配賦基準方法を使用した按分金額の計算の例
次の例は、配賦生成で基準方法を使用して基準率および按分金額を計算する方法を示しています。
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按分
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ターゲット率および按分
2つの按分基準方法により、ルールによるソース・プールの配分方法が厳密に管理されます。ルールでは配賦ルールで定義された基準属性を使用して、ターゲット・プロジェクトおよびタスク間でのソース・プール金額の配分率を導出します。
按分基準方法
情報技術部門では、共有サービスITプロジェクトで労務、供給、経費などのコストを取得します。これらのコストは、各プロジェクトに賦課される合計労務時間に基づいて、ITサービスを利用するプロジェクトに配賦されます。
(ターゲット・タスク基準額 / 基準額合計) * ソース・プール金額 = 配賦金額
按分基準方法を使用し、ソースが$1000.00の場合の、次のターゲット詳細を考えます。
(ターゲット・タスク基準額 / 基準額合計) * 100 = 基準率
各ターゲット・タスクの基準率は、ターゲット・タスク基準額を合計基準額で割り、100を掛けた値に等しくなります。たとえば、次の表に示すように、プロジェクトABCのタスク1の場合、アプリケーションでは各ターゲット・タスクの基準率にソース・プール金額を掛けて配賦金額を決定します。
プロジェクト |
タスク |
労務時間 |
基準率 |
配賦金額 |
---|---|---|---|---|
ABC |
1 |
10 |
10 |
100.00 |
ABC |
2 |
20 |
20 |
200.00 |
DEF |
1 |
30 |
30 |
300.00 |
DEF |
2 |
0 |
0 |
0.00 |
GHI |
1 |
40 |
40 |
400.00 |
按分基準方法の場合、配賦ルールでは、配賦ルールの基準属性に基づいてソース・プールにより指定された金額をターゲットに按分します。
ターゲット率および按分基準方法
この例では、プロジェクトのサブセットがITサービスを利用します。配賦ルールは、ソース金額の固定率を各プロジェクトに配賦してから、各タスクに賦課される合計実績労務時間に基づいてタスク間に分割するように構成されています。
(ターゲット・タスク基準額 / ターゲット明細基準額合計) * (ソース・プール金額 * ターゲット明細率) = 配賦金額
ターゲット率および按分基準方法を使用し、ターゲット明細に配賦されるソースが$1000.00の場合の次の詳細を考えます。
(ターゲット・タスク基準額 / ターゲット明細基準額合計) * 100 = 基準率
各ターゲット・タスクの基準率は、ターゲット・タスク基準額を配賦ルールのターゲット明細の合計基準額で割り、100を掛けた値に等しくなります。たとえば、次の表に示すように、プロジェクトABCのタスク1の場合、アプリケーションでは各ターゲット・タスクの基準率にターゲット明細のソース・プール金額を掛けて配賦金額を決定します。
明細番号 |
プロジェクト |
ターゲット率 |
配賦ソース・プール金額 |
---|---|---|---|
1 |
ABC |
50 |
500.00 |
2 |
DEF |
25 |
250.00 |
3 |
GHI |
25 |
250.00 |
ターゲット明細参照 |
プロジェクト |
タスク |
基準額労務時間 |
基準率 |
配賦金額 |
有効率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 |
ABC |
1 |
10 |
33.3 |
166.67 |
16.67 |
1 |
ABC |
2 |
20 |
66.7 |
333.33 |
33.33 |
2 |
DEF |
1 |
30 |
100 |
250.00 |
25 |
2 |
DEF |
2 |
0 |
0 |
0.00 |
0 |
3 |
GHI |
1 |
40 |
100 |
250.00 |
25 |
ターゲット率および按分基準方法では、ルールはまずターゲット率を使用して明細に配賦する金額を計算し、次にその結果をその明細のすべてのタスク間に配分します。アプリケーションで、配賦の基準詳細をレビューするときに有効率列を使用することもできます。有効率は、次のことを表します。
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ターゲット・タスクが受け取る合計ソース・プール金額のパーセント
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ターゲット率および基準率計算の連結比率
これらの例では、単純化するために、配賦ルール内の各ターゲット明細が1つのプロジェクトを示しています。実際には、ターゲット明細はより広く定義できます。たとえば、ターゲット明細でServices Eastのプロジェクト所有組織を指定して、Services Eastにより所有されるすべてのプロジェクトが適格なターゲットになるようにすることができます。