トランザクション活動の格納方法

このトピックでは、Receivablesでトランザクション活動を格納する方法について説明します。

トランザクション活動は次のとおりです。

  • 請求書およびデビット・メモ

  • クレジット・メモ

  • 対顧客勘定クレジット・メモ

  • チャージバック

  • 修正

請求書およびデビット・メモ

請求書またはデビット・メモを手動で作成するか自動インボイスを使用して作成する場合、Receivablesでは次の表にレコードが作成されます。

  • RA_CUSTOMER_TRX

  • RA_CUSTOMER_TRX_LINES

  • RA_CUST_TRX_LINE_SALESREPS

  • RA_CUST_TRX_LINE_GL_DIST

  • AR_PAYMENT_SCHEDULES

次のサンプル請求書を考えてみましょう。

  • 請求書番号: I-101

  • 請求先顧客: ABC Inc

  • 請求書日付: 22-May-11

  • 請求書明細: 5

    品目

    金額

    税金

    合計金額

    椅子10 @ $200

    $2,000

    $160

    $2,160

    テーブル10 @ $300

    $3,000

    $240

    $3,240

    運送費

    $1000

    該当なし

    $1000

    合計

    該当なし

    該当なし

    $6400

RA_CUSTOMER_TRX表には、請求書I-101からの情報が次のように格納されます。

CUSTOMER_TRX_ID

TRX_NUMBER

BILL_TO_CUSTOMER_ID

TRX_DATE

101467

I-101

ABC Inc

22-May-11

RA_CUSTOMER_TRX_LINES表には、請求書I-101からの情報が次のように格納されます。

CUSTOMER_TRX_LINE_ID

CUSTOMER_TRX_ID

LINK_TO_CUST_TRX_LINE _ID

LINE_TYPE

EXTENDED_AMOUNT

100

101467

該当なし

明細

2000

101

101467

100

税金

160

102

101467

該当なし

明細

3000

103

101467

102

税金

240

104

101467

該当なし

運送費

1000

ノート:

サンプル請求書にはヘッダー・レベルの運送費があるため、どの明細にもリンクされず、link_to_cust_trx_line_id列はNULLです。

RA_CUST_TRX_LINE_SALESREPS表には、営業担当1492、1525および1624に割り当てられている販売実績が反映されます。請求書の最初の明細項目に関連付けられた収益金額および非収益金額は、営業担当1492と営業担当1525の間で分割されます。営業担当1624が請求書の2番目の明細項目の販売実績全体を取得する一方で、3人全員がヘッダー・レベルの運送費の貸方を共有します。

RA_CUST_TRX_LINE_SALESREPS表には、請求書I-101からの情報が次のように格納されます。

CUST_TRX_LINE_SALESREP_ID

SALES_REP_ID

CUSTOMER_TRX_LINE_ID

REVENUE_AMOUNT_SPLIT

NON_REVENUE_AMOUNT_SPLIT

PREV_CUST_TRX_LINE _SALESREP_ID

140195

1492

100

1000

0

NULL

140196

1525

100

1000

0

NULL

140197

1492

101

0

80

NULL

140198

1525

101

0

80

NULL

140199

1624

102

3000

0

NULL

140200

1624

103

0

240

NULL

140201

1492

104

0

200

NULL

140202

1525

104

0

200

NULL

140203

1624

104

0

600

NULL

RA_CUST_TRX_LINE_GL_DIST表には、請求書I-101からの情報が次のように格納されます。

CUST_TRX_LINE_GL_DIST_ID

CODE_COMBINATION_ID

CUSTOMER_TRX_LINE_ID

ACCOUNT_CLASS

金額

10866

01-1200-1000-3000

該当なし

REC

64000

10867

01-8100-1000-3000

100

REV

2000

10868

01-4100-1000-3000

101

税金

160

10869

01-8200-1000-3000

102

REV

3000

10870

01-4200-1000-3000

103

税金

240

10871

01-4400-1000-3000

104

運送費

1000

ノート:

ルールを使用する請求書を入力した場合、勘定科目配分は、請求書が最初に作成されるときには作成されません。かわりにRA_CUST_TRX_LINE_GL_DIST表に勘定科目セットが格納され、この勘定科目セットが、実績配分の行がどのように作成され、実績配分の何パーセントが各勘定科目に配賦されるかを表します。勘定科目セットは、account_set_flag列の「Y」で特定できます。実績配分レコードは、収益認識を実行したときに作成されます。

