相殺セグメントに関する考慮事項
共通のオプションの管理ページの「相殺セグメント」オプションを使用して、請求書トランザクションおよび支払トランザクションの貸借一致会計仕訳を作成できます。会社間ルールまたは会社内ルールを定義しなくても、相殺仕訳明細で上書きするセグメントを選択できます。
このオプションは、Oracle Fusion Receivingで受入検査勘定科目を導出する場合にも使用されます。
このオプションは、慎重に検討してから設定してください。会計仕訳の作成後に自動相殺を変更すると、会計の不整合やパフォーマンスの低下をもたらす可能性があります。
より複雑な相殺要件を満たすために、会社内ルールまたは会社間ルールをOracle Fusion General Ledgerの元帳レベルで設定できます。勘定体系に対して追加の貸借一致セグメントを有効にする場合は、仕訳を貸借一致させるために、会社内ルールまたは会社間ルールを定義する必要があります。
次のいずれかの相殺セグメント方法を選択します。
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なし
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プライマリ貸借一致セグメント
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勘定科目を除くすべてのセグメント
なし
請求書の負債配分によって、セグメントの上書きなしで負債仕訳明細勘定が提供されます。受入では、搬送先組織に対して定義されている受入検査配分が使用されます。
貸借一致セグメント値にまたがる請求書の作成が見込まれる場合は、別の方法を選択するか、General Ledgerで会社内ルールまたは会社間ルールを設定してください。
プライマリ貸借一致セグメント
この方法では、請求書明細の手数料配分と請求書ヘッダーの負債配分の両方を使用して、負債仕訳明細勘定が作成されます。手数料配分によってプライマリ貸借一致セグメント値が提供され、請求書ヘッダーの負債配分によって残りのセグメント値が提供されます。生成される仕訳は、プライマリ貸借一致セグメントによって貸借一致されます。
受入では、購買オーダー手数料配分と搬送先組織の受入検査配分の両方を使用して、受入検査仕訳明細勘定が作成されます。手数料配分によってプライマリ貸借一致セグメント値が提供され、受入検査配分によって残りのセグメント値が提供されます。
この図は、相殺セグメント方法が「プライマリ貸借一致セグメント」に設定されている場合の請求書負債仕訳明細勘定の作成方法を示しています。

勘定科目を除くすべてのセグメント
この方法では、請求書ヘッダーの負債配分と請求書明細の手数料配分の両方を使用して、負債仕訳明細勘定が作成されます。請求書ヘッダーの負債配分によって勘定科目セグメントが提供され、手数料配分によって残りのセグメント値が提供されます。生成される仕訳は、勘定科目セグメントを除くすべてのセグメントによって貸借一致されます。
受入では、搬送先組織の受入検査配分と購買オーダー手数料配分の両方を使用して、受入検査仕訳明細勘定が作成されます。受入検査配分によって勘定科目セグメントが提供され、購買オーダー手数料配分によって残りのセグメント値が提供されます。
この図は、相殺セグメント方法が「勘定科目を除くすべてのセグメント」に設定されている場合の負債仕訳明細勘定の作成方法を示しています。
