配賦ソース・プール金額: 計算方法

固定金額、プロジェクト内のリソースを含むオープン・プロジェクトおよび元帳勘定科目残高から配賦ソース・プールを作成できます。各ソース・プロジェクトおよびタスクを個別に定義した場合を除き、配賦を処理するたびに結果が変化する可能性があります。

ソース・プール金額に影響する設定

配賦生成ではコストの配賦にソース・プール金額を使用するため、配賦ソースを定義する必要があります。プロジェクト・ソース、元帳ソース、固定ソース金額およびソースのその他の側面によって、配賦ソース・プール金額の計算が決定されます。

ソース明細で特定のプロジェクトおよびタスクの組合せを指定しない場合、ルールによって、ソース明細基準に基づく適格なプロジェクトおよびタスクすべてからソース金額が導出されます。

ソース・プール金額の計算方法

配賦ソース・プール金額は、ソースで指定されている設定に基づいて導出されます。ソース・プール金額の計算を決定する側面には、次のようなものがあります。

  • 配賦プール率

  • 固定ソース金額

  • 金額区分

  • プロジェクト・ソース

  • 金額タイプ

  • リソース詳細

  • 元帳ソース

配賦ルールにより、特定の期間中のソース金額が累計されます。その期間の終了日は金額区分に基づきます。金額区分は、金額が累計される期間です。開始日は配賦期間タイプおよび金額区分の両方により決定されます。会計期間やプロジェクト会計期間などの配賦期間タイプ・オプションによって金額区分オプションが決まります。金額区分によって適格なソース金額が決定されます。たとえば、生成時に指定された期間が2010年8月でソース金額区分が期間累計の場合、2010年8月の元帳ソースに転記された金額または元帳期間が2010年8月のプロジェクト・ソースに対して累計された実績金額のみが適格です。

配賦プール率は、ターゲット・プロジェクトおよびタスクに配賦する適格な合計ソース・プール金額のパーセントを指定します。

ソース・プール金額を導出するために、1つ以上のソースが定義されます。配賦ソースによっては、そのソースに対してコストが収集されます。プロジェクト・ソースの場合は、実績コスト・トランザクションが集計されます。元帳勘定科目ソースの場合は、仕訳が転記されます。

すべてのソース・プロジェクトおよびタスクはオープンで、配賦ルールを所有する同じビジネス・ユニット内にある必要があります。

プロジェクト・ソースの場合は、ソース金額区分によって、ソース・プールに含めるのに適格なコストのタイプが決定されます。たとえば、直接費または総コストのみが含められます。

プロジェクト・ソース金額は、リソース・ブレークダウン・ストラクチャおよびそのリソースを指定することにより、リソースのサブセットから導出することもできます。たとえば、実績労務費のみからプロジェクト・ソース金額を導出できます。リソースの場合は、リソースまたはリソース・グループおよび含めるパーセントを入力します。特定のリソースを除外するには、適切な明細で「除外」オプションを選択する必要があります。

オプションで、プロジェクト・ソースからソース金額を決定するために使用するリソースを制限できます。リソースを制限しない場合、ルールでは指定されたプロジェクト内のすべてのリソースをソース・プール金額で使用します。配賦プール率を指定した場合、配賦ルールでは、「配賦プール率」で指定されたパーセントを、リソースに対して指定されたパーセントで乗算します。

元帳ソースを使用する配賦では、配賦生成でソース・プール金額を計算するときに元帳勘定科目の転記済金額が考慮されます。ソース金額に元帳サマリー勘定科目を使用することはできません。元帳ソースに含める勘定科目残高のパーセントを指定できます。ソース金額から元帳勘定科目の金額を減算するには、「減算」オプションを使用します。

アプリケーションでは、次の算式に基づいてソース・プール金額を計算します。

固定ソース金額 + プロジェクト・ソース金額 + 元帳ソース金額 * ソース・プール率 = ソース・プール金額