AR_PAYMENT_SCHEDULES表には、請求書I-101の現在のステータスが反映されます。請求書のステータスはOP (オープン)で、amount_appliedはNULLですが、これは請求書に対して支払が消し込まれていないためです。支払を全額受領すると、ステータスはCL (クローズ)に変わり、amount_appliedは6400、amount_due_remainingはゼロになります。

AR_PAYMENT_SCHEDULES表には、請求書I-101からの情報が次のように格納されます。

PAYMENT_SCHEDULE_ID

AMOUNT_DUE_ORIGINAL

AMOUNT_DUE _REMAINING

CUSTOMER_TRX_ID

CASH_RECEIPT_ID

TRX_NUMBER

STATUS

AMOUNT _APPLIED

CLASS

30191

6400

6400

101467

NULL

I-101

OP

NULL

INV

ノート:

Receivablesでは、すべての表で請求書と同じようにデビット・メモを処理しますが、例外として、AR_PAYMENT_SCHEDULES表では支払予定の区分がINVではなくDMに設定されます。

クレジット・メモ

請求書に対してクレジット・メモを入力すると、Receivablesによって次の表にレコードが作成されます。

  • RA_CUSTOMER_TRX

  • RA_CUSTOMER_TRX_LINES

  • RA_CUST_TRX_LINE_SALESREPS

  • RA_CUST_TRX_LINE_GL_DIST

  • AR_PAYMENT_SCHEDULES

  • AR_RECEIVABLE_APPLICATIONS

請求書I-101の明細番号1に対する次のクレジット・メモの例を考えてみましょう。

  • クレジット・メモ番号: CM-101

  • 請求先顧客: ABC Inc

  • クレジット・メモ日付: 2011年6月1日

  • クレジット・メモ金額: -1000

RA_CUSTOMER_TRX表には、クレジット・メモCM-101が次のように格納されます。

CUSTOMER_TRX_ID

TRX_NUMBER

BILL_TO_CUSTOMER_ID

TRX_DATE

PREVIOUS_CUSTOMER _TRX_ID

123456

CM-101

ABC Inc

01-Jun-11

101467

ノート:

previous_customer_trx_id列は、ユーザーが貸方入力した当初トランザクションを参照します。

RA_CUSTOMER_TRX_LINES表には、クレジット・メモCM-101が次のように格納されます。

CUSTOMER_TRX_LINE_ID

CUSTOMER_TRX_ID

LINK_TO_CUST_TRX_LINE_ID

LINE_TYPE

EXTENDED_AMOUNT

PREVIOUS_CUSTOMER_TRX_ID

PREVIOUS_CUSTOMER_TRX_LINE_ID

150

123456

該当なし

明細

-926

101467

110100

151

123456

150

税金

-74

101467

該当なし

ノート:

サンプル・クレジット・メモに基づいて、2つのレコードがRA_CUSTOMER_TRX_LINES表に挿入されます。クレジット・メモの合計値は、当初請求書の明細1に関連付けられた請求書明細と税金明細との間で按分されます。previous_customer_trx_line_id列は、ユーザーが貸方入力した当初請求書のcustomer_trx_line_id列を参照します。

RA_CUST_TRX_LINE_SALESREPS表には、クレジット・メモCM-101が次のように格納されます。

CUST_TRX_LINE_SALESREP_ID

SALES_REP_ID

CUSTOMER_TRX_LINE_ID

REVENUE_AMOUNT_SPLIT

NON_REVENUE_AMOUNT_SPLIT

PREV_CUST_TRX_LINE _SALESREP_ID

150205

1492

100

-463

0

140195

150206

1525

100

-463

0

140196

150207

1492

101

0

-37

140197

150208

1525

101

0

-37

140198

ノート:

クレジット・メモが請求書の最初の明細のみに消し込まれ、営業担当1492と営業担当1525は販売実績の損益を分割すると想定します。prev_cust_trx_line_salesrep_id列は、当初請求書から当初販売実績を参照します。

RA_CUST_TRX_LINE_GL_DIST表には、クレジット・メモCM-101が次のように格納されます。

CUST_TRX_LINE_GL_DIST_ID

CODE_COMBINATION_ID

CUSTOMER_TRX_LINE_ID

ACCOUNT_CLASS

金額

150160

01-1200-1000-3000

該当なし

REC

-1000

150161

01-8100-1000-3000

150

REV

-926

150162

01-4100-1000-3000

151

税金

-74

ノート:

