旅費経費ポリシーの設定方法
旅費経費ポリシーを設定して、ビジネス・アクティビティに個人車両を使用して発生した出張経費の旅費払戻を従業員が請求できるようにします。ほとんどの国では、中央政府が旅費払戻レートを決定します。
政府の旅費規制および会社のポリシーに基づいて次のものを定義することにより、旅費経費ポリシーを設定できます:
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旅費適格ルール
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旅費レート決定要因
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旅費追加レート
適格ルール、レート決定要因および追加レートの定義に基づいて、アプリケーションによって旅費払戻が自動的に計算されます。
「設定と保守」作業領域で、次の設定を使用します。
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オファリング: 財務
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機能領域: 経費
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タスク: 経費カテゴリ別ポリシーの管理
「経費カテゴリ別ポリシーの管理」ページで、「ポリシーの作成」選択リストをクリックし、「旅費」を選択します。「旅費ポリシーの作成」ページが表示されます。
ポリシー・レート限度を検証するために通貨レート換算が必要な場合は、Oracle Fusion General Ledgerで換算レートを定義する必要があります。
旅費適格ルール
「旅費適格ルール」セクションでは、従業員が個人車両または会社提供の車両の使用に対する旅費払戻を請求できるかどうかを決定するルールを指定します。次の表に、旅費適格ルールとその説明を示します。
旅費適格ルール |
説明 |
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標準旅費控除 |
旅費レート計算が適用される前に、合計出張マイル数から指定マイル数が差し引かれます。 |
旅費適格の最短距離 |
旅費レート計算が適用される前に、最短距離を移動する必要があります。 |
通勤旅費控除 |
自宅とオフィスの間の通勤距離(出張距離から差し引く必要がある場合)。 |
旅費レート決定要因
「旅費レート決定要因」セクションでは、旅費払戻ポリシーの基になる決定要因を指定します。次の表に、選択する旅費レート決定要因とその説明を示します。
旅費レート決定要因 |
説明 |
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ロール |
旅費レートは、従業員の等級、ポジションまたはジョブに基づきます。 |
距離しきい値 |
旅費レートは、1回の出張または一定期間における出張距離に基づきます。 |
車両カテゴリ |
旅費レートは、会社や個人などの車両カテゴリに基づきます。 |
車両タイプ |
旅費レートは、車、オートバイ、ライトバンなどの車両タイプに基づきます。 |
燃料タイプ |
旅費レートは、ディーゼル、ガソリン、ハイブリッド、電気などの燃料タイプに基づきます。 |
旅費追加レート
「追加レート」セクションでは、旅費払戻ポリシーに含める乗客レートおよび会社固有のレートを追加できます。次の表に、追加レート・タイプとその説明を示します。
追加レート |
説明 |
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旅客当たり単一レート |
車両内の旅客数に関係なく、各旅客に適用される単一の旅費払戻レート。 |
旅費決定要因によるレート |
旅客ごとに払い戻される旅費レートは、「車両カテゴリ」、「車両タイプ」、「ロール」など、定義した複数の旅費レート決定要因によって異なります。 |
旅客の範囲によるレート |
旅客ごとに払い戻される旅費レートは、車両内の旅客数によって異なります。たとえば、最初の3人の旅客については旅費払戻レートが1マイル当たり.25 USD、その後は1マイル当たり.20 USDのようになります。 |
旅費決定要因および旅客の範囲によるレート |
旅客ごとに払い戻される旅費レートは、定義した複数の旅費レート決定要因および車両内の旅客数によって異なります。たとえば、1台のディーゼル車で出張する最初の2人の旅客については旅費払戻レートが.10 USD、残りの旅客については.07 USDのようになります。同様に、1台のハイブリッド車で出張する最初の2人の旅客については.08 USD、残りの旅客については.05 USDのようになります。 |
払戻乗客数の制限 |
払戻の対象となる乗客数が特定の人数に制限されるかどうかを示します。 |
会社固有レート |
トレーラを輸送する場合は.30 USD、森林道路を走行する場合は.50 USDなど、旅費払戻計算に追加できる会社固有の旅費レート・タイプ。 |
旅費経費ポリシーの設定が終了したら、次のことを行う必要があります:
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旅費レート・スプレッドシートを完成させ、スプレッドシートをアプリケーションにロードします。または、ポリシーの複雑さに応じて、「レートの作成」ダイアログ・ボックスを完成させます。
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旅費払戻ポリシーをアクティブ化します。
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累積旅費決定要因を設定します(該当する場合)。
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旅費払戻ポリシーを経費タイプに割り当てます。