カード会社からトランザクション・ファイルを受信するために管理者が行うステップ

会社がコーポレート・カード会社からトランザクション・ファイルを受信できるようにするには、管理者が次のステップを実行する必要があります:

  • 正しいトランザクション・ファイル形式を選択します。

  • ファイル転送接続を確立します。

  • サンプル・トランザクション・ファイルをテストします。

正しいトランザクション・ファイル形式の選択

ユーザーの会社は、コーポレート・カード会社のファイル形式がOracle Expensesでサポートされていることを確認する必要があります。Expensesでは、次のコーポレート・カード・トランザクション・ファイル形式がサポートされています:

ノート:

完全なカード番号を含むファイルはロードできなくなりました。カード番号は、書式に従ってマスクまたはトークン化する必要があります。

  • American Express GL1025カード番号トークン化形式

  • トークンを使用したDiners Club標準データ・ファイル形式

  • マスクされたMasterCard共通データ形式バージョン3.0 (CDF 3.0)

  • トークンを使用したVisa VCF4形式

ユーザーの会社は、レポートおよび請求のニーズを満たすためにシステムに設定する組織階層情報を提供するよう、コーポレート・カード会社から要求されます。従業員に発行されたコーポレート・カードは、組織階層によって自社の適切な組織に関連付けられます。

コーポレート・カード会社では、すべての会社トランザクションを含む単一のファイルまたは組織階層ごとに個別のトランザクション・ファイルをユーザーの会社に提供できます。Expensesでは、両方のタイプのトランザクション・ファイルが処理されます。自社に適したファイルを取得するには、コーポレート・カード会社にプリファレンスを伝えます。

ファイル転送接続の確立

カード会社と協力して、自社のセキュリティ要件を満たすセキュアなファイル転送方法を決定します。カード会社のサーバーからトランザクション・ファイルを受信するには、カード会社と自社の間のセキュアな接続が必要です。トランザクション・ファイルを処理するには、トランザクション・ファイルが格納されるディレクトリの場所への読取りアクセス権がExpensesに必要です。

ノート:

American Expressファイルについては、American Expressサーバーからのコーポレート・カード・トランザクション・ファイルの自動ダウンロードがExpensesでサポートされています。

サンプル・トランザクション・ファイルのテスト

コーポレート・カード会社から、ユーザーの会社に適用できるトランザクション・ファイル形式の仕様およびサンプル・テスト・ファイルがユーザーの会社に提供されます。カード会社と協力して、テスト・ファイルに含めるトランザクションおよび必要なテスト・ファイルの数を特定します。

ノート:

サンプルのトランザクション・ファイルをテストする前に、コーポレート・カード・プログラムの設定を完了する必要があります。

カード会社のシステム内の設定に基づいて、新しく作成したコーポレート・カードを会社アカウントに自動的に割り当てる場合は、次の情報を使用して会社アカウントを設定する必要があります:

  • 会社アカウント番号

  • カード会社番号

  • プロセッサ割当番号

  • 市場コード

  • カード・ブランドに基づく請求管理アカウント番号

新しく作成したカードを自動的に割り当てる予定がない場合は、カード会社に支払うビジネス・ユニットごとに1つの会社アカウントを作成する必要があります。これで、従業員のビジネス・ユニットに定義されている会社アカウントにコーポレート・カードが割り当てられます。

カード会社のシステム内の設定に基づいてコーポレート・カードを会社アカウントに自動的に割り当てる予定の場合は、「コーポレート・カード・プログラムの作成」ページでデータを設定する必要があります。

カード会社のサンプル・トランザクション・ファイルをテストするには、サンプル・トランザクション・ファイルから「コーポレート・カード・プログラムの作成」ページの該当するフィールドにデータをコピーします。これを行うには、サンプル・トランザクション・ファイルのデータを使用して、「コーポレート・カード・プログラムの作成」ページで入力する内容を識別します。

次の表に、カード会社のサンプル・トランザクション・ファイル内の設定データの場所を示します。

ヒント:

この表をカード会社からのファイル仕様とともに使用して、サンプル・トランザクション・ファイル内のデータを検索します。

トランザクション・ファイル形式

「コーポレート・カード・プログラムの作成」ページのフィールド名

レコードのタイプ

データ・エレメント名

カード会社のトランザクション・ファイル内でのデータの場所

タグ

American Express GL1025カード番号トークン化形式

会社アカウント番号

タイプ1

Global Client Origin Identifier

5-19

該当なし

市場コード

タイプ1

タイプ8

市場コード

市場コード

2-4

37-39

該当なし

トークンを使用したDiners Club標準データ・ファイル形式

会社アカウント番号

該当なし

Link_acct

71-89

該当なし

マスクされたMasterCard共通データ形式バージョン3.0 (CDF 3.0)

会社アカウント番号

該当なし

該当なし

該当なし

<CorporateEntity>

<CorporationNumber>

カード会社番号

該当なし

該当なし

該当なし

<IssuerEntity>

<IssuerNumber>

プロセッサ割当番号

該当なし

該当なし

該当なし

<IssuerEntity>

<ICANumber>

トークンを使用したVisa VCF4形式

会社アカウント番号

ブロック・ヘッダー

Company Identification

フィールド#2

該当なし

カード会社番号

ブロック・ヘッダー

Issuer Identification Number

フィールド#9

該当なし

プロセッサ割当番号

ブロック・ヘッダー

Processor Identification Number

フィールド#10

該当なし

次の表をカード会社からのファイル仕様とともに使用して、請求金額ファイルの従業員番号を検索できます。

トランザクション・ファイル形式

レコードのタイプ

データ・エレメント名

カード会社のファイル内のデータの場所

タグ

American Express GL1025カード番号トークン化形式

タイプ1

Employee ID

328から342

該当なし

マスクされたMasterCard共通データ形式バージョン3.0 (CDF 3.0)

該当なし

該当なし

該当なし

<AccountInformation_4300>の<EmployeeId>

トークンを使用したVisa VCF4形式

カード・アカウント(タイプ3)

Cardholder Identification

フィールド#2

該当なし

トークンを使用したVisa VCF4形式

カード所有者(タイプ4)

Cardholder Identification

フィールド#3

該当なし

トークンを使用したVisa VCF4形式

カード所有者(タイプ4)

Employee ID

フィールド#23

該当なし