これはクレジット・メモであるため、収益勘定と税勘定は借方入力され、売掛/未収金勘定が貸方入力されます。

AR_PAYMENT_SCHEDULES表には、クレジット・メモCM-101が次のように格納されます。

PAYMENT_SCHEDULE_ID

AMOUNT_DUE_ORIGINAL

AMOUNT_DUE_REMAINING

CUSTOMER_TRX_ID

TRX_NUMBER

STATUS

AMOUNT_APPLIED

CLASS

AMOUNT_CREDITED

400100

-1000

0

123456

CM-101

CL

-1000

CM

NULL

ノート:

クレジット・メモ支払予定のclass列はCMです。クレジット・メモの例のステータスはCL (クローズ)で、amount_applied列はクレジット・メモの金額と同じになっていますが、これはクレジット・メモが請求書に消し込まれているためです。amount_due_original列は、クレジット・メモの金額(-1000)と同じになります。クレジット・メモは請求書に消し込まれているため、amount_due_remainingはゼロです。

クレジット・メモの消込後、AR_PAYMENT_SCHEDULES表には、請求書I-101が次のように格納されます。

PAYMENT_SCHEDULE_ID

AMOUNT_DUE_ORIGINAL

AMOUNT_DUE_REMAINING

CUSTOMER_TRX_ID

TRX_NUMBER

STATUS

AMOUNT_APPLIED

CLASS

AMOUNT_CREDITED

30191

6400

5400

101467

I-101

OP

NULL

INV

-1000

ノート:

Receivablesでは、クレジット・メモの消込を反映するように請求書の支払予定が更新されます。amount_due_remaining列は-1000減額され、amount_credited例は-1000 (クレジット・メモの金額)になります。

AR_RECEIVABLE_APPLICATIONS表には、クレジット・メモCM-101が次のように格納されます。

RECEIVABLE_APPLICATION_ID

AMOUNT_APPLIED

STATUS

PAYMENT_SCHEDULE_ID

CUSTOMER_TRX_ID

CASH_RECEIPT_ID

APPLIED_PAYMENT_SCHEDULE_ID

APPLIED_CUSTOMER_TRX_ID

400

1000

APP

400100

123456

NULL

30191

101467

Receivablesでは、AR_RECEIVABLE_APPLICATIONS表を使用して、貸方入力されている請求書に対するクレジット・メモのマッピングを格納します。payment_schedule_id列およびcustomer_trx_id列にはクレジット・メモ・データが含まれますが、applied_payment_schedule_idおよびapplied_customer_trx_idは当初請求書を参照します。クレジット・メモが複数の支払計画を持つ請求書に消し込まれる場合、請求書の支払計画ごとにレコードがAR_RECEIVABLE_APPLICATIONSに挿入されます。code_combination_id列(非表示)には、請求書の売掛/未収金勘定が格納されます。ただし、トランザクションが一般会計に転記される場合は、2つの配分として転記されます。一方の仕訳はRA_CUST_TRX_LINE_GL_DIST表に格納されたとおりにクレジット・メモの売掛/未収金勘定に転記され、もう一方の仕訳はRA_CUST_TRX_LINE_GL_DIST表に格納されたとおりに請求書の売掛/未収金勘定に転記されます。

標準クレジット・メモの場合、クレジット・メモの売掛/未収金勘定は借方入力され、請求書の売掛/未収金勘定は貸方入力入されます。通常、売掛/未収金勘定は同じになりますが、このプロセスでは、一意の売掛/未収金勘定を柔軟に使用してクレジット・メモを記録できます。

対顧客勘定クレジット・メモ

特定の請求書参照がない対顧客勘定クレジットを入力すると、Receivablesによって次の表にレコードが作成されます。

  • RA_CUSTOMER_TRX

  • RA_CUSTOMER_TRX_LINES

  • RA_CUST_TRX_LINE_GL_DIST

次のような顧客ABC Incに消し込まれる対顧客勘定クレジットの例を考えてみましょう。

  • トランザクション番号: OC-101

  • 請求先顧客: ABC Inc

  • トランザクション日: 05-Jun-11

  • クレジット金額: -1000

RA_CUSTOMER_TRX表には、対顧客勘定クレジット・トランザクション番号OC-101が次のように格納されます。

CUSTOMER_TRX_ID

TRX_NUMBER

ABC Inc BILL_TO_CUSTOMER_ID

TRX_DATE

PREVIOUS_CUSTOMER_TRX_ID

660108

OC-101

該当なし

05-Jun-11

NULL

ノート:

