経費監査における経費精算書リスク・インジケータ

経費アプリケーションでは、経費精算書内の経費における監査ルール違反に基づいて精算書のリスクが計算されます。各経費精算書に関連付けられる可能性リスク値は、「高」、「中」または「低」です。この表は、各監査事由コードのリスク・レベルを示しています。

監査事由コード

監査事由の意味

リスク・レベル

AGED_EXPENSE_ITEMS

経過限度を超えた経費項目

AMOUNT_OVER_THRESHOLD

しきい金額を超える金額

AUDIT_LIST_MEMBER

監査リスト・メンバー

EMPLOYEE_INACTIVE

非アクティブな従業員

EMPLOYEE_ON_LEAVE

休暇中の従業員

EXPENSE_CUM_AMOUNT

累積金額を超える経費タイプ

EXPENSE_TEMPLATE

経費精算書テンプレート

EXPENSE_TYPE

経費タイプ

EXPENSE_TYPE_AMOUNT

金額を超える経費タイプ

IMAGED_RECEIPT_MISSING

領収書画像なし

ORA_DUP_ATTENDEE

重複した出席者

ORA_DUP_EXPENSE_ITEM

重複した経費項目

ORA_EX_RECPT_THRESHOLD

領収書要しきい値の超過

ORA_KEYWORD_VIOLATION

キーワード違反

ORA_PUB_SEC_ATTENDEE

公共部門の出席者

ORA_SAME_POL_VIO_IN_PAST

過去の同じポリシー違反

ORA_TOP_POL_VIOLATOR

上位ポリシー違反者

ORA_TOP_SPENDER

上位支出者

POLICY_VIOLATION

ポリシー違反

RANDOM_SELECTION

無作為選択

Null

RECEIPT_REQUIRED

領収書が必要

各監査事由のリスク・レベルをカスタマイズするには、「標準参照の管理」ページに移動して次の参照タイプを作成し、表の監査事由コードを関連付けます。

  • EXM_AUDIT_RISK_HIGH (高リスク・レベル)
  • EXM_AUDIT_RISK_MEDIUM (中リスク・レベル)
  • EXM_AUDIT_RISK_LOW (低リスク・レベル)

参照タイプを作成した場合、事前定義済リスク・レベルが使用できなくなるため、関連する監査事由コードのリスク・レベルは参照タイプのリスク・レベルと同じになります。新規参照タイプのいずれにも関連付けられていない監査事由コードのリスク・レベルはNULLに設定され、リスク計算では考慮されません。他の監査事由コードをリスク計算に含める場合は、新規参照タイプのいずれかに関連付ける必要があります。

たとえば、参照タイプをEXM_AUDIT_RISK_MEDIUMとして作成し、事由コードを関連付けた場合、事前定義済リスク・レベルが高または低であっても、事由コードのリスク・レベルは中になります。必要に応じて、他の事由コードを、対応するリスク・レベルのEXM_AUDIT_RISK_HIGHまたはEXM_AUDIT_RISK_LOW参照タイプに関連付けることができます。

ORA_プリフィクスなしで監査事由コードを関連付ける場合は、「参照コード」列と「内容」列に追加します。たとえば、監査事由コードEXPENSE_TYPEを参照タイプEXM_AUDIT_RISK_LOWに関連付けるには、「参照コード」および「内容」列にEXPENSE_TYPEと入力します。ORA_プリフィクス付きの監査事由コードを関連付ける場合は、「内容」列にそれを追加して、「参照コード」列にはORA_プリフィクスのない同じ事由コードを追加します。たとえば、監査事由コードORA_KEYWORD_VIOLATIONを参照タイプEXM_AUDIT_RISK_HIGHに関連付けるには、「参照コード」列にKEYWORD_VIOLATIONと入力し、「内容」列にORA_KEYWORD_VIOLATIONと入力します。

経費精算書の全体的なリスクは、各監査事由のスコアを加算して計算されます。監査事由のスコアは、NULLリスクの場合は0、低リスクの場合は10、中リスクの場合は40、高リスクの場合は120です。経費精算書のリスクはこの表に従って決定されます。

経費精算書リスク・レベル

累積スコア

Null

0

< 40

>=40および< 120

>=120