入力できます。明細金額を計算するための数量と(摘要には)単価を入力してください。新しい明細に関する残りの情報を、要件に従って入力します。
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既存の請求プラン明細の削除: 明細を選択し、削除(x)アイコンをクリックして明細を削除します。
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項目の数量の更新: 「数量」フィールドを使用して、既存の請求書明細の請求対象数量を更新します。
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明細項目の価格変更: 「新規価格」フィールドと「有効: 自」フィールドを使用して、明細項目の新しい価格および新しい価格が有効になる日付を入力します。
請求書明細品目の価格を変更するためのルール
顧客との契約の条件の変更を反映するように、明細項目の価格を変更できます。
必要な場合は、「新規価格」フィールドと「有効: 自」フィールドを選択して、請求書明細にこれらのフィールドを表示できます。このためには、「表示」メニューから「表示」→「列」→「明細情報」→「新規価格」および「有効: 自」の順に選択します。
明細項目の価格の変更には、次のルールが適用されます。
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明細項目の価格は上げることも下げることもできます。
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新規価格が有効になる日付は将来の日付のみです。システム日付以前の日付は、価格変更の有効日として入力できません。
現在の請求期間と将来の請求期間のいずれにも、将来の有効日を入力できます。
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現在の請求期間中、つまり、次のトランザクションが生成される前に明細項目の価格を1回のみ変更できます。次のトランザクションが生成されると、新規価格が現在の単価になります。必要な場合は、次の請求期間の前に価格を再度変更できます。
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トランザクションの合計金額は、新規価格が有効になる請求期間内で按分されません。
たとえば、請求プランの最初のトランザクション日が1月1日であり、請求頻度が「月次」であるとします。2月10日に明細項目の価格を変更し、有効日が2月15日である場合、3月1日に生成されるトランザクションでは、2月15日から28日までだけでなく、2月全体で明細項目の新規価格が使用されると見なされます。