クレジットが特定の請求書に消し込まれないため、previous_customer_trx_id列はNULLです。

RA_CUSTOMER_TRX_LINES表には、対顧客勘定クレジット・トランザクション番号OC-101が次のように格納されます。

CUSTOMER_TRX_LINE_ID

CUSTOMER_TRX_ID

LINK_TO_CUST_TRX_LINE_ID

LINE_TYPE

EXTENDED_AMOUNT

PREVIOUS_CUSTOMER_TRX_ID

PREVIOUS_CUSTOMER_TRX_LINE_ID

170

660108

該当なし

明細

-1000

該当なし

該当なし

この請求書に対する販売実績があった場合は、収益実績に関連するレコードがRA_CUST_TRX_LINE_SALESREPSに挿入され、列customer_trx_line_idを使用してリンクされます。

対顧客勘定クレジットの場合、Receivablesによって1つのレコードがRA_CUSTOMER_TRX_LINES表に挿入されます。クレジットの合計値がEXTENDED_AMOUNT列に格納されます。クレジットが特定の請求書に消し込まれないため、previous_customer_trx_line_id列およびprevious_customer_trx_id列はNULLです。

RA_CUST_TRX_LINE_GL_DIST表には、対顧客勘定クレジット・トランザクション番号OC-101が次のように格納されます。

CUST_TRX_LINE_GL_DIST_ID

CODE_COMBINATION_ID

CUSTOMER_TRX_LINE_ID

ACCOUNT_CLASS

金額

210220

01-1200-1000-3000

該当なし

REC

-1000

210221

01-8100-1000-3000

170

REV

-1000

チャージバック

請求書の残高を減額し、同じ金額の別の借方品目を作成するチャージバックを作成します。Receivablesでは請求書と同じようにチャージバックが処理されますが、請求書の残高を減額する修正も作成されます。

Receivablesでは、次の表を使用してチャージバック情報を格納します。

  • RA_CUSTOMER_TRX

  • RA_CUSTOMER_TRX_LINES

  • RA_CUST_TRX_LINE_GL_DIST

  • AR_ADJUSTMENTS

  • AR_PAYMENT_SCHEDULES

もう一度、次のサンプル請求書I-101を考えてみましょう。

  • 請求書番号: I-101

  • 請求先顧客: ABC Inc

  • 請求書日付: 22-May-11

  • 請求書合計: $6400

2011年6月1日に$2000の支払を受領し、未回収残高$4400に対してチャージバックCB-101を作成するとします。

RA_CUSTOMER_TRX表には、CB-101が次のように格納されます。

CUSTOMER_TRX_ID

TRX_NUMBER

BILL_TO_CUSTOMER_ID

TRX_DATE

765432

CB-101

ABC Inc

01-Jun-11

RA_CUSTOMER_TRX_LINES表には、CB-101が次のように格納されます。

CUSTOMER_TRX_LINE_ID

CUSTOMER_TRX_ID

LINK_TO_CUST_TRX_LINE_ID

LINE_TYPE

EXTENDED_AMOUNT

711

765432

該当なし

CB

4400

Receivablesによって、line_typeが「CB」のチャージバックに対して1つのレコードがRA_CUSTOMER_TRX_LINESに作成され、EXTENDED_AMOUNTは請求書の残高と同じになります。

ノート:

RA_CUST_TRX_LINE_SALESREPS表に影響はありません。

RA_CUST_TRX_LINE_GL_DIST表には、CB-101が次のように格納されます。

CUST_TRX_LINE_GL_DIST_ID

CODE_COMBINATION_ID

CUSTOMER_TRX_LINE_ID

ACCOUNT_CLASS

金額

660116

01-1200-1000-3000

NULL

REC

4400

660117

01-8100-1000-3000

711

REV

4400

Receivablesによって、2つのレコードがRA_CUST_TRX_LINE_GL_DIST表に挿入されます。RECレコードのcode_combination_idには、チャージバックの売掛/未収金勘定科目配分が格納されます。REVレコードのcode_combination_idには、チャージバックの収益勘定科目配分が格納されます。

AR_ADJUSTMENTS表には、CB-101が次のように格納されます。

ADJUSTMENT_ID

金額

CUSTOMER_TRX_ID

TYPE

PAYMENT_SCHEDULE_ID

CODE_COMBINATION_ID

57931

-4400

101467

請求書

30191

01-8100-1000-3000

チャージバックが作成されると、請求書に対する修正を記録するために、ReceivablesによってレコードがAR_ADJUSTMENTS表に挿入されます。amount列は、AR_PAYMENT_SCHEDULES表の請求書支払予定のamount_due_remaining列の逆数と同じになります。customer_trx_id列およびpayment_schedule_id列は、当初請求書を参照します。

チャージバックの場合、type列は常にINVOICEです。code_combination_id列には、チャージバックの収益勘定が格納されます。このトランザクションは、RA_CUST_TRX_LINE_GL_DIST表からREV配分を相殺します。この修正をチャージバックにリンクするために、chargeback_customer_trx_id列(非表示)にはチャージバックのcustomer_trx_idが格納されます。

AR_PAYMENT_SCHEDULES表には、CB-101が次のように格納されます。

PAYMENT_SCHEDULE_ID

AMOUNT_DUE_ORIGINAL

AMOUNT_DUE_REMAINING

CUSTOMER_TRX_ID

TRX_NUMBER

STATUS

AMOUNT_APPLIED

CLASS

AMOUNT_ADJUSTED

565785

4400

4400

765432

CB-101

OP

NULL

CB

NULL

class列は、この支払計画をチャージバックと識別します。チャージバックの例のステータスはOP (オープン)、amount_appliedはNULLとなっていますが、これはチャージバックに対して支払が消し込まれていないためです。amount_due_original列およびamount_due_remaining列は、チャージバックの金額と同じになります。

チャージバックの作成後、AR_PAYMENT_SCHEDULES表には、請求書I-101が次のように格納されます。

PAYMENT_SCHEDULE_ID

AMOUNT_DUE_ORIGINAL

AMOUNT_DUE_REMAINING

CUSTOMER_TRX_ID

TRX_NUMBER

STATUS

AMOUNT_APPLIED

CLASS

AMOUNT_ADJUSTED

30191

6400

0

101467

I-101

CL

2000

INV

-4400

Receivablesでは、チャージバックの消込を請求書に反映するために、amount_due_remaining列をゼロに減額することで、AR_PAYMENT_SCHEDULES表の請求書支払計画を更新します。amount_adjusted列はチャージバックの金額と同じになり、status列はクローズ(CL)に変更されます。

修正

請求書残高を増額または減額する修正を作成できます。請求書、明細、税金または運送費を修正できます。Receivablesでは、次の表を使用して修正情報を格納します。

  • AR_ADJUSTMENTS

  • AR_PAYMENT_SCHEDULES

残高$2400を消し込むための請求書I-101に対する修正を考えてみましょう。

AR_ADJUSTMENTS表には、I-101に対する修正が次のように格納されます。

ADJUSTMENT_ID

金額

CUSTOMER_TRX_ID

TYPE

PAYMENT_SCHEDULE_ID

CODE_COMBINATION_ID

987654

-2400

899143

請求書

646566

01-5100-3000-1000

金額、修正のタイプ、修正する請求書のcustomer_trx_idとpayment_schedule_idなど、修正の詳細を記録するために、AR_ADJUSTMENTS表にレコードが挿入されます。amount列は、修正の金額と同じになります。code_combination_id列には、修正トランザクションの一般会計配分が格納されます。

AR_PAYMENT_SCHEDULES表には、I-101に対する修正が次のように格納されます。

PAYMENT_SCHEDULE_ID

AMOUNT_DUE_ORIGINAL

AMOUNT_DUE_REMAINING

CUSTOMER_TRX_ID

TRX_NUMBER

STATUS

AMOUNT_APPLIED

CLASS

AMOUNT_ADJUSTED

646566

6400

0

899143

I-101

CL

4000

INV

-2400

Receivablesでは、amount_due_remainingをゼロに修正し、ステータスをCLに変更して、amount_adjustedを-2400に変更することで、AR_PAYMENT_SCHEDULESの請求書の支払計画レコードが更新されます。